
ホンダが世界に衝撃を与えた初代CBR900RR。そのCBR-RRシリーズ誕生30周年を祝し、懐かしのカラーをまとうCBR1000RR-Rが登場する見込みだ!
●文:ヤングマシン編集部 ●CG:SRD
ベースの’22モデルはマイナーチェンジも実施?!
言わずと知れたホンダの最高峰スポーツ・CBR1000RR-R。CBR1000RRが’20で全面刷新を遂げ、車名に「R」を追加。国産スーパースポーツ最強の218psを誇る。
その元祖は’92年に生まれた初代CBR900RRだ。大排気量巨艦が全盛だった時代に、圧倒的な軽さと適切な排気量+パワーで、大型クラスに”スーパースポーツ”というジャンルを開拓。現在までシリーズは代を重ね、脈々と牙を研ぎ続けてきた。
’12年の誕生20周年には、海外で特別仕様が設定されたものの、国内は記念ステッカーを貼付のみ、というややサミシイ内容だった。だが、’22年の30周年にはスペシャルな記念カラーがキッチリ用意されるとのウワサだ。
その車体色とは、初代900RRSC28をオマージュした白ベースのトリコロールになる模様。初代には白と黒が存在したが、やはり象徴的なのは白だろう。このカラーは、ハケで塗ったタッチの”ブラッシュパターン”も特徴だが、記念カラーではアレンジされると予想。ちなみにRR-Rとしてはデビュー以来初の新色となる。
しかもカラーだけで終わらない。登場3年目を迎えた’22年型では、吸排気系などを変更し、中低速域の出力特性を一段と向上させるらしい。なお最高出力などのスペックは不変だろう。
’22RRRは、偉大なる30年の歴史を感じさせながら、よりパフォーマンスを極めたモデルになるハズだ。
【’92 HONDA CBR900RR FIREBLADE:馬場忠雄氏が生んだキレッキレの衝撃作】大型SSの元祖=初代の開発リーダーは、レーサー上がりのエンジニア=馬場忠雄氏。時代に抗ってキレのあるハンドリングを追求し、世界中で絶賛された。’99年型までのアッパーの”穴”が馬場ブレードの証だ。 [写真タップで拡大]
【ピストン】写真左が’92、右が’20モデル。初代のボアは70mmに対し、現行は81mm。現行型はRC213V-Sと同じ素材で鍛造し、超軽量&コンパクトだ。スカート部にコーティングも施す。 [写真タップで拡大]
【エアロ:すべての性能が別物に】写真左が’92、右が’20モデル。排気量や車名を変えながら、30年研鑽を続けたCBR-RRシリーズ。RR-Rは乾燥重量ならおそらく初代より軽く、最高出力を100ps近く上乗せした計算に! パワーウエイト比は、乾燥重量の初代が1.49なのに対し、RR-Rは装備重量でも0.92と圧倒。それでも”トータルコントロール”のテーマは初代から一貫している。ちなみに初のRRは’88CBR400RR。今回は大型CBR-RRの30周年記念だ。 [写真タップで拡大]
【コックピット】写真左が’92、右が’20モデル。初代は、当時のレーサーを思わせるスポンジマウントのアナログ3眼メーター。現行型はフルカラーTFT液晶メーターで、表示モードも変更できる。さらにトラクションコントロールなど満載した電脳もメーターで調整可能だ。まさに隔世の感。 [写真タップで拡大]
YM未来予想:’22 ホンダCBR1000RR-RファイアーブレードSP 30thアニバーサリー
【’22 HONDA CBR1000RR-R Fireblade SP 30TH ANNIVERSARY|予想モデル[左]】初代ロスホワイトをイメージした記念カラーをまとうRR-R。サイドのロゴは初代の「CBR」に対し「RR-R」になるか?●予想価格:280万円前後 ●予想発表時期:’21年11月 [写真タップで拡大]
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CBR1000RR-Rファイアーブレードシリーズ 概要 RRを超えた究極スーパースポーツを目指して”R”をさらにひとつ追加し、「RR-R」となったファイアーブレード。 全身にモ[…]
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