
ビモータは、2019年のEICMAで発表したテージH2に続き予告していたKB4の正式発表を10月とし、SNSではコロナによる混乱を乗り越えて順調な開発が進んでいるをアピール。今回は、ストッピーで通り過ぎるKB4の動画を公開したほか、工場での生産方式を検討している場面(?)も。
●外部リンク:bimota
シート下にラジエターを配置した、先進のネオクラシックカフェ!
ビモータは、カワサキのニンジャ1000SX系・並列4気筒エンジン(ユーロ5適合)をオリジナルフレームに搭載するネオクラシックモデル「KB4」の開発が順調なことをSNSでアピールしている。
今回の素材では、フロントブレーキを強くかけてリヤホイールを浮かしながら、絶妙なコントロールで走り続ける『ストッピー』での走行シーンを動画で公開。残念ながら動画の最後に「gone! too late…」と表示されるように、通り過ぎちゃった場面で車体後半の一部をチラ見せしたのみ。だが、別の写真で公開されたカットには、ニンジャ1000SXのエンジンにスチールパイプフレームをかぶせようとしているシーンもあった。
長らくベールに包まれていたフレームの構造が見えたわけだが、エンジン背後のマウントに向かって伸びるメインパイプと、クランクケース前端のマウントに向かうアンダーパイプ、そしてヘッドまわりは最小限のトラス構造で支えられているようだ。
以前の記事で判明したシート下ラジエター配置なども含め、ネオクラシックスタイルであっても中身は先進技術を投入したマシンになりそう。とはいえハンドル位置はそれほど低くなく、また低中速トルクも十分なニンジャ系エンジンということもあって、キャラクターとしてはドゥカティ・スーパースポーツのようにツーリング適性も持ったスポーツバイクであることがうかがえる。
10月発表ということは、11月のEICMA 2021よりも前。EICMAに関してはヤマハとMVアグスタが参加を表明しているが、ビモータが実車を展示することはあるのか、注目していきたい。
ちなみに、余談のようで余談ではない話として、新生ビモータでテージH2などを設計しているピエルルイジ・マルコーニさんは、かつてベネリに在籍していた時期があって、そこで「トルネード トレ(TORNADO TRE)」というマシンを手がけている。トルネードはシート下にラジエターを配置する画期的な構造を実現しており、これがビモータKB4にも継承されるのかと思うと感慨深いものがある。
以下は以前に公開またはスクープされたもの
2020年5月に入手したスクープ画像を明るく加工したもの。このときの記事では、シート下へと導かれるエアダクトの存在が明らかになったことで、おそらくラジエターはシート下配置だろうと結論づけている。 [写真タップで拡大]
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