
手に入れれば、生活のすべてが変わる可能性を秘めている。それがハーレーダビッドソンという乗り物だ。そんな暮らしを満喫中の個性派オーナーたちを、ハーレー専門誌『ウィズハーレー』が全国を渡り歩いてピックアップ。今回は’15 FLSTNソフテイルデラックスに乗るAさんのハーレーライフを紹介しよう。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:磯部孝夫 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン静岡
ハーレーに乗って、景色の良い道を走りたいだけなんです
全世界で約100万人、日本国内では3万人以上のメンバーを有する「HOG(ハーレーオーナーズグループ)」では、ハーレーで走る楽しみを後押しするさまざまなプログラムを用意しているが、中でも”走りの殿堂入り”は多くの会員の目標のひとつとなっている。
“走りの殿堂入り”は、ハーレーでの走行が地球4周にも及ぶ10万マイル(約16万km)に達したオーナーの偉業を称えるもの。年間1万km走ったとしても、16年間を費やすことになるわけだから、いかにハーレーで全国を駆け回ったか、まさに達人と呼ぶにふさわしい。達成者にはピンバッジやワッペンなどオフィシャルの記念品も贈呈され、憧れの的と言っても過言ではない。
Aさんは、学生時代から乗っていたダイナローライダーと6年前に乗り換えたソフテイルデラックス、わずか9年間で達成してしまったというから驚く。
「ハーレーに乗って、景色の良い道を走りたいだけなんです。行きたい場所がたくさんあって、特に九州が好きで、ゴールデンウィークやお盆休みは(自宅のある静岡から)必ず行っていました。そうすると毎回2000〜3000km走ることになり、年に数回はそんな長距離ツーリングで。普段の土日も走りますから、気がついたら10万マイルっていう感じかもしれません。どうせなら30歳になる前に、とボンヤリ考えていたので、20代のうちに達成できてよかったです」
ロングライドが快適なツーリングモデルでもないし、高速巡航で防風効果を高めるウインドシールドも備えていない。ストリートで目を引くエイプハンガーに、RSD(ローランドサンズデザイン)の7スポークコントラストカットホイール、フリーダムパフォーマンスのフィッシュテールマフラーなど、ソフテイルデラックスは全塗装しチョロスタイルにカスタム。愛車からは旅仕様であることはどこにも感じられない。長距離を走るときだけは、脱着式の純正リヤキャリアを装備し、荷物をそこに積載するのだという。
スタイリッシュに都会を駆け抜けるアーバンスタイルのまま、ハードなロングライドをこなしてしまうところから、Aさんの美学が感じられる。
「基本的にはソロで、広島や九州に住む友人と合流して一緒に走ることが多いですね。ひとりで走るのも好きですし、仲間と走るのも楽しい。SNSを通じて同じ趣味を持つ人たちと出会うのも、ハーレーに乗っていて嬉しい瞬間ですね」
ファッショナブルにハーレーと付き合う若者は珍しくないが、Aさんは格好だけでなく誰よりも走るというのが心憎い。オートバイでの長旅を数多く経験した、真のライダーなのだ。
ハンドルはSELECTEDのスクープバー16インチをプルバックした。エイプバーとフィッシュテールマフラーのチョロスタイルの中で、ビレットパーツを用いてメッキとブラックのコントラストを演出。プライマリーカバーはRSDのクラリティを使い、VPクラッチを見せるようにしてハイテク感を出すなど、ストリートで映えるユーロテイストを盛り込んでいる。 [写真タップで拡大]
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