
元MotoGPレーサーの中野真矢さんが主宰するバイクウェアブランド「56design(フィフティシックス デザイン)」が、これまで千葉県千葉市にあった本店ショールームを同じく千葉県の東金市に移転した。グランドオープンは2023年10月だが、4月1日よりプレオープンとしてほぼ完成した姿で開店する。
●文/写真:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:56design
今なら2000年に中野真矢さんがWGPでチャンピオン争いをしたマシンも展示しているぞ!
56designの本店が4月1日より移転して、新たに「レイクサイドテラス」としてオープンする。同ブランドの15周年を兼ねたグランドオープンは10月とまだ先だが、すでにレストランとショールームの準備は一部を除いて整っており、4月1日よりプレオープンという形で営業開始。10月のグランドオープンでは、現在8割程度の品ぞろえをフル展開するとともに、56designの創業15周年を兼ねた盛大なものになる模様だ。
プレオープンに先立ち、前日の3月31日にはプレス取材向けにショールームとレストランを開放。すでに完成済みにしか見えない施設を存分に堪能させてくれた。
取材会に先立って開催されてセレモニーでは、施設の建設やデザインにかかわった業者が壇上に上がって挨拶、さらには中野真矢さんの師匠にあたるSP忠男の社長・鈴木忠男さん、アライヘルメット副社長の新井章仁さんが愛とユーモアにあふれたメッセージを贈り、チームや恩人を大切にしてきた中野さんの人柄をうかがわせた。
中野さんは「グランプリ時代に各国を転戦させていただき、そこで見てきたものを56designに落とし込みたかった」と語り、まさしくそれを実現してきたひとつの到達点としてレイクサイドテラスのオープンに至ったと明かしてくれた。もちろん、今後もさらなる発展を目指す!
ショールームには56designの製品だけでなく、SPIDIやXPD、BREMA、さらには56designが輸入総代理店を務めるリゾマ(rizoma)の削り出しカスタムパーツも数々も展示。そしてベテランライダーには見逃せないのが、中野さんが選手としてWGP250クラスでチャンピオン争いを展開した2000年に乗っていたYZR250の実車が展示されていることだ。
ブラック仕上げのフレームにシルバー基調のボディは懐かしく、また現在では掲出が許されていないタバコ会社のスポンサーロゴ(このマシンではチェスターフィールド)やKAYABA(現在はKYB)といったステッカーにも感慨を禁じ得ない。
当時を知らないライダーにとっても、2ストローク全盛時代のリアルレーシングマシンを目の当たりにできる貴重な機会。4月中旬には違うマシンに入れ替えられるという話もあったので、興味のある方はこの週末か翌週末か、いずれにせよ早めに訪れたほうがよさそうだ。
地元の活性化に強力な同級生タッグを結成!
同じくレイクサイドテラス内にある「Cafe & Pizzeria Fioretto(フィオレット)」は、中野さんの高校時代の同級生・椎名崇さんがシェフを務めるイタリアンレストランだ。
じつはこのレイクサイドテラス、すぐ近くに中野さんが通っていた高校があるという立地で、中野さんにとっては慣れ親しんだ地元。そんな場所に新拠点を構えるにあたって、レストランを併設したいと考えていた中野さんが同級生の椎名さんに相談し、別の拠点でレストランを開業していた椎名さん自身がシェフに立候補したことからトントン拍子で開業へと突き進んだのだという。地元・東金の活性化に向けて、強力な同級生タッグが誕生したわけだ。
同店を訪れたらぜひご賞味いただきたいのが、イタリア語で“雲のパン”こと『ヌボラ ディ パネ』だ。ピザ生地で焼いた白くてフワフワのパンに、旬の野菜とベビーリーフ、卵、チーズ、ハムなどを詰め込んだもので、ヘルメットなどの荷物を持っていても片手で食べやすいように開発されたオリジナルメニュー。湖畔を見渡せるテラスで食べるのに最適、かつ新鮮でジューシーな野菜とふわもちの生地の虜になる。
また、紙でできたボウルに盛り付けられたパスタも美味。もちろん、ミラノスタイルのもっちりとした生地で焼かれたピッツァも絶品です。
ツーリングの目的地としてだけでなく、家族連れで訪れても広大な駐車場があるので安心だ。営業日はショールームとレストランで異なるので下記を参照していただきたい。
- LAKESIDE TERRACE
- 56design:千葉県東金市日吉台4-791-7 ☎0475-55-0356 https://www.56-design.com/
- Fioretto:千葉県東金市日吉台4-791-4 ☎0475-77-7330 https://fioretto-togane.com/
- 営業日:56design=土曜/日曜/祝日 Fioretto=水~月曜(火曜定休)
レイクサイドテラス 56design ショールームを写真で紹介!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
デザイナー氏もバイク乗り 相談室へのメールが始まり 中野「私がモトGPに参戦していたころ、日本では何となくジーンズでバイクに乗ることがタブー視されていたんですよ。ごつめのバイク用パンツじゃなきゃダメみ[…]
大人に混じって5戦4勝! 最終戦を残しての王座獲得 青山博一や高橋裕紀といった名選手を輩出した桶川スポーツランドは、そのコースレイアウトの巧みさから今も著名ライダーが練習に通うなど、関東屈指のレベルの[…]
ZX-RR(2002年)、RGV-Γ(2000年)、YZR-M1(2008年)、RC213V(2016年)が追加された! モビリティリゾートもてぎは、ホンダコレクションホールにて開催中の開場25周年記[…]
ブリヂストンにとって、ロードレース世界選手権最高峰となるMotoGPクラスの参戦3年目となった2004年。我々は初めてワークスチームとの契約も獲得して、3チーム5台体制で臨むことになりました。前年から[…]
記憶ではなく、身体で覚えていたバイクの感覚 先日、テレビ番組『大人のバイク時間 MOTORISE』の企画で「サンライズサンセットツーリングラリー(SSTR)」に挑戦した指出瑞貴さん。バイク歴1年半なが[…]
最新の関連記事(56デザイン)
15歳が全日本ロードレース開幕戦で決勝9位、11歳が関東ロードミニ選手権 第2戦で優勝! 元MotoGPライダーの中野真矢さん率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2023年[…]
リゾマ:XSR900 中野真矢氏率いる56デザインが、リゾマの最新パーツでドレスアップしたXSR900のカスタムモデル。イタリアンデザイナーによる独特の雰囲気と、ノーマルよりグンと軽快さを増したスタイ[…]
小田喜阿門はアジアタレントカップ参戦でチャンピオンを目指し、全日本J-GP3にはスポット参戦。富樫虎太郎は関東ロードミニとMiniGPに参戦する! 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシン[…]
気軽に立ち寄れるツーリングスポットを目指す 56designは、ヤマハやホンダ、カワサキなど数々のレーシングマシンを駆って活躍した中野さんが、現役時代を過ごしたヨーロッパでの経験を活かして2008年に[…]
ウィンターサファリジャケット サファリスタイルのジャケットをアーバンユースのライディングジャケットへと進化。表地には耐久性に優れたコーデュラを、中綿には軽く暖かいシンサレートを使用し、間に防風フィルム[…]
最新の関連記事(アライヘルメット)
アライヘルメット アストロGX ロック アライヘルメット RX-7Xオグラ ヨシムラジャパン CT125(20-22/23)機械曲Tacticalサイクロン 政府認証 フリュガン ジェットD3O 青島[…]
小川勤(おがわ・つとむ)/1974年生まれ。1996年にえい出版社に入社。2013年に同社発刊の2輪専門誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。以後、2[…]
レーシングスーツの最大勢力はアルパインスターズ 今シーズン、装具での注目はアルパインスターズがついにロードレース用のヘルメットを投入してきたことだろう。世界最高峰のロードレースで開発を続け、市販化を狙[…]
伝統のバイクレース『マン島TT』の2023年特別グラフィックモデル登場 マン島TTは1907年から続いているバイクレースで、当時から現在に至るまで公道を舞台に過酷なレースが繰り広げられている。 マン島[…]
この4月1日から自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化され、もうすぐ1カ月が経ちますが、ヘルメット購入はまだこれからという方も少なくないのでは? 一見、帽子と見分けが付かないようなカジュアルなモデ[…]
人気記事ランキング(全体)
’80年代、80ccであることのメリットに、金欠ライダーは着目した 高校生が自動二輪中型免許(当時)を取ったはいいけれど、愛車をすぐ手に入れられるかは別問題。資金の問題が立ちはだかるのだ。2年ごとの車[…]
WEBで検索すると洗車の裏技と称するものが色々と出てきます。 「カーシャンプーの代わりに○○を使おう」「こんな汚れには○○が効く」など、身の回りのものを使ったお手軽な洗車指南記事が溢れています。しかし[…]
世界最速機としてデビュー、特に日本で人気絶大だった 空冷直4のZ1系に代わる次世代の旗艦として、カワサキが総力を結集したマシンこそGPZ900Rだ。 同社初のDOHC4バルブ水冷直4とダイヤモンドフレ[…]
少し前にアストンの実勢価格8800円のフルフェイスヘルメットをご紹介しました。 海外から安価なヘルメットが入ってくるようになり選択肢が広がったのは良い事だと思っています。 筆者ががバイクの免許を取得し[…]
ライトは8Sを転用?! カウルはハーフかフルか 新開発の775cc並列2気筒エンジンを搭載し、3つのモード切替でビギナーからベテランまで幅広く対応する走りを実現した、スズキ入魂の新作ミドルネイキッド・[…]
最新の投稿記事(全体)
頑張ってね、オトーサン! ●我家はごく平凡な4人家族です。自分は、オートバイに跨って生まれ出たと思い込んでるような亭主1人と、良くも悪くもそんな父親の影響を受けて育ちつつある男児2人、そんな3人を持て[…]
現在、日本を含む多くの国で“2050年カーボンニュートラル達成”という目標が掲げられており、活動の一助として、走行時に二酸化炭素を排出しない電気自動車の普及が世界的に進んでいます。2輪業界もその影響を[…]
時代とブームを象徴する3台が上位ゲット ネイキッドブームが最盛期を迎えた’90年代。このブームを代表し、現代まで続くロングセラーとなったCB400SFが見事1位に輝いた。また’90年代後半は最高速競争[…]
オーストラリアから復元プロジェクトのため空輸 このバイクは、1970年代にチームスズキに加入し、バリー・シーンのメカニックも務めたMartyn Ogborne氏によってレストアされた。ちなみにOgbo[…]
アライヘルメット アストロGX ロック アライヘルメット RX-7Xオグラ ヨシムラジャパン CT125(20-22/23)機械曲Tacticalサイクロン 政府認証 フリュガン ジェットD3O 青島[…]
- 1
- 2