
レオンアートやスコマディを取り扱うウイングフット(東京都足立区)からニューフェイスが登場する。2023年7月より台湾のモーターサイクルメーカー・ハートフォード(Hartford)の「ミニ エリート150」を導入するという。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ハートフォード(日本サイトは未開設)
1995年創業のハートフォードモータース
ハートフォードモータース(Hartford Motors)は、125~450ccクラスのバイクや150/300ccのスクーターをラインナップする、オールメイドイン台湾を謳うモーターサイクルメーカーだ。ヤマハやキムコ(KYMCO)といった大規模メーカーが生産拠点を構える台湾にあって、ハートフォードは25年以上の歴史を刻んできている。以前は成川商会が同社の空冷モーターサイクルを輸入していたこともご存じの方はいるかもしれない。
そんなハートフォードの最新マシンをウイングフットが輸入することになったという。
取り扱いを開始する機種は、水冷150.1ccの単気筒エンジンを前後12インチホイールの車体に搭載する「ミニ エリート150(MINI ELITE 150)」である。
価格は税込で60万円を切る59万9500円、全国の販売店を通して車両の販売を行う。
車格を超えた装備で60万円切り!
150.1ccの水冷4ストローク単気筒エンジン(4バルブ!)を搭載する「ミニ150」は、ネオクラシック風の雰囲気を持ったミニサイズのネイキッドモデル。前後12インチホイールを装着していることもあって、車格はかつてホンダが販売していたエイプ100に近い。
2023年初春に試験導入された際、ウイングフットの店頭で跨らせてもらったが、シート高700mmでスリムなため、身長183cmの筆者だとかなり膝が曲がる。写真の160cm前後と思われる女性も両足が余裕で接地している。
実際、全長はエイプ100の1715mmに近い1740mmで、日本仕様は未発表ながら台湾のHPで確認できたホイールベースは、エイプ100の1190mmよりも短い1160mm。シート高は700mmで、こちらもエイプ100の715mmより低い。
車重は117kg(エイプ100は90kg)あるが、押し歩きは楽々かつ多少傾けても何ら不安はない。体重80kg(装備状態)でサスペンションに体重をかけてみても柔らかすぎることはなく、かといって一部の海外車にあるような不自然な硬さもない。台湾で車両オーナーが公開している動画によれば、最高速度はメーター読み130km/hほどらしいが、おそらくフラフラしたりといった不安な挙動はないはずだ。
そして軽二輪クラスだけあって、原付二種には見られない装備の充実も。水冷4バルブエンジンには過度なエンジンブレーキを抑制するスリッパークラッチを採用しているし、ABSは前後とも作動する2チャンネル仕様だ。
実際にこのサイズで高速道路を頻繁に走りたくはならないかもしれないが、イザというときに高速道路にも乗れるという安心感は大きい。
エンジンまわりや前後ABSなど、フルサイズ250ccと変わらない装備だけに、プレミアムな4ミニとして楽しめそうだ。
HARTFORD MINI ELITE 150[2023 model]
車名 | MINI ELITE 150 |
型式 | RB06A |
全長×全幅×全高 | 1740×825×1010mm |
軸距 | ── |
シート高 | 700mm |
乾燥重量 | 117kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 150.1cc |
内径×行程 | 57.4×58.0mm |
圧縮比 | 11.1:1 |
最高出力 | ── |
最大トルク | ── |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 6L |
タイヤサイズ前 | 120/80-12 |
タイヤサイズ後 | 120/80-12 |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 59万9500円 |
色 | 白、黒 |
発売時期 | 2023年7月予定 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
1967年型をオマージュしたチェック柄シート ホンダはタイで、モンキー125の2023年ニューカラーを発表した。2022年9月に欧州で発表された3色を同じもののようで、タータンチェック柄のシートとメタ[…]
「パールネビュラレッド」と「パールカデットグレー」の2本立て 車体は、ダックスらしい胴長スタイルをつくり出す鋼板プレス製のT型バックボーンフレームの中に燃料タンクやエアクリーナーボックスを収め、足まわ[…]
昭和の名車を現代に甦らせた2台、強力なライバルになりそう! ブランニューモデルながら超人気車の資質十分と思えるダックス125が、2022年9月22日に発売された。その数週間後には、年間1万5000台ペ[…]
[◯] 頼れてしまうサイズ感。動力性能は及第点だ かつて繁栄を極めたレジャーバイク。その古き良き時代を彷彿させるユニークなスタイリングのニューモデルがタイからやってきた。水平にレイアウトされた極太メイ[…]
ダックス125[44万円] vs モンキー125[44万円]の走りっぷりはどう違う? ホンダの原付二種リバイバルシリーズは、先駆けとなったモンキー125に続きスーパーカブC125、CT125ハンターカ[…]
最新の関連記事(新型軽二輪 [126〜250cc])
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
想像していたよりスポーティで楽しさの基本が詰まってる!! エントリーライダーや若年層、セカンドバイクユーザーなどをターゲットに日本でもラインアップされているジクサー150のʼ25年モデルは、ニューカラ[…]
新進気鋭のクルーザー専業ブランドから日本市場に刺客! 成長著しい中国ブランドから、またしても新顔が日本市場にお目見えしそうだ。輸入を手掛けることになるウイングフット(東京都足立区)が「導入ほぼ確定」と[…]
レブル250ではユーザーの8割が選択するというHonda E-Clutch ベストセラーモデルのレブル250と基本骨格を共有しながら、シートレールの変更や専用タンク、マフラー、ライディングポジション構[…]
オートマ・AMT&ベルトドライブ採用の250ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収めることでも知られる、中国・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
CB1000F SE コンセプトが新たに登場 2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「ホンダCB1000Fコンセプト」。 往年の名車CB-Fを想起させるだけでなく、新時代のスタン[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
評判のいい正立フロントフォーク時代のMT-07がベース ヤマハは、スポーツヘリテイジ「XSR」シリーズの2気筒モデル「XSR700 ABS」2025年モデルを発表。この物価高の時代に価格据え置きとし、[…]
ニューカラーをまとった2026年最新トラをチェック プレミアム志向の輸入ブランドとしても、国内でも地位を確立した感のあるトライアンフ。その2026年モデルが、ニューカラーをまとって出そろった。 話題の[…]
快適性向上、簡易ナビ/USB-Cを標準装備! ロイヤルエンフィールドジャパンが新型「ハンター350{HUNTER 350)」を正式発表。価格と受注開始時期を明らかにした。 空冷ロングストロークの単気筒[…]
人気記事ランキング(全体)
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
美しい孔雀の羽根の色味が変わる特殊ペイントで仕上げた新グラフィック 『エクシード-2』は、カブトがラインナップするオープンフェイスの上級モデルで、赤外線(IR)と紫外線(UV)を大幅にカットしつつ、空[…]
ホンダのスポーツバイク原点、CB72とマン島T.T.イメージを詰め込んだクラブマンだった! ご存じGB250クラブマンは1983年の12月にリリース。同じ年の4月にデビューしたベースモデルのCBX25[…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
最新の投稿記事(全体)
先の道行きが想定しやすい縦型モニター 2023年発売のAIO-5を皮切りに、だんだんと普及しつつあるバイク用スマートモニター。これまでは横型の表示が多かったが、このたびMAXWINから縦型モニタータイ[…]
輝く青と深緑、艶消し黒の3色に刷新 スズキは、400ccクラスのビッグスクーター「バーグマン400」にニューカラーを導入、2025年7月18日に発売する。 深緑の『パールマットシャドウグリーン』にはゴ[…]
7月中旬発売:Arai「ASTRO-GX BEYOND」 アライヘルメットの街乗りからツーリング、サーキット走行まで幅広くカバーするオールラウンドフルフェイスヘルメット「ASTRO-GX(アストロGX[…]
CB1000F SE コンセプトが新たに登場 2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「ホンダCB1000Fコンセプト」。 往年の名車CB-Fを想起させるだけでなく、新時代のスタン[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」。 今回は2気筒とは思えないほどスムースなエンジンが魅力のフルカウルス[…]
- 1
- 2