
今、もっともホットなニューモデルSCOOPはホンダが開発中の「新型400cc4気筒」だろう。ヤングマシンでも以前から報じているが、今回、新たに2つの情報を掴んだ。CB400スーパーフォアの正統後継機と目されるネイキッドバージョンに加え、フルカウル仕様も平行開発されていること、さらに昨秋発表されたばかりの新世代マニュアルトランスミッション“Eクラッチ”が搭載されるというのだ!!
●CG製作:SRD
完全新設計エンジンでZX-4Rに対抗だ!!
以前より本誌が報じているホンダの新型400cc・直4計画。その姿がさらに明らかになってきた。まずはエンジンだが、これは完全新設計となる可能性が濃厚だ。カワサキ・ニンジャZX-4Rの登場により、400㏄クラスの4気筒は70㎰以上が当たり前となり、中国のKOVEも4気筒の400RR/450RRといったミドルスーパースポーツをこのクラスに投入している。これらに対抗するためにも、また今後の規制対応への余力を残すためにも、従来型CB400SF系エンジンの改良では対応不可能という判断だろう。
ネイキッドとフルカウルの2本立てで登場か?
新世代MTがシン400の武器!
2024年型CBR650R/CB650Rで登場したEクラッチは、クラッチレバー操作の完全自動化を実現しつつ、手動でのレバー操作も可能とするメカ。価格は+5万円程度と予測されリーズナブル。
さらに、この新設計エンジンには、ホンダが2024年式CBR650R/CB650Rに導入した新世代のマニュアルトランスミッション「Eクラッチ」が採用されるという情報だ。ホンダ自身が他車種への採用拡大を明言していることもあり、開発中のシン・ホンダ400もEクラッチの採用が前提になっていると考えて間違いない。高いスポーツ性に加えてライバルよりも間口の広い、ホンダらしいヨンヒャクとなりそうだ。
さらに、CB400SFの正統後継機と言えるネイキッド仕様に加え、フルカウル仕様との2本立てになるとの情報も入手した。順当に考ればスーパースポーツスタイルをまとい、カワサキZX-4Rのガチライバルとなる“CBR400RR”的な1台となるだろうが、日本ではネイキッドのCB400SF以上の人気を誇った“スーパーボルドール”の進化版もぜひ期待したいところ。まさかまさかの3本立てというサプライズがあると最高なのだが、はたして実際は?
発売は2025年?! 中国では販売体制も強化
このシン・ホンダ400は、400〜500ccクラスの人気が急激に高まっている中国をメインマーケットに据えているようで、中国をはじめ、日本以外の市場に向けては500cc版も存在する模様。生産もホンダの中国工場となる可能性が高く、上海に本社を置く新大州ホンダ、または広州の五羊ホンダで生産されると思われる。
ホンダは中国で趣味性の高い大型二輪モデルの販売を行う新会社「ホンダモーターサイクル上海」を設立しており、今年4月から事業を開始する。中国市場により一層注力する姿勢からも、その目玉となる“シン400”の存在は間違いのないところ。発売予定時期は2025年。早ければ2024年秋のニューモデル時期には姿を拝めるか?
シン・ヨンフォアは新世代系デザインをまとう?
【2025 ホンダ CB400SF E-Clutch(仮称)|イメージCG】本誌が予想するニュー直4ヨンヒャクのスタイルは、CB400SFから発展しつつ新世代を感じさせる正統進化フォルム。海外版が存在する以上グローバルに受け入れられるデザインとなるはずだが、“丸目のトラディショナルな外観”との情報も。加えてEクラッチなどの最新装備でふたたび400界をリードする!!
【2025 ホンダ CB400SB E-Clutch(仮称)|イメージCG】ネイキッドとフルカウルの2本立てとなることが濃厚なシン・ホンダ400。フルカウルはSSルックが当確だろうが、あえて“スーパーボルドール”ルックでCGを起こしてみた。ヨンヒャク直4のパワーで旅力も万全なツアラー400が欲しい!
フルカウルの本命はSSスタイル
【ホンダCBR400RR(仮称)|イメージCG】ホンダの新400直4・フルカウルの本命はグローバル的に見ても当確と思われるスーパースポーツスタイル。日本で売れ筋となるのはネイキッド仕様だろうが、カワサキZX-4Rのガチライバルとなるコチラも熱い。令和のSSバトルがヨンヒャク界で復活するか?!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(YMイメージCG by SRD)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
その名も「V3R」と「V3R E-COMPRESSOR」だ! ホンダが全く新しい4ストロークV型3気筒エンジンのコンセプトモデルを公開したのは、2024年秋のEICMA(ミラノショー)でのこと。かつて[…]
ASEANモデルのプレミアム化を推進するヤマハ 以前からスクープ情報をお届けしているとおり、WR155シリーズやYZF-R15などが200ccに進化して登場することになりそうだ。 国内のヤマハから公道[…]
いよいよスズキの大逆襲が始まるかもしれない! スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が昨年の12月27日、94歳で死去し騒然となった。そんな年末に、海外二輪メディアのMCNが[…]
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
全日本、そしてMotoGPライダーとの違いとは 前回は鈴鹿8耐のお話をしましたが、先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレース第1戦に顔を出してきました。このレースは、鈴鹿8耐の参戦権を懸け[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
長島哲太×ダンロップ×CBR1000RR-R、2年目の戦いへ 2025年の全日本ロードレースの第1戦が4月20日にモビリティリゾートもてぎで幕を開けた。 ダンロップタイヤを3年計画でチャンピオンの座に[…]
- 1
- 2