かつてハイエンドなオートバイを中心に搭載されていた電子制御デバイス。しかし現在の市販モデルには多くにABS、トラクションコントロールが標準装備化され、ライディングモードすらベーシックなものとなりつつある。さらに上級志向のモデルには、車体姿勢を検知する6軸センサー(IMU、イナーシャ・メジャーメント・ユニットとも呼ばれる加速度センサーだ。)の登場により、電子制御周りのきめ細やかさはさらに進化を遂げている。ライドバイワイヤのスロットル制御もそのひとつ。電子制御スロットルなどの装備で描きやすくなったライディングモードも、この10年で大きく進化したひとつといえるだろう。
各種センサーからの検知信号で車体の姿勢、速度、などを検知。エンジンECUからの情報やサスペンションに搭載されたストロークセンサーの信号も合わせ、適宜最適な減衰圧に変化させる電子制御式サスペンションはもちろん、ウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロール、坂道発進を補助してくれるビークルホールドコントロールなど、部品を足さずに搭載されたコンポーネントで機能が増えているのが最新版ハイエンドモデルが持つバラエティに富んだ装備と言える。
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