
スズキは、2024年1月12日~14日に開催される東京オートサロン2024に出展するモデルを発表した。参考出品3車を含む全9車を出品予定としているが、その中には特定のバイク乗りに刺さりそうな車名のコンセプトモデルがあった。
●文:ヤングマシン編集部
あ、軽自動車のハナシです
ヤマハの名車といえばセロー225/250である。エンデューロレーサ―を彷彿とさせるような本格オフロードマシンとは一線を画し、トライアルとエンデューロの中間のような車格で足着きがよく軽量で、2輪2足で険しい山道へと分け入り……。あれ? なんのハナシだっけ?
そうそう、マウンテントレイルだった。今回スズキが東京オートサロン2024に参考出品する車両の中に「スーパーキャリイ マウンテントレイル」というものがあった。ベース車となっているスーパーキャリイは、運転席&助手席の後ろが少し広くなっていて、通常の軽トラよりも荷台はやや狭いが車内は快適かつ室内への積載性も増しているという、キャリイのバリエーションモデルである。
そんなスーパーキャリイに対し、オフロードでもタフに走ることができる力強さとデザイン性を与えたのが本コンセプトモデル。アクティブな大人が山をストイックに楽しむためのクルマとして、ビジネスだけではなく遊びにも活躍する、商用車の新たな世界観を表現したという。
で、セローのハナシに戻ると、セローの2輪2足走行、つまり両足で地面を蹴りながら転ばないように前に進んでいくという世界観を表現したのが”マウンテントレール”という言葉だったのだ。つい懐かしさだけで四輪のネタ、かつメーカーも違うのに記事にしてしまったが、バイク版のマウンテントレールはまだかいな、そういやヤマハの方が「セローの復活はなくても、セロー的なものが登場することはあり得る」と言ってたな、という与太話ついでにチョイスクープを放出する手法をとってみたのでご容赦いただけたら幸いだ。どうやら新生セロー(的なもの)は本格的に動き出す気配があるので引き続き注視していきたい。
そういえばスズキのコンセプトモデルのサイドにはMTと大きくあって、その下にMOUNTAIN TRAILとある。マスターオブトルクではない。こういうプロレス的な小競り合い(と勝手に解釈したら怒られそうだが)は大好きである。
スーパーキャリイ マウンテントレイル(参考出品車)
参考出品車はスペーシアとスイフトにも
さて、バイク系メディアで触れてもよさそうな話題はすでに終わってしまい、出オチ感がないでもないが、もちろんスズキはクルマも作っているけどバイクメーカーなので問題あるまい。
いずれのコンセプトモデルも、ジャパンモビリティショー2023で初お披露目された新型スペーシア、新型スイフトをベースとしたものだ。
スペーシア パパボクキッチン(参考出品車):新型「スペーシア」のコンセプトモデル。料理で親子のコミュニケーションが弾むファミリーキャンプの世界観を表現。親子でアウトドアや料理を一緒に楽しむことのできるのがコンセプトで、リヤシートから荷室にかけてキッチンスペースにカスタマイズされているのが特徴だ。
スイフト クールイエローレヴ(参考出品車):新型「スイフト」の新色であるクールイエローメタリックを、マットカラーに仕立てたコンセプトモデル。ボディサイドにグローバルモデルとして4代目となる「スイフト」をグラフィックで大胆に表現して、新世代コンパクトカー「スイフト」の登場がひと目でわかるモデルとした、としている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
トータルバランスに優れた走れるオールラウンダー ライダーの年齢やスキルを問わず多様な道でライディングを楽しめる「新時代のスズキスポーツバイク」として、ʼ24年型でデビューしたのがGSX-8R。遅ればせ[…]
スズキCNチャレンジのファクトリーマシンと同じウイングを装着(一部地域でオプション設定) スズキは今回、初代GSX-R750から40周年にあたる今年、「GSX-R1000」「GSX-R1000R」の復[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に グローバルサイトでの2026年モデル発表、北米での正式発表に続き、英国でもスズキ「ハヤブサ」の2026年モデルが正式発表された。2026年モデルとしてレギュラーカラ[…]
電子制御サスペンション採用のGXにウイングレット新採用でさらなるスタビリティを スズキは欧州で、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラー「GSX-[…]
新型モデルの実際の使い心地をチェックできる 2025年11月5日、スズキより、新型「DR-Z4S」および「DR-Z4SM」を「スズキワールドバイクレンタル」のラインナップに追加したとの発表があった。こ[…]
最新の関連記事(自動車/クルマ)
1903年以降、ナンバーはずっと使い続けることができる英国 ナンバープレートがオークションなどの売り物になること、じつはイギリスではさほど珍しいものではありません。 イギリスでは一度登録したナンバーを[…]
7.3リッターとなる心臓部はコスワースがカスタマイズ 今でこそアストンマーティンの限定車はさほど珍しくもありませんが、2000年代初頭、すなわちフォード傘下から放り出された頃の彼らにとってスペシャルモ[…]
目論見が大成功、ギネス級の生産台数を誇る初代 フォルクスワーゲンの初代ビートルはご承知の通り、ドイツの「国民車」として第二次大戦中にフェルディナンド・ポルシェ博士が設計したクルマ。 戦後は国内のみなら[…]
【フェラーリ F40】?! スペチアーレといいながら、400台限定が最終的には1352台(諸説あります)もロールアウトしたF40。ですが、最強で最速の棺桶とあだ名されたほど事故が多いクルマで、現存台数[…]
注目RCブランドが名車を忠実に再現 「WPL JAPAN」は、森林や岩場などの悪路を走破できるスケールクローラーRCを展開するRCカーブランド。 通常は高額なスケールクローラーを、すぐに遊べるRTRセ[…]
人気記事ランキング(全体)
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
伝統の「火の玉/玉虫」系統 Z900RSのアイコンとも言える、Z1/Z2(900 SUPER 4 / 750RS)をオマージュしたキャンディ系カラーリングの系統だ。 キャンディトーンブラウン×キャン[…]
ヤマハの社内2stファンが復活させたかったあの熱きキレの鋭さ! 「ナイフのにおい」R1-Z の広告キャッチは、ヤマハでは例のない危うさを漂わせていた。 しかし、このキャッチこそR1-Zの発想というかコ[…]
高機能なウィンタージャケットを手に! 今だけ34%OFF コミネの「JK-603」は、どんなバイクにも合わせやすいシンプルなデザインのショート丈ウィンタージャケットである。 見た目の汎用性の高さに加え[…]
電子制御CVTがもたらすワンランク上の加速性能 ヤマハ軽二輪スクーターのNMAX155は、ʼ25年型で大幅進化。パワーユニットの熟成、リヤのストローク5mm延長を含む前後サスペンションのセッティング最[…]
最新の投稿記事(全体)
カード型デバイスで情報資産を瞬時に構築する! Notta Memoは、AI議事録サービスで知られるNottaがハードウェア市場に参入して開発した新デバイスだ。その最大の魅力は、名刺入れサイズを謳う薄型[…]
ヤングマシン電子版2026年1月号[Vol.638] 【特集】◆電動セロー!?で旅に出よう 漫画/アニメ『終末ツーリング』 ◆岡崎静夏のいつもバイクで! Honda CUV e:◆Honda CB10[…]
フィジカルの土台作りから本気の肉体改造まで ホームフィットネス製品を展開し、日本においてトップクラスのEC販売実績を誇るステディジャパン株式会社(STEADY)が、年末を達成感で締めくくり、「なりたい[…]
ツーリング中の悩みを解消する360度回転 スマホをナビとして使用する際、最も重要なのは「見やすさ」だ。直射日光の当たり方や、ライダーの視線、バイクのメーターやインジケーターとの干渉など、走行状況によっ[…]
原動機研究部が原付通学環境整備のため講習会を開催 2025年7月13日(日)、静岡県伊豆市修善寺虹の郷において、地域クラブ「原動機研究部」(略称:原研)主催による「高校生対象 原付バイク安全運転講習会[…]
- 1
- 2








































