
英国のカスタムパーツビルダー「Velocity Moto(ヴェロシティモト)」がXSR900、XSR700用の外装キットをリリースした。全てのキットは本国から輸出可能であり、ベースとなるバイクに対する改造は最小限にとどめられている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真::Velociti Moto
XSR900(’22)をRZV500R/RD500LC/RZ500風に!
RZV500Rはともかくとして、RD500LCやRZ500という車名をご存じだろうか? 日本ではRZV500Rという名で売られた2ストロークV4エンジンを搭載するスーパースポーツモデルが、欧州ではRD500LC、北米ではRZ500として販売されたのだ。
それはともかく、この1984年製のマシンをオマージュしたフル外装キットが英国で発売される。噂にのぼっていたXSR GPの登場か!? と騒ぎたくなりそうなデザインだが、これはカスタムパーツビルダー「Velocity Moto(ヴェロシティモト)」が、XSR900(2022年モデル)用に1870ポンドで発売する「900F」キットだ。フルフェアリング、フロントガラス、シートパネル、ソロシートカウル、シートカバー、リアマッドガード、すべての取り付けブラケット、すべてのボルト/ナット/クリップなど、およびデカールセットが付属している。
キットは未塗装での販売だが、カスタマーから見積もりの連絡をもらえれば世界中に輸出することも可能だという。現在、発送までに必要な期間早く6週間だ。
このキットの魅力は、なんといってもRZV500Rのスタイリングを再現しながら、最新のテクノロジーを信頼性を得られること。元のバイクに必要な改造は最小限であり、基本的な機械の知識があればほとんどのカスタマーが自分で車体に取り付けることもできるとしている。
『900F』based on XSR900 (’22)
『900F』based on XSR900 (’22)
RD500LC(1984年モデル/欧州仕様)
さらに、1980年代前半のRZ350LC(日本名:RZ350R)の外観をXSR700に与える『700LC』キット(1400ポンド)も登場。
『700LC』based on XSR700
RZ350LC(1983年モデル/欧州仕様)
1980年代初期のRD350LC(日本名:RZ350)をオマージュした、2016~2021年モデルのXSR900に適合する『900LC』キット(1750ポンド)もラインナップされる。
『900LC』based on XSR900 (’16~’21)
『900LC』based on XSR900 (’16~’21)
RZ350(1981年モデル/日本仕様) ※欧州名RD350LC
900Fキット車と700LCキット車。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
あなたにおすすめの関連記事
XSRに新展開、ヘリテイジ系フルカウルスポーツ?! '22モデルでフルチェンジしたXSR900は、往年のロードレーサーからカウルを取り去ったようなフォルムが話題。2021年の登場時には’80年代のヤマ[…]
ヤマハが本気になった! グローバルモデルの小排気量スポーツバイクが日本へ上陸 ヤマハは、「第39回 大阪モーターサイクルショー2023」、「第50回 東京モーターサイクルショー」、「第2回 名古屋モー[…]
ヤマハは、日本/欧州/オーストラリアで「XSR GP」という商標を2022年4月に出願。ネオクラシックネイキッドであるXSRの派生バージョンを検討している模様だ。 「GP」の名称で思い浮かぶのは、『ヤ[…]
モチーフはキング・ケニーが駆ったFZR750! 今回公開されたのは、XSR900のカスタムプロジェクトに関与しているカスタムビルダーが作成したと思われるイメージスケッチ。動画内では様々なスケッチが提示[…]
最新の関連記事(XSR900)
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
プラス11万6600円(工賃別)でカフェスタイルに変身! 2025年式のヤマハXSR900に対応する、フロントカウルおよびシートカウルがワイズギアより発売された。 フロントカウルは、車両本体のカラー[…]
XSR900 GPの登場によりカジュアル寄りに回帰したXSR900 ヤマハは、クロスプレーンコンセプトの888cc並列3気筒を搭載するスポーツヘリテイジ「XSR900」をマイナーチェンジ。ライディング[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
走り続けるため、戦い続けるためのエンジンカバーセット 「F.C.C./TSR エンジンカバーセット CBR1000RR-R(SC82)」は、世界耐久選手権(EWC)で戦い続けてきたTSRならではの製品[…]
重厚感とユーザー寄りのデザインと扱いやすさが魅力本物のクラシックテイストがロイヤルエンフィールドの特長 1901年にイギリスで創業したロイヤルエンフィールドは、世界最古のバイクブランドとして長い歴史の[…]
SHOWAハイパフォーマンスシリーズキット体感試乗キャンペーン 東京都練馬区のK’s STYLE(ケイズ・スタイル)では、カワサキZ900/Z900RS用の高性能サスペンション「SHOWAハイパフォー[…]
オークションで購入したシート、2~3cmの裂けたようなキズが… 筆者が某大手オークションサイトで購入した、純正コブラシート。「これでイメージチェンジするぞ! 」と思っていたのだが、購入前に気になってい[…]
プラス11万6600円(工賃別)でカフェスタイルに変身! 2025年式のヤマハXSR900に対応する、フロントカウルおよびシートカウルがワイズギアより発売された。 フロントカウルは、車両本体のカラー[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
「その時、スペンサーになれた気がした」 MVX250Fの上位モデルとして400版の発売が検討されていたが、250の販売不振を受け計画はストップ。この心臓部を受け継ぎ、NS250Rの技術を融合したモデル[…]
日本でもっとも人気の高いジャンル=ネオクラシック プロポーションの枷を覆す【カワサキ Z900RS】 まず、現代のバイクと昔のバイクではプロポーションがまったく違うんです。昔のバイクはフロントタイヤが[…]
バイクキャビン:小型エアコンを装備すれば抜群の環境に! 難しく考えることなく、手っ取り早く購入できるガレージとして高い人気を得ているのが、デイトナが取り扱う各種シリーズ製品だ。 全モデルに共通している[…]
〈WEBIKE FESTIVAL〉2024.10.19 SAT. ロングウッドステーション(千葉県長柄町) 【X500 ヒデヨリさん】「見た目など、あえてハーレーらしさを捨てたチャレンジ精神の塊のよう[…]
最新の投稿記事(全体)
2ストエンジンの新時代を切り開いた名車 1980年代中頃、スズキのガンマ、ホンダのNSと、高性能レプリカが矢継ぎ早に出揃い、大ヒットを記録していた。 この潮流をみたヤマハはRZ250Rにカウルを装着し[…]
かつての人気モデル「キャンパー」のDNAと手巻きムーブメントの融合 「MK1ハンドワインド」のルーツは、1980年代に登場し、シンプルかつ実用的なデザインで人気を博したキャンパーモデルに遡る。そのデザ[…]
都市型イベント「My Yamaha Motorcycle Exhibition」開催へ ヤマハは、2025年9月20日に桜木町駅前(神奈川県横浜市)にて「My Yamaha Motorcycle Ex[…]
走行回数の多さと模擬レースのセットでコストパフォーマンスの高さは折り紙付き 絶版車やクラシックマシンでサーキットを走行してみたいが、レースに参戦するほどではない。あるいはクラシックレースにエントリーし[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
- 1
- 2