
デイトナは、四輪でもナビの代わりに人気を獲得しつつあるディスプレイオーディオのバイク専用版「モトスマートモニター」の先行受注を開始すると発表した。出荷は9かつ上旬より順次とのこと。2022年の東京モーターサイクルショーで参考出品されたものがついに製品化される!
●文:ヤングマシン編集部ヨ) ●外部リンク:デイトナ
振動で傷むのが怖いスマートフォンよりも、専用モニターをマウントしたい!
スマートフォンの普及にともない、ナビ機能を一度も使ったことがないという方はそれほど多くないのでは。でも、バイクで使うとなるとハンドルバーなどにマウントキットを使って固定しなければならず、振動でカメラのオートフォーカス機能が傷んだり、最悪は落下してしまったりという恐れもあって、それなりにしっかりしたマウントキットを選ぶ必要があるなど気を遣わざるを得ない。
もちろん振動だけでなく、強い日差しの下などでは熱暴走の心配もあり、けっして安くはないスマホを置く環境としては優しいと言えないだろう。
とはいうものの、専用ナビも便利だけれど、スマートフォンはマップも常に最新状態に更新されるし、なにより手軽なのがいい。この機能をもっと安心して使うことはできないだろうか……。
そんなニーズに応えるのが、デイトナが発売する「モトスマートモニター」だ。
スマートフォン自体はポケットなどに入れたまま、車体にマウントしたモトスマートモニターにBluetoothでペアリングすることで、振動や熱、水濡れの心配なくスマートフォンの機能が使えるようになる。連携するには「Apple CarPlay(アップルカープレイ)」や「Android Auto(アンドロイドオート)」を使用し、スマートフォン内のナビアプリをモニターのタッチパネルで操作可能。ヘルメットのインカムとも同時にペアリングすれば、バーチャルアシスタントアプリを使って音声のみで操作することもできるという。
四輪では、最近になってナビ機能を省略したモニター、いわゆる“ディスプレイオーディオ”が急速に普及しはじめており、比較的安価かつスマートフォンの機能が使えるということで人気を集めている。これを同じ考え方で、バイクならではの耐振動や対候性といった機能を持たせたのがモトスマートモニターなのだ。
価格は6万6000円で、すでに先行受注を開始。ユーザーの手元には9月上旬より順次届く予定だ。
スマートフォンのカーナビアプリ「Apple CarPlay(アップル カープレイ)」及び「Android Auto(アンドロイドオート)」と連携することで、Googleマップによる道案内やAmazon music などの音楽再生、電話やLINEなどによるメッセージ送信や通話が可能になる。スマートフォンは身に着けたまま、車体に装着する必要はなく、振動によるカメラの故障や熱暴走、雨による不具合を回避する。高額なスマートフォンを落下させるリスクも軽減するぞ!
【バックカメラを標準装備】車体後方に設置した広角カメラの様子をモトスマートモニターに表示。ワンタッチでカメラに切り替え可能で、スムーズかつ安全な後方確認が可能だ。高速道路での合流時など周囲の交通状況の把握や、車体をバックさせる時のミラーの補助として後方を安全に確認できる。※録画機能はありません。
【インカムから音声のみで操作が可能】ヘルメットのインカムとBluetoothでワイヤレス接続することで、ナビゲーションや音楽アプリをタッチパネルで操作が可能。さらに、バーチャルアシスタントアプリを活用すれば、運転中も安全にインカムから音声のみで操作できます。ナビアプリならば目的地や給油など経路追加、音楽アプリの操作も音声で可能です。
強度に優れるオールアルミボディ
【様々な衝撃に耐える高い強度】7インチ画面のフルアルミボディ。防水防塵性能IP66相当、70℃の耐熱テスト、-20℃の寒冷テスト、7Gの振動テストをクリアし、振動・衝撃・熱・水・塵に強い規格外の強靭性を実現している。
【堅牢なクランプが落下事故の防止に】車体とモニター本体をつなぐクランプも、高い強度を誇るアルミ製。取り外しも簡単で、オートバイから離れる時は車体から外して持ち運ぶことも可能だ。
モトスマートモニター【商品番号 23333】●価格:6万6000円 ●特許出願中
■構成部品
モニター本体/クランプ × 2/マウントA/マウントB/スペーサー φ22.2 × 2/スペーサー φ25.4 × 2/スペーサー φ28.6 × 2/バックカメラ(1.2)/バックカメラ装着シール/12V電源ケーブル(2m)/バックカメラ延長ケーブル(1m)
■仕様
サイズ :モニター本体縦115mm×横182mm×厚さ24mm/画面7インチ画面(LCD)
重量 :モニター本体約520g/クランプ込み約680g
電源 :ACC・アース
消費電力 :12V3A・PD
素材 :本体ケース/クランプ アルミ 画面 強化ガラス
Bluetooth : Ver.4.2
インカム接続: 対応( HSP/HFP/A2DP/AVRCP)
防水性能 :IP66相当(本体・バックカメラ)
照度センサー:あり
カメラ :画像解像度1280×720/有効画素数220万画素/視野角110°/F値F2.2
本体脱着 :ワンタッチで取り外し可能
取付対応幅:約37mm~150mm
対応ハンドル径:φ22.2/25.4/28.6
対応スマホ:無線iPhone8以降 Android11以降/有線iPhone8以降 Android10以降
装着例
ホンダ クロスカブ110
ホンダ GB350
ヤマハ YZF-R25 ※トップブリッジに装着した「車種別マルチバーホルダー キャップボルトカラーM8ブルー付属(6050円)」に取り付けています。
ヤマハ トレーサー9 GT
ホンダ PCX
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
高回転&高出力エンジンが発生する振動に気をつけろ! アップルは、2021年9月11日に発行したプレスリリースで、“6”世代以降のiPhoneのうちカメラに光学式手振れ補正『OIS(Optical Im[…]
スマホは安全に携帯し、見やすい大型モニターでツーリング! 最新のバイクでは、大型二輪車を中心にスマートフォンとバイクのメーターパネルを無線接続して、Android Auto(アンドロイドオート)やAp[…]
バイク専用だから、かゆいところに手が届く! バイク専用のナビゲーションアプリ「ツーリングサポーター」を日常的にお使いの方も多いと思いますが、バイク専用ならではの排気量別のルート検索(高速道路を使用でき[…]
目の前にナビ等の情報が浮かび上がる! SHOEIのスマートヘルメットがついに発売された! 最初は試験的な限定発売だというが、税込13万7500円は思ったより安い。当然ながらJIS規格に適合しているが、[…]
保証期間が1年から3年間に延長。既に取り付け済みの製品も保証対象!! デイトナから発売されている、車載タイプのバイク専用ドライブレコーダー「MiVue™ M760D」。その保証期間がこれまでの1年から[…]
最新の関連記事(バイク用品)
世界最高の熱伝導率を誇るシートとレインウェア並みの防水透湿性を融合 ヤマハの純正アクセサリーをリリースするワイズギア。ʼ25年の秋冬ライディングギアは、バイク用として求められる性能を満たしつつ、温かく[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
多忙なライダーに送る、半日の自由を快適に! 今回発売するのは、『一日をかけてツーリングに行くことができないライダーに「半日」でも息抜きのツーリングに行っていただきたい!』をコンセプトにハーフデイツーリ[…]
薄い︕安い︕温かい︕で話題を呼んだ蓄熱インナーグローブの系譜。足元までワンランク上の暖かさを 2020年に発売した 「蓄熱インナーグローブ」 は、薄手ながら暖かさを実現し、価格の手頃さも相まって口コミ[…]
人気記事ランキング(全体)
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
ゼロハンが一番熱かった夏 多くの若者がバイクを愛し、GPライダーが同世代共通のヒーローとなった1970年代後半。 それでもフルサイズの“バイク”は、経済的理由や悪名高い“三ナイ運動”の影響からなかなか[…]
懐かしの四角ライトに極太のブロックタイヤ 1987年に発売されたヤマハ「TW200」は、フロントに130/80-18、リヤには180/80-14という極太タイヤを履いたファットなオフロードスタイルで人[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
最新の投稿記事(全体)
バイクを楽しむ人は、幾つになろうと、心は若者です。 夢への挑戦は、誰でも、一度は考えるでしょう。レースの世界でも頂点に立つ、華やかなステージでスポットライトを浴びる、新たなビジネスチャンスに賭ける、そ[…]
3Way仕様で秋から春まで使える高機能モデル:RY2003 ウィンターロングジャケット ワイズギアの2025-2026秋冬モデルとして登場した「RY2003 ウィンターロングジャケット」は、一着で秋か[…]
多岐にわたる仕様変更が行われた9年間 9年に及んだ生産期間中の仕様変更は多岐に及んでいる。ただしそのおもな目的は、最高出力や最高速の向上ではなく、扱いやすさや安全性に磨きをかけることだった。 1969[…]
高機能ジャケットから防寒パンツまで多彩なラインナップ 朝晩の冷え込みに、本格的なツーリングシーズンの到来を感じるこの頃。バイクウェアの老舗ブランド「クシタニ」より、2025-26年秋冬モデルの新作テキ[…]
ゼロハンが一番熱かった夏 多くの若者がバイクを愛し、GPライダーが同世代共通のヒーローとなった1970年代後半。 それでもフルサイズの“バイク”は、経済的理由や悪名高い“三ナイ運動”の影響からなかなか[…]
- 1
- 2