
手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、『ウィズハーレー』誌が全国を渡り歩いてピックアップ。今回はFL1200とFXSTCに乗るNさん夫妻のハーレーライフを紹介しよう。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(森下光紹) ●外部リンク:マイパフォーマンス
夫婦ともに複数のバイク持ちだが、ツーリングにはカスタムハーレー
Nさん夫妻が乗るハーレーは、ともにチョッパーライクなカスタムバイクだ。ご主人のパンヘッドは、貴重な年代物がベース。奥様のモデルは、エボリューション時代のソフテイルがベースとなっている。
「実は、バイクなら様々なものが好きでね。サーキットも走るし、オフロードも大好きなんです」
まさかこのカスタムハーレーでサーキット? と尋ねたら、そうではなく、他にもバイクを所有されているとのこと。実はだんだん増えてきて、少し困っているのだと笑う。しかし、夫婦で休みの合う貴重な休日は、ほとんどこのカスタムを2台連ねてツーリングするという。ビンテージハーレー専門店・マイパフォーマンスが企画するグループツーリングにも、数多く参加されている2人なのだ。
「普段は僕らだけで出かけていくことのほうが多いですね。一番遠くは新潟かな」
そのツーリングで、ご主人は荷物のすべてを走行中に落下させてしまい、その後はいっさい荷物を積むツーリングは避けているという。
「全部わたしのバイクのキャリアに積むんですよ。ひどくないですか?」
奥様のソフテイルの背もたれ部分にいるくまモンは、荷物が跳ねたときの衝撃緩和にもなるのだそうだ。そんな奥様は、最近ご主人よりもバイク熱が熱いらしく、仲の良い女子ツーリング用にドゥカティーのスクランブラーも所有している。つまり、夫婦ともに複数のバイク持ち。それほどバイク好きという証でもある。
「もう子供達もそこそこ大きくなったから、留守番もできるしね。夫婦でツーリングという機会は多くなった気がします」
ハーレーは大柄なバイクだが、その外装をできるだけ排除したチョッパー系のカスタムを施すと、実は大きな重量軽減になって普段使いが楽になる。特にリジットフレームのビンテージモデルはノーマルの状態でも軽いので、操作に慣れると意外なほど街乗りには都合が良いのだ。ツーリングはその延長線上にあると言っても良い。だから夫婦で出かける時はハーレー2台となるのだろう。そんなわけで、今回はランチツーリングへと繰り出した。
秋の緩やかな日差しを浴びて、2台のカスタムが街を軽快に駆けていく。時々街路樹からの落ち葉を舞い上げながら進んでいく姿は実に楽しげだ。シンプルなハーレーをうまく使いこなす2人の後ろ姿を追いながら、バイク本来の楽しさを見せてもらっている気がした。
「今はまだ、遠くに行けても1泊ぐらいが精一杯ですけど、子供たちの成長を見ながら北海道や四国などにも足を伸ばしたいですね。子供もバイク乗りになるかもしれないし。そんな未来が楽しみですよ」
それでは、またさらにNさん一家のバイクは増えてしまうのだが、きっと想像以上に楽しい未来に違いない。

自宅からほど近い郊外にあるカフェまでショートツーリング。ガソリンタンクが小型のカスタムは、給油のタイミングが肝心だという。とはいえ、軽い車重で思いのほか燃費の良いのがチョッパー系の特徴で、ツーリングで困った経験はそれほどないという。庭でランチができるカフェには柔らかな日差しがあって、最高の環境だった。そんな時間を2人で過ごすことが何より楽しそうだ。 [写真タップで拡大]
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