
●文: ライドハイ編集部(根本健) ●写真: BMW, RIDE HI 編集部
ボクサーエンジンと聞いて、BMWとすぐわかる人はかなりのキャリアなはず。車体の左右へエンジンのシリンダーが突き出している、100年にもなろうかという伝統的なエンジン形式だ。
常識的なエンジンは、ピストンが上下に往復するシリンダーと呼ばれる筒が、直立だったり前傾だったりの、上に向かって燃料タンクの下まで伸びている。ボクサーはこのシリンダーが水平に位置して、しかも車体の外へ向かって左右にあるという他にあまりない特異な方式。
そしてこの左右のピストンの往復運動が、ふたつ同時に内側へ向かってスライドし、ふたつ同時に外側へ向かう、伸びたり縮んだりする動きのため、ボクシングで試合開始のゴングが鳴るとき、ボクサーが左右のグローブを内側に向けてタッチするのに似ていることから、水平対向エンジンをボクサーと呼ぶのだ。
何と100年も続いているエンジン形式……いかにもベテランの中高年ライダーがBMWオーナーに多いのは、そんなクラシカルな味わい深い鼓動に魅了されているからと思われたかも知れない。
しかしボクサーは真逆。確かにオーナーはベテラン揃いだが、どちらかというとアグレッシブにガンガン攻める、サバイバル大好きライダーがほとんどだ。
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