
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
XSRに新展開、ヘリテイジ系フルカウルスポーツ?!
’22モデルでフルチェンジしたXSR900は、往年のロードレーサーからカウルを取り去ったようなフォルムが話題。2021年の登場時には’80年代のヤマハワークスマシン・YZR500のゴロワーズカラーを並べたり、そのYZRを駆った往年の名レーサー、クリスチャン・サロンを登場させるなど、ヤマハのレーシングレジェンドを強く意識したプロモーションを仕掛けている。
そんな折、ヤマハが日/欧/豪で「XSR GP」という商標を2022年4月に出願していることなどから、ヤングマシン編集部ではXSR900に派生バリエーションがあると予想。調査の結果、このGPはXSR900のカウル付きバージョンだという情報を得た。そこで、’80年代を強く意識するXSRがカウリングをまとったら…というイメージで編集部が作成したのがここに掲載したCGだ。
デザインの方向性としては、ひとつが’80年代前半のGPレーサー・YZR500で、もうひとつが’85年の耐久レーサー・FZR750をイメージしたもの。実車を見ているわけではないのであくまでも想像だが「’80年代」がデザインのキーワードになることは間違いない。現在、欧州ヤマハのヤードビルドではXSRを’80年代耐久マシン風にするカスタム企画が進行中で、これもXSR GPプロジェクトの一環だろう。
YZF-R9の記事でも触れたが、コロナ禍による物流や部品調達の乱れでニューモデル投入が難しそうな昨今の状況ではあるが、あえて新機種ではなく、後付けのカウリングキットとすれば純正アクセサリーとして販売することも可能だし、それを装着したコンプリートオプション車を設定することもできる。それなら2023年中の登場も夢ではない?!
ヤマハは過去にも、純正用品を手掛ける子会社のワイズギアを窓口として、SR400や旧XSR900などの外装キットを発売してきた実績がある。ちなみにYZF-R7に設定された「ヤマルーブ外装セット」はフロントフェンダーからテールカウルまでの外装14点フルキットで22万円。アッパー&アンダーカウルの追加程度で“GP化”できそうなXSR900なら…10万円代で購入される目もあるか?!
〈YM未来予想〉ヤマハXSR GP
【予想モデル#1:YAMAHA XSR GP】XSRに1985・FZR750をモダン化したイメージで丸目2眼のフルカウルをセットした案。MVアグスタのスーパーヴェローチェなど、ネオレトロレーサーは近年流行の兆しを見せている。●予想登場時期:’23年モデル(純正オプション?) [写真タップで拡大]
【予想モデル案#2:YAMAHA XSR GP】こちらは’80年代前半のGPレーサー・YZR500をイメージしてみたCG案。K.ロバーツが駆ったUSヤマハインターカラーがバッチリキマるカフェレーサーだ! ●予想登場時期:’23年モデル(純正オプション?) [写真タップで拡大]
【モチーフ:’80 YAMAHA YZR500(OW48R)】並列4気筒の2サイクル500ccエンジンを搭載していた’80年代初頭のYZR500。OW48Rは1番と4番の2気筒分を後方排気としたレイアウトが特徴。この後、YZR500はスクエア4→V4へと進化していく。●写真:ヤマハ発動機HP・レースアーカイブ [写真タップで拡大]
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(YM未来予想)
絶対まだあるでしょ! 新生ホーネットの派生展開 2022年秋の欧州で登場したホンダの新型CB750ホーネット。現在のところ日本での発売は未定だが、このマシンは世界的な流行を見せているコスパに優れた新世[…]
あえて真正面からはブツけない、スキマ戦法で来る? こうした動きを考えると、きわめて手ごわいレブル250を直接相手取ることなく、あえてライバルが不在の400ccクラスに照準を合わせるやり方もアリなのでは[…]
120ps+アルミフレームで本格スポーツ走行にも適合?! ヤマハYZF-Rシリーズは1000ccのR1を頂点に、700/320/250/155/125ccの全6シリーズが展開されているスーパースポーツ[…]
次世代のCBとして計画されていた、ホンダのCB‐Fコンセプトが開発中止となってしまったのは非常に残念だが、次期CB計画そのものがなくなってしまったわけではない。それどころか、ヤングマシン編集部ではかな[…]
カワサキがGPZ900Rを復刻?とくれば、同じくらいヤングマシン編集部が願っているのが、ホンダCB900/750Fの再来だ。GPZと同様に’80年代を代表する1台なうえ、一時はホンダ自身が復活をもくろ[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
XSR125:技アリのロケットカウル風ビキニでよりカッコよく! 懐古的なネオラクシックやカフェレーサーは世界的なトレンドで、その流れは125ccにも波及している。海外ブランドから125ネオクラはリリー[…]
ヤマハの小排気量スポーツが一挙充実、反撃の狼煙はここから 155cc以下にスクーターしかなかったヤマハのラインナップに、待望のスポーツモデルが4車も追加されることになった。 ネオクラシックのXSR12[…]
YZR500の血を受け継いだ1983年のRZ250R/RZ350Rが元ネタ? ワイズギアは、大阪モーターサイクルショーで初公開したばかりのカウルセットを早くも2023年6月に発売すると発表した。なかで[…]
昭和生まれの筆者にとってヤマハのスクーターといえばジョグでした。 海外では原付二種のジョグは存在しましたが、ついに国内でもジョグ125がリリースされました。 スペックを見る限り原付二種クラスで最軽量コ[…]
ヤマハ史上、最も彩度の高いブルーを新開発 ワイズギアから発売されるのは、2023のJSBワークスマシンと同一イメージのカラーをまとったYZF-R7用のフェアリングキット。全17点の外装パーツで構成され[…]
人気記事ランキング(全体)
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな言い訳があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ……「まぁ、今回は切符を切ら[…]
XSR125:技アリのロケットカウル風ビキニでよりカッコよく! 懐古的なネオラクシックやカフェレーサーは世界的なトレンドで、その流れは125ccにも波及している。海外ブランドから125ネオクラはリリー[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
ダブルクレードルにフルモデルチェンジ〈スズキ GSX-R400R〉 GSX-Rは、’90年に3度目のフルチェンジを敢行。新設計エンジンに加え、φ33mmダウンドラフトキャブや倒立フォークまで備えた。 […]
A89:結局バイク専用駐車場が安心 まず、都市部などでよく見かけるのだけれども「歩道」に停めるのは違反になる。 道路上の場合は、路側帯の幅が0.75m以下なら路側帯には入るのは禁止で、車道の左端に停め[…]
最新の投稿記事(全体)
動画はこちら→ベッタベタに足が着くッ! 新型カワサキ エリミネーター・足着き性&取り回し速攻チェック この記事に関連する動画はこちら↓[…]
【2023年SBK開幕戦を観戦。改めてピレリの強さを知る】ピレリ ディアブロ スーパーコルサが第四世代のV4に進化!Vol.1はこちら 日本では考えられない高速セクションで抜群のフィット感を約束 「な[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
ひと押しでドヒュンと加速、ゆっくり前後進で取り回しラクラク! 特許庁が発行した意匠公報によると、このイラストは「乗物用メーターの画像」として2022年8月に出願され、2023年3月に登録されたもの。画[…]
電動キックボードの法改正:免許不要/ヘルメットは努力義務 ───まずは、今回の法改正について率直にどう思われますか? 稲垣:モビリティに多様性が与えられる、幅が広がる可能性があるという点においては良い[…]
- 1
- 2