お湯だけでなく、まるでタイムスリップしたかのような感覚が味わえるのが魅力の”レトロ温泉街”。リクルートが発行する旅行情報誌「じゃらん」がこの”レトロ温泉街”に関するアンケートを実施したので紹介しよう。
●文:じゃらん タイムスリップ気分が味わえるレトロ温泉街ランキング/ヤングマシン編集部
『じゃらん』タイムスリップ気分が味わえるレトロ温泉街ランキング
日本各地には、新スポットでにぎわうすてきな温泉街はもちろん、古来よりからの湯治場としての賑わいをそのままに遺した、レトロで雰囲気抜群の温泉街もたくさんある。そこでじゃらんは「レトロ温泉街」についてアンケートを実施した。
トップ5にランクインした温泉街はいずれもレトロな雰囲気が感じられるスポットばかり。自然と神秘につつまれた街を散歩するだけで、非日常感が体感できること間違いなしだ。
情緒あふれる建物や風景は、まるで映画の中の世界のような気分にも浸ることができる。いつもとは少し違うツーリングがしたいときには、歴史を感じる「レトロ温泉街」を目指してみてはいかがだろうか。
1位:群馬県 四万温泉〈レトロ温泉街ランキング〉
山々に囲まれた四万温泉は、西暦900年代から湯治場として親しまれてきたともいわれる温泉地。日本では珍しく飲泉できる温泉で、源泉は全部で42本あり、そのうち39本が自然湧出で湯量豊富なのが特徴だ。
カフェや土産店が集まる温泉街は、懐かしのスマートボールや射的で遊べる遊技場もあり、昔ながらの落ち着いた街並みでどことなく昭和レトロの雰囲気が漂う。立ち寄り湯や飲泉所巡りで温泉力を堪能しながら、信号、コンビニ、ネオンなどが一切ない静かな風情を楽しむことができる。
2位:山形県 銀山温泉〈レトロ温泉街ランキング〉
豊かな自然の中にひっそりとたたずむ銀山温泉。細かな湯花が混じった乳白色の熱めの湯は、ツーリングで冷えた身体を芯から温めてくれる。
白銀橋のそばにある共同浴場「しろがね湯」は、建築家の隈研吾氏が設計した趣のあるデザインで、優しい光をまとう間接照明は落ち着いた雰囲気。さらに銀山川を挟んで立ち並ぶ木造旅館は情緒あふれ、木製の格子窓や外壁のしっくい、ガス灯の街灯がともる光景は、まるで昭和初期にタイムスリップしたような雰囲気に。銀山川のほとりを散策しながら湯めぐりを楽しむのがおすすめだ。
3位:長野県 渋温泉〈レトロ温泉街ランキング〉
1300年前に開湯した渋温泉。地面を掘ればすぐお湯が出るといわれるほど多くの源泉がある温泉地だ。
鉄分が多く、褐色を帯びたものから白濁するもの、緑がかったもの無色透明など、効能も成分もさまざまなお湯が特徴。宿泊者には9カ所の共同浴場が無料で開放され、外湯巡りが楽しめるのもポイント。
石畳が続く街並みには、2003年に国の登録有形文化財に認定された温泉旅館「金具屋」がたたずみ、古き良き温泉街の歴史が感じられる。
4位:群馬県 伊香保温泉〈レトロ温泉街ランキング〉
万葉集や古今和歌集などにも登場するほど歴史の古い伊香保温泉。2種類の源泉「黄金の湯」と「白銀の湯」を楽しむことができる。伊香保温泉のシンボルである365段の石段街では、自分の誕生段で写真を撮ったり、今年の干支を探してみるのもおすすめだ。
石段の両側には旅館や土産店、飲食店、射的などの遊技場もあり、風情漂う散策が満喫できる。そのほか、気軽に利用できる足湯や、その近くには昔石段に使われていた石を敷石に使った石段の湯があるなど魅力あふれる温泉街だ。
5位:熊本県 黒川温泉〈レトロ温泉街ランキング〉
コンパクトなエリアながら7つの泉質を有する黒川温泉。川沿いに旅館が並ぶ温泉街エリアと、街中から少し離れた里山に一軒宿が並ぶ奥黒川エリアに分かれ、素朴な雰囲気を残した温泉街。街全体の風景がまるで一つの旅館のように自然へと溶け込んでいるところも黒川温泉ならではの魅力だ。
黒川温泉を訪れたらぜひ体験してほしいのが「入湯手形」による湯めぐり。27の旅館の露天風呂を巡れる入湯手形が2022年6月にリニューアルし、温泉街の飲食店や土産処でも使えるようになっている。
【調査概要】インターネット調査/調査時期:2022年12月7日(水)~12月9日(金)
調査対象:全国在住20代~50代/有効回答数:1,088名
複数回答(タイムスリップしたような感覚が楽しめそうだと思う温泉地を3つまで選択)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ツーリング)
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
愛知県と岐阜県の境に位置する犬山市には、人気釣りスポットの入鹿池(いるかいけ)があります。バス、ヘラブナなどのさまざまな釣りが楽しめますが、冬季は産卵期で身が一番大きくなるワカサギがおすすめ。釣りごた[…]
そこはまさしく“ハーレーバイカーズパラダイス” 年間数多いツーリングを企画しているハーレーダビッドソン埼玉花園は、HOG会員も70名超えという大所帯だが、ふだんのツーリングスタイルは自由気ままなイメー[…]
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
20 回目の節目となる「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2025」 BMW Motorrad は、BMW ファンのみならずモーターサイクルを愛するすべての人が楽しめる 年に一度の祭典「[…]
最新の関連記事(モトツーリング)
チェリーパークラインはピストン路 信州とは長野県のことである。古来より信濃国であった同地は、国を表す州の字を用い信州と呼ばれるようになった(他に甲州や武州などあり)。信州と言うと絶景道のビーナスライン[…]
まるで極楽浄土に迷い込んだような景色 例年は、9月ごろが見頃の埼玉県日高市の巾着田の曼珠沙華。2024年は暑さが長引いたせいか、10月前半が見頃とのことで、さっそく、日高市に向けてツーリングに出かけた[…]
市内の対象各店舗で割引やプレゼントが 魚沼市と福島県を結ぶ国道252号線・国道352号線は、風景の良さなどでライダーから好評価を集めている、国道だ。ほかにも、魚沼市には自然景観、グルメ、体験、温泉など[…]
2つのワイヤーシステムで足全体をホールド 足との一体感を構成し、足首まで保護してくれるハイカットシューズ。登山靴やレーシングブーツ、バスケットシューズなどに多いのも足首をしっかりホールドすることで靴の[…]
Screenshot バイクだからこそ行きやすい秘密の絶景を紹介! インバウンドが活況の中、日本の著名な絶景地はどこも混雑していて、せっかくリフレッシュしにツーリングに出かけたのに、人が多くて景色も見[…]
人気記事ランキング(全体)
ステップアップの階段・R7の成功が生んだR9 YZF-R9の開発者・お二人にインタビュー 編集部:まずはYZF-R9(以下R9)の企画経緯や狙いを教えてください。 兎田:他社さんを含めてスーパースポー[…]
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
ジクサー150でワインディング 高速道路を走れる軽二輪で、約38万円で買えて、燃費もいいというウワサのロードスポーツ──スズキ ジクサー150。 まだ子どもの教育費が残っている50代家族持ちには(まさ[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
市販バージョンは750ccオーバー!? ホンダが世界に先駆けて量産直4マシン=CB750フォアを発売したのは’69年のこと。つまり、今年は直4CBの生誕30周年にあたるってわけ。そこで、提案モデルとい[…]
最新の投稿記事(全体)
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制[…]
市販バージョンは750ccオーバー!? ホンダが世界に先駆けて量産直4マシン=CB750フォアを発売したのは’69年のこと。つまり、今年は直4CBの生誕30周年にあたるってわけ。そこで、提案モデルとい[…]
BMWモトラッドにおけるヘリテイジカテゴリーとは BMWモトラッドには、Sport/M/Tour/Roadster/Heritage/Adventure/Urban Mobilityの7つのカテゴリー[…]
免許取得と同時にCBR250RRを購入 胡桃さんはお父さんのバイクの後ろに乗ってその楽しさに目覚めました。バイク屋さんで見たCBR250RRに一目惚れして購入を決意。普通二輪免許を取得してからは夢中に[…]
ステップアップの階段・R7の成功が生んだR9 YZF-R9の開発者・お二人にインタビュー 編集部:まずはYZF-R9(以下R9)の企画経緯や狙いを教えてください。 兎田:他社さんを含めてスーパースポー[…]
- 1
- 2