
2023年よりEWC(ロードレース世界耐久選手権)にフル参戦しているTeam KAWASAKI WEBIKE TRICKSTAR(KWT)は、2シーズン目の挑戦となる2024年のライダーラインナップを公式発表した。多くのライダーからの参戦希望を受ける中、ヨーロッパで活躍する3人のトップライダーを起用し2024年シーズンの開幕戦に向けて本格的に準備を開始する。
●文:ヤングマシン編集部
トップを目指す3名のライダーを正式決定
フランスに本拠を置くTeam Kawasaki Webike Trickstarは、2023年よりEWC(ロードレース世界耐久選手権)にフル参戦。2年目となる2024年、同チームはさらなる成功に向けて欧州のトップライダー3名を揃えることを発表した。
2023年から同チームに参加しているグレゴリー・ルブラン選手に加え、新たにクリスチャン・ガマリーノ選手、ロマン・ラモス選手というラインナップで勝利を目指す。
2024年のFIM 世界耐久選手権は下記の日程で開催される。
- 開幕戦 ル・マン24時間[4月18-21日]
- 第2戦 スパ・フランコルシャン8時間[6月6-8日]
- 第3戦 鈴鹿8時間耐久ロードレース[7月18-21日]
- 第4戦 ボルドール24時間[9月12-15日]
各ライダー、チーム監督のコメント
グレゴリー・ルブラン選手[38歳 フランス]世界耐久戦における過去の実績はもはや疑いの余地がなく、スピードがありながら長いレースを常に安定したペースで走ることができることが大きな武器。同チーム2年目、シリーズフル参戦となる2024年はチームをリードするリーダーシップと共に更なる高いパフォーマンスが期待される。
「過去に多くの優勝を経験したカワサキマシンで2024年に再びEWCを戦えることは自分にとって大きな誇りであり、今からとても楽しみです。自身にとって の第一の目標は、開幕戦のルマン24時間レースで6度目の優勝を#11マシンで勝ち取ることです」
クリスチャン・ガマリーノ選手[29歳 イタリア]2023年ロードレース世界耐久選手権スーパーストッククラスワールドカップを獲得。シーズンを通し突出した才能とパフォーマンスを見せ2024年KWT に抜擢。新たな挑戦に大きなモチベーションを見せる若きイタリア人ライダー。
「2024年にKWTと共にEWCに参戦できることを心より誇りに思っていますし、とてもエキサイティングな気持ちです。速く走ることはもちろんですが、そのためにもいち早くチームスタッフとの強い絆を築き、チームに良い雰囲気をもたらすことができるように努力したいと思います。シーズン開幕が今から待ちきれません」
ロマン・ラモス選手[32歳 スペイン]Moto2、ワールドスーパーバイク、スペイン選手権等、様々なロードレース選手権への参戦経験を持つスピードのあるスペイン人ライダー。EWCも参戦経験があるが、同一チームでのフル参戦は初となる。
「新たなチャレンジは自分にとってとても魅力的であり、この挑戦を楽しみつつ、チームの成功に貢献できるようベストを尽くして頑張りたいと思っています」
鶴田竜二<チームマネージャー>「KWT 2年目のシーズンとなる2024年シリーズはライダーラインナップが大きく変わりました。昨年からチーム継続となるグレゴリー選手は耐久レースにおける素晴らしい実績がいくつもあり、高いスピードとそれを24時間継続できる安定性を兼ね備えた選手です。今年はチーム最年長となりチームを引っ張る存在として期待しています。ガマリーノ選手は2023年シーズンのSSTクラスのタイトルを獲得したイタリア人ライダーです。オーディションではチームへの高い順応性と勢いのある走りを見せて大抜擢となりました。ラモス選手はMoto2、WSBK、ESBKなど様々なカテゴリー、様々な国で活躍してきた実力派スペイン人ライダーです。様々なカテゴリーで戦ってきた知識やノウハウが耐久レースをメインに戦ってきた我々のチームに新たな力を与えてくれると期待しています。ヨーロッパ各国で戦う3人の才能ある素晴らしいライダー達を我々のチームに招くことができとても光栄に思っています。3人共国籍が違い、活躍してきたバックグラウンドがそれぞれ異なるので、それがチームにとって大きな強みになると思っています。KWTは2024年も世界のトップを目指し、全力で戦っていきます。応援よろしくお願いします」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(トリックスター)
MT-09 / SP 政府認証フルエキゾーストマフラー 登場! TRICKSTARがレースで培った技術を集約し、最高性能を誇るサイレンサー「IKAZUCHI」を搭載。 オールチタン構造による軽量化と、[…]
MT車/DCT車どちらでも使用できる このマフラーは、2025年の最新型式(8BL-SC87)と、2021年から2024年の旧型式(8BL-SC83)の両方に対応し、MT車/DCT車どちらでも使用でき[…]
トリックスター初となるハーレー用マフラー トリックスター初となるハーレー用マフラーが、X350向けにリリースされた。今回、初の試みとして“ツインタイプ”のサイレンサーが採用されている。 X350の特徴[…]
低音域で重厚感のあるサウンドを実現 軽快なスポーツライディングと都会的なデザインが融合したX-ADVに、IKAZUCHIの存在感とパフォーマンスをプラス。 純正のマフラーは車体に溶け込むような控えめな[…]
スリップオンながら純正マフラーから2馬力UP! 本製品は、トリックスターがこれまでレースで培ったすべてを集約し具現化したブランド最高性能サイレンサー「IKAZUCHI」を採用。オールチタンにて構成する[…]
最新の関連記事(レース)
ヤマハが6年ぶりにファクトリー復帰! ホンダHRCが迎え撃ち、スズキCNチャレンジが挑む! 2025年8月1日~3日に開催された「”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」では、4連[…]
今のマルケスは身体能力で勝っているのではなく── 最強マシンを手にしてしまった最強の男、マルク・マルケス。今シーズンのチャンピオン獲得はほぼ間違いなく、あとは「いつ獲るのか」だけが注目されている──と[…]
本物のMotoGPパーツに触れ、スペシャリストの話を聞く 「MOTUL日本GPテクニカルパドックトーク」と名付けられるこの企画は、青木宣篤さんがナビゲーターを務め、日本GP開催期間にパドック内で、Mo[…]
欲をかきすぎると自滅する 快進撃を続けている、ドゥカティ・レノボチームのマルク・マルケス。最強のライダーに最強のマシンを与えてしまったのですから、誰もが「こうなるだろうな……」と予想した通りのシーズン[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
人気記事ランキング(全体)
新設計の502cc・4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ ホンダは、中国で開催された重慶モーターサイクルショーにて4気筒エンジン搭載の新型モデル「CBR500Rフォア(CBR500R FOUR)[…]
BOAフィットとfuzeGELで安定&衝撃吸収 「ウィンジョブ CP306 BOA」はダイヤル操作で締め具合を調整するBOAフィットシステムを採用し、甲まわりをムラなくホールドできます。衝撃緩衝材とし[…]
伝家の宝刀「V4」搭載のキング・オブ・クルーザー エックス ディアベルといえば、マッシブなクルーザーとして「素の」ディアベルとはひと味違った走り、満足感が得られると評判のモデルでした。 新型は、今やド[…]
裏地には90周年モデル限定カラー 1935年の創業から、絶えず革ジャンを作り続けてきた株式会社カドヤが、90周年という節目を迎える今秋、ブランドの歴史を象徴しつつ現代のライディングシーンに応える、特別[…]
ポケットに収まる高洗浄力! これがケルヒャークオリティだ 林道ツーリング後の付着しまくった泥やロングツーリングでこびりついた虫の死骸。海沿いを走った後のベタつく潮風…。バイク乗りにとって、汚れと洗車は[…]
最新の投稿記事(全体)
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
デカいバイクに挑むロマンがここにはある これまで何度か噂には上っていたが、遂にそのときがやってきてしまった。’92年の初代BIG-1ことCB1000SFから30年以上の長きに渡り、ビッグネイキッドのみ[…]
ヤマハが6年ぶりにファクトリー復帰! ホンダHRCが迎え撃ち、スズキCNチャレンジが挑む! 2025年8月1日~3日に開催された「”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」では、4連[…]
東京ビッグサイトのような会場が熱気に包まれる 日本のお隣であり、スクーターが一大人気を誇ることでも知られる台湾にて例年開催されている「台湾モーターサイクルショー」を取材してきたのでレポートをお届けした[…]
雨も汚れも、もう怖くない! 洗えるレザーグローブ登場 バイカー向けレザーウエアなどを製造・販売するデグナーから、洗えるウインターレザーグローブ「WG-57」と「WG-58」が登場した。レザーの風合いと[…]
- 1
- 2