カワサキはインドネシアで、継続販売してきたスーパーモタードマシン「D-TRACKER X」の2024年モデルを公式HPに掲載。さらに、昨年はなかったKLX250が新登場(というか復活?)した。水冷の闘う4ストは海外でまだまだ奮闘するぞ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ!
カワサキはインドネシアで、スーパーモタードモデルの「DトラッカーX(D-TRACKER X)」に2024年モデルを設定。価格は7170万ルピア(日本円換算約68万3000円・10/5現在 以下同)に上昇したがスペック、カラーリングは前年から変更なし。
さらに、Dトラとベースを共有するデュアルパーパスモデル「KLX250」も2024年モデルとして登場した。こちらは前年モデルの設定がなかったことから新規となる。価格は7110万ルピア(約67万8000円)だ。
DトラッカーXは、日本では2008年にそれまでのDトラッカーからモデルチェンジし、シャープなスタイリングを獲得するとともに当時の最新排出ガス規制に適合したモデル。兄弟車のKLX250とともに最高出力は29ps/9000rpmから24ps/9000rpmになったが、2016年のファイナルエディションまで愛され続けた。DOHC4バルブの水冷4ストローク単気筒を本格的なペリメターフレームに搭載し、DトラッカーXは前後17インチホイール、KLX250は前21/後18インチを履く。
インドネシア仕様の2024年モデルは、最高出力22ps/7500rpmとされながら現在も生き残り、車重は日本仕様ファイナルとほぼ変わらない数値。DトラッカーXの前後ホイールトラベルも同じ前230mm/後205mm、同じくKLX250は前266mm/後230mmとなっている。
日本では空冷のKLX230SMを最後にカワサキのラインナップから姿を消しており、手頃な価格で遊べる軽二輪オフロード/モタードの再興が待ち望まれる。
KAWASAKI D-TRACKER X[2024 Indonesia model]
主要諸元■全長2130 全幅795 全高1140 軸距1420 最低地上高225 シート高860(各mm) 車重139kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 22ps/7500rpm 2.1kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.7L■タイヤサイズF=110/70-17 R=130/70-17 ※諸元はインドネシア仕様
KAWASAKI KLX250[2024 Indonesia model]
主要諸元■全長2200 全幅820 全高1205 軸距1430 最低地上高285 シート高890(各mm) 車重137kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 22ps/7500rpm 2.1kg-m/7000rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.7L■タイヤサイズF=3.00-21 R=4.60-18 ※諸元はインドネシア仕様
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
国内導入予定はないけれど……のZ125プロ カワサキは北米で2024年モデルを続けざまに発表している。ここで紹介するZ125プロは、金色に輝く倒立フロントフォークに加えて2024年モデルのグレーにはゴ[…]
兵庫県西明石発、エンジニアリングの宝石がここに まだまだ続くよ北米で! 国内では2021年モデルの予約受注をもって販売終了が宣言されたニンジャH2/H2カーボン、およびクローズドコース専用のモンスター[…]
ロングセラーが電子制御の充実で正常進化して、国内初登場 ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、日本への導入も[…]
車名の後ろに排気量の数字が入るのは欧州仕様が初めて カワサキは、北米やインドネシアに続き、欧州でも451cc版エリミネーターを発表した。正式名称は「エリミネーター500」「エリミネーター500 SE」[…]
K3登場後も"話題作り"が続いている?! ホンダGB350が大ヒット中のアンダー400ccクラス。以前から予想しているとおり、カワサキもこのクラスに新型ネオクラの投入を画策しているようだ。長年に渡って[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
シリーズの中心的な存在、語り継がれる名車の予感 昨年3月に発売されたVストローム800DEと、その7か月後に登場した同800は、ともにミドルネイキッドのGSX-8Sとプラットフォームを共有している。 […]
2023年モデルで復活した「トランザルプ」の名跡 ホンダは欧州で「XL750トランザルプ」の2025年モデルを発表。アフリカツインにインスパイアされたという2眼LEDヘッドライトを採用し、バイオエンジ[…]
グラフィック変更のLと、青いシートでイメージチェンジしたラリー ホンダは欧州で、水冷単気筒エンジン搭載のトレールモデル「CRF300L」とアドベンチャーモデル「CRF300ラリー」の2025年モデルを[…]
1位:PG-1/ハンターカブ/クロスカブ比較インプレ ヤマハの125ccクラスレジャーバイク「PG-1」のタイおよびベトナムでの発売に合わせ、CT125ハンターカブ、クロスカブ110との比較試乗をレポ[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc])
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
新色×2に加え、継続色も一部変更 ホンダは、水冷4バルブの「eSP+」エンジンを搭載するアドベンチャースタイルの軽二輪スクーター「ADV160」に、スポーティ感のある「ミレニアムレッド」と上質感のある[…]
装備の充実で価格は8万9100万円上昇 フォルツァが約2年ぶりに変更を受け、2025年モデルとして発売される。2022年末に登場したモデルは、新型と同じヘッドライトデザインやメーターパネルの変更のほか[…]
最上位グレードは最新Honda RoadSync対応の液晶メーターを採用 ホンダがインドネシアで新型「PCX160」を発表。排気量以外はEICMA 2024で発表された新型PCX125と同様のモデルチ[…]
人気記事ランキング(全体)
「もしも出先でヘルメットを盗難されたら、自宅までどうやって帰るのだろう」バイクに乗っていると、こうした疑問も浮かぶのではないでしょうか。そもそもヘルメット窃盗犯は、なぜ人が使った中古のヘルメットを狙う[…]
2&4ストロークハイブリッドV3は実質4ストロークV4と同効率! 数々の伝説を残してきたNSR500が2001年シーズンで最後の年を迎えた。これで2ストローク全盛に完全な終止符が打たれたわけだ。対する[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
最新の投稿記事(全体)
ユーザーの好みに応える充実のラインアップ。スポーツモデルを直立させるスタンドに求められる条件とは? BMWモトラッド専門店として2010年にオープンしたモトラッドミツオカ大阪は、大阪北部に位置する人気[…]
ファッションからスポーツまで。現代のバイクライフにフィット このバイクは只者じゃない−−。僕はマヨルカ島のリゾートホテルのエントランスに鎮座するトライアンフの「スピードツイン1200RS」に初対面した[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
CT125ハンターカブ[47万3000円] vs クロスカブ110[36万3000円/くまモン=37万4000円] 原付二種(51~125cc)クラスの販売台数でPCXとトップ争いを繰り広げるCT12[…]
ホンダV3 どうなる新型モトGPマシン 築き上げた栄光にしがみつくことなく、常に挑戦を続けるホンダ。デビュー初年度に圧倒的な強さで王座に輝いたRC211Vとて例外ではない。すでに次期エンジンを搭載した[…]
- 1
- 2