鉄フレーム+ハヤブサエンジンの超重量級レーサー

チーム加賀山オリジナルマシン「鐵隼(テツブサ)」、テイストオブツクバの初陣を2位表彰台で飾る!

5月15日(日)に開催されたテイストオブツクバの最速クラス・ハーキュリーズに、チーム加賀山が製作した鉄フレーム+ハヤブサエンジンのオリジナルマシン「鐵隼」が参戦。観客の大きな注目を集めるなか、チーム代表を務める加賀山就臣さんのライディングで見事に表彰台を獲得した!


●文:ヤングマシン編集部 ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:Team KAGAYAMA

車重が重すぎて、手持ちのサススプリングがない!?

今までに製作記シェイクダウンの様子をレポートしてきた鐵隼(テツブサ)。その初戦は見事に2位表彰台を獲得という結果となった。車両のシェイクダウンはレースの10日前。そこで出た問題を詰めてレースウイークに突入したが、前日の特別スポーツ走行はなんと雨。つまりドライ路面でテストできたのはシェイクダウンの1回のみ……という状態で鐵隼はレースに臨むこととなった。

鐵隼の設計者・斉藤雅彦チーフメカニックによれば、装備で約195kgという、レーサーとしては超ヘビー級の車重が色々と想定外の事態を招いているという。サスセッティングをしようにも、この車重に対応できる硬いスプリングがチームの手持ちにはなかったり、ブリヂストンのR11を使用するタイヤも、ここまで重いバイクだとデータが存在しないとのこと。

また、圧縮を上げた程度でほぼノーマルのエンジンも、出力特性がフラット過ぎて、百戦錬磨の加賀山さんをしてもレブリミッターに当ててしまう場面があったそうだ。やはりツアラーとして最適設計されたハヤブサをレーサーとして戦わせるには、色々と問題は山積みということらしい(と言いつつ、斉藤チーフも製作担当の野口裕一メカニックも、どこか表情は楽しげだが)。

H2Rの圧倒的パワーに屈するも「次回は直線で抜く!」

テイストオブツクバの最速クラスであるハーキュリーズには多種多様な車両が参戦しているが、今回はニンジャH2Rを駆る光元康次郎選手、ZRX1200Sの新庄雅浩選手、そしてZ1000の岩崎 朗選手という、このクラスの顔役と言えるライダーたちとの四つ巴となった。

レースはアクシデントで赤旗中断となり、12周→10周に減算となった再スタートで鐵隼&加賀山は見事にホールショットを決める。しかしバックストレートで光元に抜かれて2位に下がると、その後はH2Rの圧倒的なストレートスピードに苦戦し、少しづつ間隔が広がっていく。逆に差を詰めてきた岩崎が9周目の最終コーナー進入でインを突くが、加賀山はこれを押さえ、その後も追撃をかわし切って2位でチェッカーを受けた。

レース後に加賀山さんに話を聞くと「もう一息、光元選手とバトルしたかったけど、パワー差がかなり大きかった。こっちはセッティングもまだまだなので、もっと詰めて、いつかH2Rをストレートで抜きたいね!」とやはり笑顔。2位という結果は、車両が煮詰めきれていない現状では上出来ということだろう。

とはいえ、スーパーチャージャーのH2Rを直線で抜くには並大抵のチューニングでは実現できないはず。ひょっとすると……次の参戦時に筑波サーキットに足を運べば「鐵隼ターボ(!)」が拝めるなんていう神展開もアリ!? 今後も様々な展開で我々を楽しませてくれそうな鐵隼。ぜひ皆で盛り上げていきたい!

ホールショットを決め、#414光元H2Rや#71新庄ZRXを従えて走る鐵隼。ハーキュリーズはハイレベルかつ激戦で、世界を知る加賀山さんとて気が抜けない!

ほぼぶっつけ本番だったことを踏まえれば、初戦の2位はかなりの好成績。今後が楽しみ!

エンジンは初代ハヤブサベースにハイコンプピストンを投入(外装も初代用)。鉄製のフレームはSTDに比べてヘッドパイプを40mmライダー側に引くなど、レース用のディメンションに改良。スイングアームはGSX-R1000用でロング化している。

あえて素地仕上げとし「鉄」感を強調した鐵隼のフレーム。ちなみにSTDのアルミよりも重いそうだ。

鐵隼を暖機中の野口メカ。フレームをはじめ、車両製作はほぼ氏の手によるものとのこと。


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