カワサキモータースジャパンは、カワサキ初の電動スポーツバイク「Z e-1」を2024年1月13日に発売すると発表した。価格は101万2000円で、ニンジャe-1と同様にCEV補助金を受けられる。さらに東京都の場合は+46万円の東京都電動バイク普及促進事業補助金も交付されるというから見逃せない。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
400ccクラス並みのスタートダッシュを誇るパワーユニット搭載
カワサキは、ニンジャe-1とともに「Z e-1」の発売日と価格、スペックを正式発表した。9月の世界同時公開から10月には欧州など一部地域で発売、さらに日本でも年明け早々に発売されることになった。
車体はニンジャ400/Z400をベースとしており、パワーユニットも400ccクラス並みの4.1kg-mという最大トルクを0-1600rpmで発揮。最高出力12ps/2600-4000rpm。そして車両区分を決定づける定格出力は1.33psだ。
Z e-1はストリートファイター系のデザインが特徴のネイキッドモデルで、Z400をベースとした車体ながら車重はわずか135kgに収まっている。ライディングモードはECO/ROADの2種類があり、航続距離は53km(ROADモード・60km/h定地走行)。前進/後進が可能なウォークモードを実装するのも電動バイクならではだ。
最高速度はECOモード時:62km/h、ROADモード時:85km/hだが、eブーストを仕様するとそれぞれ71km/h・100km/hに強化される。
eブーストは右手元のスイッチで起動するシステムで、15秒間限定で加速力を強化するというもの、静止時/走行時ともに起動可能であり、信号待ちのスタートダッシュや走行中の追い抜きなど“もう一押し”のパワーが欲しい時に役立ってくれることだろう。
2個搭載する専用のリチウムイオンバッテリーは重要11.5kg/1個で、バッテリー1個あたりの充電時間は、0%→100%のフル充電で約3.7時間、20%→85%の部分充電で約1.6時間。20%→100%で約3時間。充電方法は、(1)バッテリーを搭載したまま、 (2)取り外して専用ドック使用、(3)取り外してドック不使用の3通りがある。
価格は101万2000円と発表され、東京都に住民票がある場合は、CEV補助金12万円、東京都電動バイク普及促進事業補助金46万円が交付され、計58万円の補助金で実質車体価格は43万2000円に。その他の地域でCEV補助金のみとなる場合は89万7000円になる。
Z e-1[2024 model] のスタイリング
Z e-1[2024 model] のスペック
車名 | Z e-1 |
型式 | ZAD-NX011A |
全長×全幅×全高 | 1980×730×1035mm |
軸距 | 1370mm |
最低地上高 | 170mm |
シート高 | 785mm |
装備重量 | 135kg |
原動機種類 | 交流同期電動機 |
定格出力 | 1.33ps(0.98kW) |
最高出力 | 12ps/2600-4000rpm |
最大トルク | 4.1kg-m/0-1600rpm |
変速機 | なし |
動力用バッテリー | リチウムイオンバッテリー×2個 |
60km/h定地走行時の電費 | 54Wh/km |
航続距離 | 53km(ROADモード、60km/h定地走行値、1名乗車時) |
キャスター/トレール | 24.4°/93mm |
タイヤサイズ前 | 100/80-17 |
タイヤサイズ後 | 130/70-17 |
ブレーキ前 | φ290mmディスク+2ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+2ポットキャリパー |
価格 | 101万2000円 |
色 | メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン |
発売日 | 2024年1月13日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
12psのパワーユニットを搭載、車重は140kg、15秒限定でエクストラパワー加速が可能 カワサキ「ニンジャe-1」の発売日と価格、スペックが正式発表された! 9月に15秒の加速強化『eブースト』付き[…]
650~700ccクラスの性能を備え、1000ccスーパースポーツに匹敵する瞬発力!! つい最近、125ccクラスに相当する欧州A1くライセンスクラスの電動バイク「ニンジャ e-1」および「Z e-1[…]
アップハンドルでライディングポジションは快適方向に 先に世界初の2輪ストロングハイブリッド(=エンジンとモーター/エンジンのみ/モーターのみの3モードで走行が可能)車として発表されたカワサキ ニンジャ[…]
じつは内燃機関が超充実しているカワサキ カワサキは、世界初公開&国内初公開モデル以外にも現行モデルや開発中のエンジンを展示する。カワサキブースには身近な人気車として、ニンジャ1000SX、Z900RS[…]
”PREPARE FOR TAKE-OFF”って……オイ! 最初に言っておきたい。これは光栄にもバイク界の東●ポと呼ばれるヤングマシンが、妄想力を逞しく発揮した記事である。カワサキが直列6気筒ターボ搭[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
欧州で登場していたメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが国内にも! カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」を追加発表した。すでに2024年9月1日に2025年[…]
1位:2024秋発表のヤマハ新型「YZF-R9」予想CG 2024年10月に正式発表となったヤマハのスーパースポーツ・YZF-R9。2024年2月時点で掴めていた情報をお伝えした。これまでのYZF-R[…]
1位:「Z900RS SE」火の玉グレーが2024秋登場か インドネシアでは「Z900RS」および「Z900RSカフェ」の2025年モデルが発表済み。ともに北米や欧州はもちろん、日本でも発表されていな[…]
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに正式発表! ジャパンモビリティショー2023に参考出品されてから約1年、W230は白と青の2色、メグロ[…]
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
電動二輪パーソナルコミューター×2機種発表に加え、バッテリーシェアリングサービスも展開 ホンダはインドで、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック […]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
新エンジン、電動スポーツ、電動都市型バイク、全部やる! ホンダは新しい内燃機関と電動パワーユニットの両方で行く! そう高らかに宣言するかのような発表がミラノショー(EICMA 2024)で行われた。ひ[…]
123年以上の歴史で迎える大きな節目として電動バイクの新ブランドを構築 250~750ccのミドルクラスバイクで世界的に存在感を放っているロイヤルエンフィールドが、新しい電動バイクブランド「FLYIN[…]
タイトル争いを制したのはエンジン車の「RTL301RR」 11月3日、全日本トライアル選手権(JTR)の最終第8戦、City Trial Japan 2024 in OSAKA 大会が大阪市中央公会堂[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
【第1位】ホンダ モンキー125:49票 チャンピオンに輝いたのは、現代に蘇ったホンダのかわいい”おサルさん”です! 初代は遊園地用のファンバイクとして、1961年に誕生しました。以来長く愛され、20[…]
完全なMTの「Eクラッチ」と、実質的にはATの「Y-AMT」 駆動系まわりの新テクノロジー界隈が賑やかだ。以前からデュアルクラッチトランスミッション=DCTをラインナップしてきたホンダはクラッチを自動[…]
ポップ吉村は優しくて冗談好きのおじいちゃんだった ヨシムラの新社長に今年の3月に就任した加藤陽平は、ポップ吉村(以下ポップ)の次女の由美子(故人)と加藤昇平(レーシングライダーでテスト中の事故で死去)[…]
最新の投稿記事(全体)
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
何がいま求められているのか、販売の現場で徹底リサーチ! 「ステップをミニフットボードに交換するのに伴って、シフトチェンジペダルをカカトでも踏み下ろせるようにシーソー式にしたいという要望を耳にしますね」[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
メンテナンス捗るスタンド類 ちょいメンテがラクラクに:イージーリフトアップスタンド 2890円~ サイドスタンドと併用することで、リアホイールを持ち上げることができる簡易スタンド。ホイールの清掃やチェ[…]
- 1
- 2