ガソリン駆動バイク消滅!? 小池都知事にEVバイクの未来について聞いてみた【持続可能なバイクライフへの取り組み】

駐車場を作るときには二輪用も作るようにしていく

さて、’35年の100%非ガソリン車化の前に、ライダーにとって大きな問題がある。それは、東京都における二輪駐車場不足である。

「コロナ禍でバイクを利用される方が増えました。以前から、都では二輪の駐車場を作り、多くの方に喜ばれています。東京ビッグサイトや、有楽町の東京国際フォーラムにもバイク駐車場を設けました。’22年10月にオープンした東京たま未来メッセにもスペースを整備いたしました。施設に駐車場を作るときは二輪駐車場もね、という感じで増やしてまいります。これからもニーズ、スペースなどを考慮しながら、増やしていきたいと思っています」

とはいえ、圧倒的に不足している東京の二輪駐車場。以前から、空きスペースの有効活用として、路上に白線を敷いて二輪駐車場にしてはどうかという声がある。

「そういうスペースを作ることで渋滞を引き起こさないかなど、交通の全体を考えながら調査を継続しています」

東京で路上駐車スペースが実現すれば、他自治体への波及効果も絶大なので期待したい。

最後に、ライダーへの一言をお願いした。

「快適で、温暖化対策も万全で環境にもいい、それに対するチョイスとして、EVバイクが出てくるでしょう。いまみなさんが乗っているバイクの次のバイクには、ぜひEVバイク、ZEVを中心に考えていただきたいと思います」

’23年は、カワサキがスポーツタイプのEV2機種を投入予定。他メーカーのEV化の動きを含め、国産車のEV戦略を注視していきたい。

地下にある都庁の二輪駐車場。収容台数も多く、利用者も非常に多いそうだ。こんな駐車場をすべてのビルに設置して欲しいものだ。

かつては自民党オートバイ議連のメンバーでもあり、オートバイ協同組合連合会(AJ)との長年にわたる親交があるなど、バイクにも造詣の深い小池都知事。聞くところでは、箱根駅伝の先導車をZEVにしたいと切望しているそうだ(実際に’23年の箱根駅伝では一部区間をBMWの電動バイクC-evolutionが先導した)。

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