ウィック・ビジュアル・ビューロウは、バイク専門クラウドファンディングサイト『2輪市場』にて、TBCビッグロードレースを初めてDVD化して10作品を発売する。2023年5月に登場した第9弾は1989年編だ!
●外部リンク:ウィック・ビジュアル・ビューロウ
全盛期を迎えつつあるレイニーはこの年の鈴鹿8耐も優勝
1989年、世界グランプリ開幕戦の鈴鹿でケビン・シュワンツと伝説的なバトルを展開したウェイン・レイニーは、タイトル争いこそホンダに移籍したエディ・ローソンに破れたものの、ライダーとしての進化は著しかった。チームメイトのケビン・マギーは、レイニーとともにこの年の鈴鹿8耐で優勝。そしてこの年は世界GPや全日本などのスポット参戦となった平忠彦がTBC杯3勝目を狙っていた。
同時に、全日本選手権シリーズ第15戦として開催される500ccクラス、タイトル争いは藤原儀彦、宮城光、町井邦生によって争われていた。
今回、クラウドファンディングの2輪市場に登場したTBCビッグロードレースのDVDは、第9弾となる1989年編だ。いつにも増して純度の高い構成とされ、全編にわたって500ccクラスのレースのみでのお届けとなる。
注目はグランプリライダーのウェイン・レイニーだが、予選では伊藤真一や平忠彦、藤原儀彦、樋渡治らが速さを見せる。タイトル争いをするはずだった宮城は予選11番手ながらスタート前のマシントラブルでピットスタートに。……これは波乱の予感!
国際格式レースが日本になかった時代に誕生したのがTBCビッグロードレース
1977年、TBC東北放送が開局25周年を記念して初開催したレースが『TBCビッグロードレース』。当時の日本には国際格式のレースがなく、海外のレーシングライダーを見ることができる唯一のレースとして誕生したビッグイベントだ。1977年~1980年は毎年5月/10月の2回開催であったが、1981年より年1回の開催に変更。1980年からはWGPと同じ500ccマシンが走ることになり、GPライダー&GPマシンの組み合わせがファンを熱狂させた。
そんなTBCビッグロードレースを、モトGP公式DVDの制作などで知られるウィック・ビジュアル・ビューロウが初めてDVD化して発売するのが本DVDシリーズだ。
予告編動画はコチラ↓
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
すごく簡単だったよ、ダートでの走行に比べればね 恐るべき精神力の持ち主。度重なる大ケガから不死鳥のように復活し、強力なライバルがひしめく中、5連覇の偉業を成し遂げた。タフな男の言葉は、意外なほど平易だ[…]
僕のおばあちゃんでも乗れるよ(笑) シニカルな笑顔を浮かべながら、決して多くはない言葉を放り投げてくる。 偽りのない率直な言葉は柔らかい放物線を描き、心の奥まで染み渡る。 かつて4度世界王者になったエ[…]
完璧をめざし続ける「ネバー・エンディング・ストーリー」 豪快なスライディングでライバルを蹴散らした男が、未来について静かに語る。バイクに対する情熱と敬意は、現役時代よりも高まっているかのようだ。今もな[…]
いいかい? バイクには慣性モーメントが働くんだ 矢継ぎ早に放たれるフレディ・スペンサーの言葉が、 ライディングの真実を語ろうとする熱意によって華やかに彩られる。 めまぐるしく変わる表情。ノートいっぱい[…]
ひとたびこの乗り物を愛し、ライディングを愛してしまったら、もう戻れない この男が「キング」と称されるのは、世界GPで3連覇を達成したからではない。 ロードレースに革新的なライディングスタイルを持ち込ん[…]
最新の関連記事(レース)
ポイントを取りこぼしたバニャイアと、シーズンを通して安定していたマルティン MotoGPの2024シーズンが終わりました。1番のサプライズは、ドゥカティ・ファクトリーのフランチェスコ・バニャイアが決勝[…]
プロジェクトの苦しさに相反する“優しい雰囲気” 全日本ロードレース最終戦・鈴鹿、金曜日の午前のセッション、私はサーキットに到着するとまず長島哲太のピットの姿を撮りに行った。プレスルームで初日のスポーツ[…]
2024年は鈴鹿8耐3位そしてEWCで二度目の王座に ポップが切り拓き、不二雄が繋いできたヨシムラのレース活動はいま、主戦場をFIM世界耐久選手権(EWC)へと移し、陽平がヨシムラSERT Motul[…]
ポップ吉村は優しくて冗談好きのおじいちゃんだった ヨシムラの新社長に今年の3月に就任した加藤陽平は、ポップ吉村(以下ポップ)の次女の由美子(故人)と加藤昇平(レーシングライダーでテスト中の事故で死去)[…]
最強の刺客・マルケスがやってくる前に みなさん、第19戦マレーシアGP(11月1日~3日)はご覧になりましたよね? ワタシは改めて、「MotoGPライダーはすげえ、ハンパねえ!」と、心から思った。 チ[…]
最新の関連記事(ウィックビジュアルビューロウ)
世界グランプリ250&500ダブルタイトル獲得の偉業と、葛藤する人生を記した書籍 フレディ・スペンサー直筆サイン&2ショット撮影イベント 2023年9月30日(土)11:45〜12:45 10月[…]
SHOEI EX-ZERO MM93コレクション・マスター カブト リュウキ ビーム クシタニ スーパーテックR2×プロトコアレザーモデル ワイズギア 2023鈴鹿8耐ハット ヨシムラジャパン Dax[…]
アライヘルメット VZ-RAMスノードーム SHOEI X-Fifteenマルケスダズル カブト F-17フォルテ BMW Motorrad GSカウィールGTXスニーカー ナイトロン ’22ヤマハX[…]
クリスチャン・サロン引退、そしてシュワンツ見参! 1990年といえば、ウェイン・レイニーが最初のWGP500ccチャンピオンに輝いた年。ランキング2位となったケビン・シュワンツとのライバル物語が激化し[…]
クリスチャン・サロン引退、そしてシュワンツ見参! 1990年といえば、ウェイン・レイニーが最初のWGP500ccチャンピオンに輝いた年。ランキング2位となったケビン・シュワンツとのライバル物語が激化し[…]
人気記事ランキング(全体)
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106:1万5000円台~ ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/4[…]
欧州で登場していたメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが国内にも! カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」を追加発表した。すでに2024年9月1日に2025年[…]
モデルチェンジしたKLX230Sに加え、シェルパの名を復活させたブランニューモデルが登場 カワサキは、KLX230シリーズをモデルチェンジするとともに、KLX230Sとしては3年ぶり(その他の無印やS[…]
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
クリップリフター:クリップ対応の溝幅設定が細かく、傷をつけにくいクロームメッキ仕様 自動車のドアの内張やモール類のクリップをピンポイントで狙って取り外すための5本組リフター。クロームメッキ仕上げの本体[…]
最新の投稿記事(全体)
バイクショップとは思えない機器を活用して、手間のかかる下地作りや磨き作業を効率アップ 新車から何十年もの時を経たオリジナルコンディション車と、フルオーバーホール/再塗装/再メッキが施されたレストア車両[…]
スピード感を纏ってクオリティアップ ホイール/エンジンまわり/ステップなどの金属パーツは、パウダーコートや塗装を剥がし徹底的にポリッシュすることで、ノーマルパーツを使いながらも高級感を出した。汎用品で[…]
復活の軽二輪レトロは足着き性抜群、エンジンは大部分が専用設計だ 現在の国内メーカー軽二輪クラスでは唯一となるネオクラシック/レトロスタイルのモデルが待望の登場を果たした。 カワサキが以前ラインナップし[…]
ZX-25Rターボの250km/hチャレンジに続くZX-4Rターボ トリックスターが製作したZX-4Rターボは、2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初披露された。すでにZX-25Rのターボ化[…]
誕生から10年、さまざまなカテゴリーで活躍するCP2 MT-09から遅れること4か月。2014年8月20日に発売されたMT-07の衝撃は、10年が経過した今も忘れられない。新開発の688cc水冷パラツ[…]
- 1
- 2