
400ccに4気筒が復活するというトピックだけでも喜ばしいのに、最高出力は想定をはるかに超える80ps! もはやヨンヒャクの魅力は日本だけのモノに非ず。世界戦略車として羽ばたくニンジャZX-4Rのすべてを徹底解説!! 本記事では、まるで上級ミドルクラスの車両と見まごうようなZX-4Rの豪華装備について解説する。
●文:ヤングマシン編集部(伊藤康司 宮田健一 編集部) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
電子制御やインフォティメントアクセサリーも充実!〈カワサキNinja ZX-4R〉
近年のビッグバイクや上級ミドルの電子制御やインフォティメントの進化には目を見張るものがあるが、ZX‐4Rもしっかり追従している。
電子制御においてはベースとなるZX‐25Rと同様のパワーモードとKTRC(トラクションコントロール)を装備するが、現行25Rはそれぞれ独立した選択かつ停止状態での操作を推奨。対する4Rはトラクションコントロールとパワーを包括的に選択できるライディングモードを備え、スポーツ/ロード/レイン/ライダーの4種のモードは走行中も切り替えが可能だ。
さらにシフトダウン/アップ双方向のクイックシフターをSEとRRに標準装備(STDはオプション)。メーターは4.3インチのTFTカラー液晶を投入。多彩な情報表示に加えスポーツ走行に適したラップタイム画面や各種設定画面などの機能は上級モデルに匹敵。もちろんスマホ連携機能も余さず搭載する。
荷掛けフックやヘルメットホルダー等のユーティリティはZX-25Rと同様に備わる。純正アクセサリーはSEの装備品以外にもラジエタースクリーンやシングルシートカバーなどが用意され、すでに北米カワサキのWEBサイトに掲載している。
【’23 KAWASAKI Ninja ZX-4RR】
【400でこの充実度】大型のカラーTFT液晶がリッタースーパースポーツに負けない最新コクピットを演出。完全に250サイズなので、400としてはかなりタイトなイメージだ。ハンドルのスイッチ類は25Rと共通だが、バーエンドが大型化された分わずかにワイド(高さや絞り角は同じ)。SEおよびRRはフロントフォークの右トップキャップのプリロードアジャスターが目を引く。
【もちろんスマホとの連携もOK】4RのメーターはカラーTFTディスプレイ。Bluetoothでスマホと連携し「RIDEOLOGY THE APP」を使えばGPS経路情報や車両情報(走行距離や燃費など)の記録や、メーターに着信やメール通知等を表示できる。現行25Rのメーターはアナログ回転計&多機能液晶パネルだが、’23年モデルの新型は4R同様のTFTメーターとなる。
背景色は黒/白に選択でき、画面の明るさは自動調整。表示はスピードや燃料計、距離計など普段使いに向くタイプ1とラップタイムや回転数メインのタイプ2が選べ、設定画面も解りやすい。
【包括制御のライディングモードを装備】4Rは1~3およびオフを選択できるKTRC(トラクションコントロール)と、フルパワー(F)と約80%のローパワー(L)を選択できるパワーモードを、包括制御するライディングモード(3種+ライダーの自由設定)を装備。左ハンドルスイッチで走行中にモードを切り替えることが可能だ。
【バーウエイトが拡大】バーエンドのウェイトを大型化。排気量拡大によるエンジン振動を打ち消すための処置だろうか。25Rより全幅が15mm広いのはこれが理由? ※写真右は25R
参考(ZX-25R):4Rシリーズでも同様のライディングポジションか?!
4Rもハンドル/シート/ステップの位置関係は25Rと同じなので、前傾度合いなどは変わらないハズ。ただしシート高が15mm高い尻上がりの車体姿勢なので、路面に対してライダーは若干前かがみになるかも(乗車時のサスペンションの沈み込みが不明なので、あくまで予測)。足着き性も僅かに低下か?[身長168cm/体重61kg]
SEはさらに豪華オプションを標準装備
【スモークスクリーン】クールなイメージを演出しつつ視界を遮らない濃度のスモークスクリーン。形状や高さはノーマルスクリーンと同じ。
【フレームスライダー】万一の転倒時に車体やエンジンを守るプロテクションパーツ。樹脂製スライダーにロゴ入りアルミプレートで加飾。
【上下クイックシフター】クラッチとスロットル操作なしでペダル操作のみでシフトアップ/ダウンが可能な双方向タイプ。RRも標準装備し、STDはオプション扱いとなる。
【USBソケット】シートの下に装備する5V-4.2AのUSBソケット。スマートフォンの充電や、アクションカメラなど電子ガジェットの電源を取るのに便利。
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