1901年に英国で誕生したロイヤルエンフィールドは、現存する世界最古のモーターサイクルブランドとして知られている。今回は創業120周年を記念して、「INT 650」と「コンチネンタルGT 650」のアニバーサリーエディションが登場。日本では限定24台のみの販売となる特別なモーターサイクルをチェック!
●文:ミリオーレ編集部(村田奈緒子) ●外部リンク:ROYAL ENFIELD
国内の販売は「 INT 650」が7台、「コンチネンタルGT 650」は17台
ロイヤルエンフィールドの創業120周年を記念して登場する「INT 650」と「コンチネンタル GT 650」は世界全体で480台の限定生産。そのうち120台がアジア太平洋地域で発売となるが、日本国内は「INT 650」7台、「コンチネンタル GT 650」17台という情報が発表された。発売は、2022年5月中旬頃〜を予定。
「INT 650」と「コンチネンタルGT 650」は648cc並列2気筒シリーズで、ビギナーからバイク歴の長いライダーまで幅広い層に人気。昨年秋にはユーロ5適合エンジンを搭載したモデルが発売され、新たなカラーバリエーションも話題となった。
数々の賞を受賞し、イギリスでも大人気の「INT 650」
今回登場するアニバーサリーエディションは、ブラッククロームのカラーリングと真鍮製のタンクバッジが特徴。120年というブランドが歩んできた歴史を礎に、英国とインドの合同チームによってデザイン・製造された。
オールブラックのボディに職人がつくった真鍮製タンクバッジが輝く
両モデルに共通するブラッククローム・タンクカラーは、クロームメッキ技術を駆使した独自開発のもの。持続可能で環境に優しいプロセスで、クロームメッキ処理が施されている。このブラッククローム・タンクをより引き立たせるため、エンジン、サイレンサーなどのコンポーネントだけでなく、フライスクリーン、エンジンガード、ヒールガード、バーエンドミラーなどの純正モーターサイクルアクセサリーもすべてブラックで統一している。
また、非常にユニークなハンドメイドの真鍮製タンクバッジは、インド・タミル・ナードゥ州のクンバコナムの寺院で何世代にもわたり職人として働く「Sirpi Senthil」家と共同で製作。クンバコナムは寺院が多いことでも知られ、インドでも数少ない特別な神を祀った寺院や7世紀に建てられた寺院も現存するほど。インドでも古くから崇拝されている寺院のために真鍮の彫像を作ることを専門としている「Sirpi Senthil」家が、オートモーティブブランドとコラボレーションするのは今回が初めてのプロジェクトとなっている。
【動画】Royal Enfield 120th Anniversary Edition – The Design
動画ではロイヤルエンフィールドのチーフデザイナーや数名のインダストリアルデザイナーによるインタビューを公開。真鍮製タンクバッジを製作しているシーンや、タンクのゴールドラインを手描きしている様子を見ることもできる。
ブラックプロダクト好きとしては、本当に物欲を刺激される佇まい。時代に対応した空冷エンジンを抱いたクラシカルなデザインのモーターサイクルは、ぜひ一度現物にお目にかかりたいと願うばかりだ。
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