●文:ヤングマシン編集部
SDG Motor Sports RT HARC PRO.は、全日本ロードレース選手権 ST1000クラスに参戦している國井勇輝選手が怪我により欠場する全日本ロードレース選手権 第7戦スーパーバイクレース in 岡山(9月23日~24日)において、長島哲太選手を代役として起用することを発表した。
長島哲太選手は、2023 FIM世界耐久選手権 “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会(鈴鹿8耐)の優勝ライダーであり、前年に続いて2連覇を果たしている国内トップライダーのひとり。ロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto2クラスでも2020年カタールGPで優勝を遂げるなど、その速さには定評がある。
また、近年はHRCのテストライダーを務め、2022年の日本GPにワイルドカード参戦を果たしているほか、自らチーム「TN45 with MotoUP Racing」を率い、全日本ロードレース選手権シリーズST600クラスにる羽田太河選手を参戦させるなど後進の育成にも力を注ぐ。
長島選手にとって、改造範囲の狭いST1000クラスへの出場は初めてだ。
なお、同チームは10月14日~15日に開催を予定されている全日本ロードレース選手権第8戦 第55回 MFJグランプリスーパーバイクレース in 鈴鹿に國井選手が出場できるかについては、後日決定し発表予定としている。
長島哲太選手コメント
「今回國井選手の代役として声をかけていただき、全日本ロードレース・ST1000クラスへ参戦させてもらえることを、Honda様、HRC様をはじめ、SDG昭和電機グループと有限会社ハルク・プロ、たくさんの関係者の方々に感謝しております。
自身としては初めてのストッククラスでのレースとなり少し緊張していますが、初めてのバイク、初めてのタイヤ、久しぶりのスプリントレースという環境を楽しみたいと思います。もちろん狙うのは優勝のみなので、気を引き締めて9月13日から始まる事前テストから準備を進めていきます。ぜひ応援よろしくお願いします」
本田光太郎監督コメント
「怪我で欠場となる國井選手の代役として、HRCテストライダーの長島哲太選手を、9月23日から開催される岡山大会ST1000クラスにて起用させていただきます。今回の代役参戦をご快諾いただいた長島選手、Honda様、HRC様に改めて感謝申し上げます。
長島選手にとってST1000クラスへの参戦は初めてとなりますが、2年連続の鈴鹿8耐制覇やMoto2 優勝等の実績は言うに及ばず、日本人でトップクラスの実力を持ったライダーですので、チームメイトの榎戸育寛選手とともにチーム1-2フィニッシュを飾るべく、9月13日~14日に行われる事前テスト、そしてレースウィークにおいても、全力でサポートして参りたいと思います」
長島哲太選手について
神奈川県出身1992年7月2日生まれ
幼少期よりポケバイに乗り、ミニバイクレースで活躍。
2011年には全日本ロードレースGP-MONOクラスに参戦しシリーズチャンピオンを獲得。FIMロードレース世界選手権 Moto2クラスには2013年日本グランプリでデビュー、2020年カタールGPでは同クラスで初優勝。
2021年からはHRCのテストライダーを務め、2022年と2023年の鈴鹿8耐では2連覇を果たしている国内トップクラスライダーの一人。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
長く停滞が続いた冬から、季節は巡ろうとしている。風はぬるみ、草木が芽吹き、鳥がさえずる。地表のそこかしこでダイナミックな脈動が感じられ、ざわめいている。莫大なエネルギーをまき散らしながら、新しい何かが[…]
鮮やかなトリコロールに輝くゼッケン33! ホンダは「2023 FIM世界耐久選手権 "コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会」にワークスチーム「#33 Team HRC with 日本[…]
詳細未発表ながら、排気デバイス廃止&エキゾーストパイプ刷新が判明 2021年モデルとして登場した現行CBR600RRは、翼端板を備えたウイングレットやLEDヘッドライトなどの最新装備と600cc最強の[…]
調整すると簡単に乗り味が変わる 「これは面白い!」と思った。少しのアジャストで乗り味が変わり、それはサスペンションを触った時の動きとは明らかに異なり、バイクの新たなるセットアップパーツとして高い可能性[…]
スポーツイベントも「開催できて当たり前」じゃない 新型コロナウイルスが世界全体の大きな問題になっていますね。僕も先日カルフールに買い物に行ったら、多くの商品が売り切れ……。買い物客もめちゃくちゃ多くて[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW(5.4ps)[…]
日本でも公開されたNT1100ポリスの北米バージョン! アメリカンホンダは、欧州を中心としたスポーツツーリングマーケットで人気車となっているNT1100を警察仕様として北米初導入することを発表した。 […]
※タイトル写真は欧州仕様 デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダが新型「X-ADV」を国内でも正式発表。EICMA 2024で初公開されたもので、ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに[…]
全国170店超のHonda Dreamで開催中 Honda CBR650R/CB650Rに搭載された世界初のクラッチ自動制御メカ「Honda E-Clutch(イークラッチ)」。その実力を誰でも気軽に[…]
軽快性や機敏性だけでなく安心感にも優れるのが長所 2024年の夏はジムに通ってトレーニングに取り組むことを決意したのですが、私にしては珍しく、飽きることなく続いています。さらにこの夏休みは、ロードやモ[…]
人気記事ランキング(全体)
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW(5.4ps)[…]
※タイトル写真は欧州仕様 デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダが新型「X-ADV」を国内でも正式発表。EICMA 2024で初公開されたもので、ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに[…]
“ヨシムラ”がまだ世間で知られていない1970年代初頭のお話 世界初となる二輪用の集合マフラーが登場したのは、1971年のアメリカAMAオンタリオでのレース。当時のバイク用マフラーは1気筒につき1本出[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
復活の軽二輪レトロは足着き性抜群、エンジンは大部分が専用設計だ 現在の国内メーカー軽二輪クラスでは唯一となるネオクラシック/レトロスタイルのモデルが待望の登場を果たした。 カワサキが以前ラインナップし[…]
最新の投稿記事(全体)
旅館の一室でFRP製ヘルメットを手探りで作り始めた 東京・新橋で経営していた旅館の一室で、創業者の鎌田栄太郎がFRP製ヘルメットの製作をはじめたのが今日のSHOEIのはじまりだ。 その旅館はホンダの社[…]
冬のUber Eats配達は過酷です。寒さと路面の凍結の両方と戦わなくてはいけません。しかし、それゆえに配達員が少なくなるため、やり方次第で1年を通してもっとも高額な収入を得られるチャンスの季節だと思[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW(5.4ps)[…]
トラベル・エンデューロの最高峰に自動クラッチ制御が装備! BMWモトラッドのロングセラーモデルであるGSシリーズ。その最上位モデルにあたるのがGSアドベンチャーだ。初代モデルの登場は’02年のR115[…]
機密事項が満載のレーシングマシンたち バイクムック”RACERS(レーサーズ)”は、「いま振り返る往年のレーシングマシン」がコンセプト。それぞれの時代を彩った、レーシングマシンを取り上げている。 現在[…]