
スズキはジャパンモビリティショー2023の出展概要を発表。世界初公開車として「水素エンジンバーグマン(試験車両)」を技術展示するほか、電動スクーターの実証実験車「e-BURGMAN(イーバーグマン)」、市販車のVストローム250SX、ハヤブサを展示するとした。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
バーグマン400ベースの水素エンジン車!
スズキは来たるカーボンニュートラル時代に向けてさまざまな選択肢を研究するなかで、水素エンジンの研究開発にも取り組んでいる。同じく世界初公開される「eチョイノリ」や「e-PO(イーポ)」、「スズライド&スズカーゴ」がすでにある技術をフィットさせたものとすれば、この「水素エンジンバーグマン」は新技術の実現に向けた試験車両を展示するものだ。
車両のベースは市販モデル「バーグマン400 ABS」で、70MPaの水素タンクと水素エンジンを搭載するためホイールベースが延長されている。
JMS2023の会場では、試験車両のカットモデルを展示するほか説明パネル、走行動画の公開などによりスズキの取り組みを紹介する。
見た目はほとんどバーグマン400だが、水素タンク搭載のため胴長になっており、マフラーやリヤホイールが後ろのほうへ。
ガチャコの交換バッテリーシェアリングサービスを利用する電動スクーター「e-バーグマン(e-BURGMAN)」
こちらはバーグマンストリート125EXをベースとしたもので、国内バイク4メーカーで立ち上げた「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」で標準化されたバッテリーパックを搭載し、モーターを動力源としている。すでに都内などでガチャコ(Gachaco)の交換式バッテリーシェアリングサービスを使用した実証実験が行われ、通勤・通学や買物など生活や仕事の足として利用される二輪車に必要なデータを収集している。
スズキは「今後の電動二輪車開発につなげる」としているが、いつでも車両市販できそうな構成にも見える。続きを早く見たいぞ!
マフラーがない以外はバーグマンストリート125EXに酷似。実証実験は好評のうちに終了したという。
市販車は跨り可能なハヤブサやVストローム250SXを展示予定
スズキのフラッグシップモデル「Hayabusa」や最新の軽二輪アドベンチャー「V-Strom 250SX」は触って跨って体感可能な展示車としてブースに並ぶ予定だ。※車種・車体色は変更の可能性もある
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