以前、ヤングマシンで登場の可能性を報じているXSR900のカウル付きバージョンだが、11月8日開幕のEICMA(ミラノショー)を前にして動きが出てきた。欧州ヤマハ「ヤードビルト」で進行しているXSR900カスタムプロジェクトの公式YouTubeにて、クラシカルなカウルをまとったスケッチが公開されたのだ。これが市販版に繋がるのか?
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
モチーフはキング・ケニーが駆ったFZR750!
今回公開されたのは、XSR900のカスタムプロジェクトに関与しているカスタムビルダーが作成したと思われるイメージスケッチ。動画内では様々なスケッチが提示されているが、それらも含めて、モチーフのメイン車両が1985年の鈴鹿8耐に参戦したヤマハ初のファクトリー耐久レーサー・FZR750(OW74)なのが明白なのだ。
OW74は我々には馴染み深いTECH21カラーで8耐を走った後、ゴロワーズカラーに塗り替えられて同年のボルドール24時間耐久に参戦しているから、ヨーロッパでの認知度も高いと思われるし、XSR900がまとうファラウェイブルーとの整合性もバッチリ。しかもヤードビルトでは、2018年にOW74モチーフのカスタム車を製作したこともあるのだ(この時はXSR700がベース)。
ヤードビルトのカスタムは「XSR GP」の予告編?
ヤングマシンでは、ヤマハが日本/欧州/オーストラリアで「XSR GP」という商標を2022年4月に出願していることや、関係者からの情報を基にXSR900の派生バージョンの存在を予測。予想CGとして丸目一眼のロケットカウル仕様、さらにOW74イメージのデュアルライト仕様を作成しているが、この後者がズバリ的中となるだろうか?
我々としては、今回のEICMAにはヤードビルトによるXSR900カスタムを出品することで“点”を打ち、その先に存在するであろうXSR900のフルカウルネオクラ仕様、仮称「XSR GP」につなげるストーリーだ……と睨んでいる。
いずれにせよ、MVアグスタのスーパーヴェローチェやトライアンフのスピードトリプルRR、日本車でもホンダのホーク11など、オールドスクールなカウル付きモデルは近年の流行でもあり、ぜひヤマハにも追従して欲しいところ。まずはまもなく開幕するEICMAを楽しみに待ちたい!
オマケ:ヤングマシンの画像も使って頂きました(笑)
欧州ヤマハがアップしているXSR900ヤードビルトの動画内に、過去にヤングマシンが撮影させて頂いたOW74の画像が使われているのを発見(笑)。事前にご連絡いただけたらもっとバリバリご協力したのに~。
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