大陸横断スタイルとバガースタイル

巨大ボクサーエンジン搭載、BMW「R18」に大陸ツアラー仕様が登場!

BMWジャパンは、同社史上最大排気量となるクルーザー『R18』の派生モデルとして、『R18 Transcontinental(アール・エイティーン・トランスコンチネンタル)』と『R18B(アール・エイティーン・ビー)』を8月5日より、全国のBMW正規販売店にて予約注文の受付を開始した。納車時期は9月27日(月)を予定している。


●文:山下剛 ●外部リンク:BMW MOTORRAD JAPAN

最新電子制御デバイスなどを装備してR18に新たな派生モデルが登場

R18は2020年発売となったBMWのヘリテイジモデルで、BMW史上最大となる排気量1802ccの水平対向エンジンを搭載するアメリカンスタイルのクルーザーだ。派生モデルとしては同年に『R18クラシック』が登場しており、このたびの2モデルは第3弾、第4弾となるメーカーカスタムモデルとなる。

左から、R18、R18クラシック、R18B、R18トランスコンチネンタル。

『R18トランスコンチネンタル』は、防風性に優れるウインドスクリーンとフロントフェアリング、ウインドディフレクターを装備。高速巡航や悪天候下における快適性を大幅に向上している。

長距離をタンデムで楽しむための装備も充実しており、27L容量のパニアケース(オーディオシステム装着時は26.5L)に加え、48L容量のトップケースを備える。トップケースにはホールド性に優れるバックレストも装備しており、ヒーター付きシートと相まってパッセンジャーの快適性を高次元で実現している。シートヒーターはもちろんライダーズシートにも採用されている。

リアサスペンションはスタンダードのR18同様にリジッド風に仕上げたカンチレバー式を採用しつつも自動調節式を採用し、パッセンジャーや荷物による荷重変化に応じてプリロードを最適化する。サスペンションストロークは前後共に120mmを確保しており、荒れた路面においても安定した走行を実現している。

BMW R18B[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

電子制御デバイスは、フロントレバーの操作で前後同時に制動するフルインテグラルABS、後輪のスリップを抑制するASC(オートマチックスタビリティコントロール)、前走車との車間距離を一定に保ち、それに応じて速度を自動調整するACC(アクティブクルーズコントロール)を標準装備。ACCはコーナリング・コントロール・システムと連動し、安全で快適なコーナリングも実現している。

ライディングモードには『Rain(レイン)』、『Roll(ロール)』、『Rock』の3種を搭載。路面や走行環境に応じて適切な加速力とパワーを選ぶことができる。また、MSR(エンジンドラッグトルクコントロール)を備え、急激なシフトダウン時のエンジンブレーキを制御し、リアタイヤの浮き上がりやエンジンへの負荷を抑制する。

さらに傾斜地や狭い場所での取り回しを容易にするリバースギア、坂道発進を容易にする昼スタートコントロールも備え、リモコンキーによる快適性も確保している。日本仕様独自のものとしては、ETC2.0車載器を標準装備する。

また、オーディオにはマーシャル社と共同開発したサウンドシステムを採用。フロントフェアリングに組み込まれた2ウェイスピーカーをはじめとする最大4個のスピーカーと2個のサブウーファーによる、最大280Wのダイナミックな音響システムを実現した。

メーターは指針式の速度計、エンジン回転計、燃料計のほか、エンジンパワーを示すパワーリザーブディスプレイを備えるだけでなく、電子制御デバイスの設定、外気温、オーディオシステムの状態などを表示する10.25インチの大型フルカラー液晶ディスプレイを装備。クラシカルとモダンを融合したスタイルとして優れた機能性を確保している。

エクステリアでは、初回生産となるファーストエディションには、エンジンヘッドカバーなどを豪華に彩るクロームパッケージとピンストライプ塗装を採用する。

『R18B』は、その名称が示すとおりバガースタイルを特徴としたモデルで、トランスコンチネンタルとの大きな違いはトップケースとLEDサブライトの有無、ロー&ロングを強調する低いウインドスクリーンなどで、これらによって車重はR18Bは29kg軽くなっている。また、いずれも前後ホイールはアルミキャストとなっている。

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMWモトラッドでは、R18トランスコンチネンタルとR18Bの発売を記念したキャンペーンを実施中だ。これらのモデルを予約注文した人を対象として、音響システムを共同開発したマーシャル社製ブルートゥース機能付きスピーカー『KILBURN Ⅱ』を進呈している。また『R18オールラインナップ先行展示会』として、札幌市、広島市、熊本市、日光市、鳥羽市の5都市においてR18シリーズ4機種を展示する。この展示会ではR18トランスコンチネンタルとR18Bの先行予約キャンペーンも実施する。

BMW R18 Transcontinental[2021 model]

主要諸元■全長2640 全幅970 全高1500 軸距1695 シート高740(各mm) 車重427kg■空油冷4ストローク水平対向2気筒OHV4バルブ 1802cc 91ps/4750rpm 16.11kg-m/3000rpm 変速機6段 燃料タンク容量24L■タイヤサイズF=120/70R19 R=180/65B16 ●価格:403万2000円~ ●色:黒 ●発売日:2021年9月末

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18 Transcontinental[2021 model]First Edition

BMW R18B[2021 model]

主要諸元■全長2540 全幅970 全高1400 軸距1695 シート高720(各mm) 車重398kg■空油冷4ストローク水平対向2気筒OHV4バルブ 1802cc 91ps/4750rpm 16.11kg-m/3000rpm 変速機6段 燃料タンク容量24L■タイヤサイズF=120/70R19 R=180/65B16 ●価格:341万8500円~ ●色:黒 ●発売日:2021年9月末

BMW R18B[2021 model]First Edition

BMW R18B[2021 model]First Edition

BMW R18B[2021 model]First Edition

BMW R18B[2021 model]First Edition

BMW R18B[2021 model]First Edition

BMW R18B[2021 model]First Edition


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