
元MotoGPレーサーの中野真矢さんが主宰するレーシングチーム「56RACING(フィフティシックス レーシング)」から、富樫虎太郎選手がMiniGP JAPAN最終戦に出走。10歳から14歳で争われる激戦をダブルウィンで制し、ワールドファイナルへの出場を決めた。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:56RACING, FIM MiniGP
目標通りのチャンピオン獲得でパレンシア開催の「MiniGP World Final」に出場決定
2023年9月17日にMotoUP桶川スポーツランドで行われた「MiniGP JAPAN SERIES最終戦」にて、56RACINGの富樫虎太郎選手がレース1、レース2でダブルウィンを達成。当初の目標通りにチャンピオンを決定し、この結果によりスペイン・バレンシアで開催される「MiniGP World Final」に日本人選手代表として出場することが決まった。
桶スポでの最終戦では、レース1、2ともエントリー13台に対し予選1位/決勝決勝とレースを支配。これまでも荒天で中止になった第1戦を除き、実質的な開幕戦となった第2戦、そして第3戦でダブルウィンを飾ったあと、第4戦はレース1で3位、レース2で2位となり、ランキング1位で最終戦に臨んでいた。
MotoUP桶川スポーツランドは#10富樫選手にとってホームコースでもあり、レース1で7位以内に入ればシリーズタイトル決定という状況ではあったが、世界を目指すならそこで勝ちきる強さが必要だ。
レース1のグリッドを決める公式予選1で、富樫選手は41秒875でポールポジション。41秒台に入れたのは富樫選手ただ1人だ。公式予選2でも同様の結果となり、41秒783でポールポジションを獲得した。
レースは桶スポのミドルコースを使用して15周で争われ、レース1、レース2とも昨年ランキング2位の#15松山遥希選手を従えて堂々のチェッカー。見事に「MiniGP World Final」への出場を決めた。
MiniGP World Finalの詳細は未発表だが、富樫選手はこの11月にもスペインで世界チャンピオンを目指して戦うことになる。これは期待しちゃうでしょう!
スペインでも表彰台を目指す!
56RACING 中野真矢監督のコメント
「今年から初参戦したMiniGPは、チャンピオンという目標に向かって戦ってきました。初戦から優勝し、そして、もてぎ北ショートコース、鈴鹿南コースというキャラクターの違うサーキットでも勝てたのは良かったです。MiniGPに参加することで、同世代の若い選手同士で競い合い、現役のトップライダー達からも直接指導も受けられたので、良い経験となったと思います。スペイン・バレンシアでも活躍に期待しています」
富樫 虎太郎(とがし こたろう)
【生年月日】2011年10月4日生まれ(11歳) 小学6年生
【出身地】群馬県
【現住所】群馬県邑楽郡大泉町
【学校名】大泉町立西小学校
【血液型】RH+A
【趣 味】バイクに乗る事
【将来の夢】MotoGPでチャンピオン
【主なレース歴と戦績】
2018年 テルル桶川スポーツランド 関東ロードミニ選手権
KIDS-Eクラス 初参戦
2019年 TT93 白糸 RIDING SPORT CUP R5
キッズクラス 優勝
2020年 TT93 白糸 RIDING SPORT CUP
キッズクラス 3戦全勝
2021年 テルル桶川スポーツランド 関東ロードミニ選手権
HRC trophy Jrクラス シリーズチャンピオン
※2023年9月現在
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
世界グランプリ250&500ダブルタイトル獲得の偉業と、葛藤する人生を記した書籍 フレディ・スペンサー直筆サイン&2ショット撮影イベント 2023年9月30日(土)11:45〜12:45 10月[…]
今なら2000年に中野真矢さんがWGPでチャンピオン争いをしたマシンも展示しているぞ! 56designの本店が4月1日より移転して、新たに「レイクサイドテラス」としてオープンする。同ブランドの15周[…]
取材を忘れて、見入ってしまう迫力 モビリティリゾートもてぎ内のホンダコレクションホールでは、2023年7月22日からMotoGP日本グランプリの決勝レース日となる10月1日まで、「二輪世界グランプリ […]
グッドウッドに試作機登場! XSR GPは発表間近か 1982年のWGPレーサー、YZR500に初めて採用され、衝撃を与えたアルミデルタボックスフレーム。その3年後、公道市販車のTZR250に初導入さ[…]
代役はあったけど、初めてのワイルドカード参戦 2021年にヤマハのテストライダーに就任し、同年にはスティリアGP、オーストリアGP、イギリスGP、アラゴンGPに正規ライダーの代役としてレースに参戦、翌[…]
最新の関連記事(56デザイン)
ウエットレースで痛恨の転倒 2025年5月24日・25日に宮城県スポーツランドSUGOで開催された全日本ロードレース第2戦、SUPERBIKE in SUGO。JSB1000以外のクラスにとってはこれ[…]
関東ロードミニ選手権で木村隆之介選手が活躍 富樫虎太郎選手、全日本ロードレース選手権へ 2023年FIM MiniGP日本チャンピオンであり、同年の世界大会で2位、2024年筑波ロードレース選手権J-[…]
ハイセンスなバイクライフへと誘う充実の品揃え 56designが、ついに関東圏以外にショールームをオープン! 千葉県の本店、渋谷のアンテナショップに次ぐ3店舗目として「56design NARA」が4[…]
オイルの匂いとコーヒーの香り。隠れ家へようこそ。 56designが4月12日に奈良県奈良市にオープンさせる「56design NARA」。以前から要望が多かったという、同社初となる関西圏の新店舗だ。[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
最新の関連記事(レース)
MotoGPライダーが参戦したいと願うレースが真夏の日本にある もうすぐ鈴鹿8耐です。EWCクラスにはホンダ、ヤマハ、そしてBMWの3チームがファクトリー体制で臨みますね。スズキも昨年に引き続き、カー[…]
ファクトリーマシンで参戦するということ 加賀山就臣さんが率いる「DUCATI Team KAGAYAMA」は、2024年の発足以来のピンチに陥った。全日本ロードレース第2戦SUGOの練習走行で転倒から[…]
3度目のタイトルに向け、鈴鹿8耐に挑む 2017-18年シーズンと2022年シーズンにEWCチャンピオンを獲得を獲得している「F.C.C. TSR Honda France」は、3度目のタイトル獲得に[…]
参戦初年度でチャンピオンを獲得したRCB1000と次世代のフラッグシップCBが競演 ホンダは、「2025 FIM 世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会」(三重県鈴鹿サー[…]
Team HRCからHonda HRCへ いよいよ鈴鹿8耐ウイークが近づいてきました。昨年は、パリオリンピックの影響で7月21日に決勝が行われていました。今年は、8月3日が決勝なのですが、事前テストが[…]
人気記事ランキング(全体)
スーパーフォアをベースにシリンダー前傾角を変更、フレームも新設計した4本マフラーのトラディショナル感性! 1997年、ホンダは4本マフラーのCB400FOURをリリース。 すでに1992年からCB40[…]
安全性と装着感を両立したフルフェイス 「DN-003NM」の最大の特長は、ABS+PC複合素材を使用した高強度な帽体構造。転倒や衝撃に強く、SG規格にも対応しており、万一のアクシデント時にもライダーの[…]
バイク好きの軽トラ乗りに刺さるお手軽Ninja( ? )カスタム 実際に交換した方に使い勝手&機能性を深掘りしてみた!! 今回ご協力いただいたのは、日本最大級のクルマSNS『みんカラ』で愛車情[…]
どんなジャケットにも合わせられるベルトタイププロテクター ライダーの命を守る胸部プロテクターは、万が一の事故の際に内蔵への衝撃を和らげ、重篤なダメージから身を守る重要な役割を果たす。これまでも多くのプ[…]
取り付け簡単!バイク用4K超高画質ドラレコ このたび、タナックスよりオートバイ用のポータブルドライブレコーダー「AKY-710S」が発売された。取り付けが簡単で、小型/軽量/4K高画質の3拍子が揃って[…]
最新の投稿記事(全体)
350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バ[…]
CoolMax素材で快適な着用感を実現 「コミネ クールマックスRフルフェイスインナーマスク AK-090」は、暑い季節や激しい運動時でも皮膚の温度を33.3度に近づけてくれる快適吸汗/即乾素材「Co[…]
通気性と耐久性を両立する素材選び 本商品は、表地にポリエステルメッシュとカウレザースエードを組み合わせることで、優れた通気性と高い耐熱/耐摩耗性を実現しています。春夏のツーリングでもムレにくく、快適な[…]
MotoGPライダーが参戦したいと願うレースが真夏の日本にある もうすぐ鈴鹿8耐です。EWCクラスにはホンダ、ヤマハ、そしてBMWの3チームがファクトリー体制で臨みますね。スズキも昨年に引き続き、カー[…]
RCBテクノロジーを継承し誕生したCB900F CB750FOURの登場から10年ライバル車の追撃から復権するためホンダが選択したのは耐久レース常勝のワークスマシンRCB1000の心臓を持ち既存のバイ[…]
- 1
- 2