デイトナ デジタル電圧計&USB電源Type-C「イープラスチャージャー」試用インプレッション

バイク用電源シリーズのラインナップにおいて他の追従を許さないデイトナから、急速充電に対応したモニター付きのUSB電源タイプAとタイプCの2種類が発売された。今回テストしたのはUSBタイプCコネクター対応の製品だ。


●まとめ:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:デイトナ

[◯] 装着場所を選ばないコンパクトなモニター

今やスマホマウントと並んで必要不可欠なアクセサリーとなっているのがバイク用電源だ。これを標準装備する新型車は増えたものの、ハンドル周辺など使いやすい位置にある車種が非常に少ないのが現状だ。

デイトナから発売されたこの新製品は、ハンドルに装着することを前提としたUSB電源で、電圧を表示するモニターを持つほか、最先端の充電規格であるUSB PD(パワーデリバリー)に対応しているのがポイント。モバイル機器をひんぱんに充電したい人には朗報だろう。

モニターに表示されるのは、バッテリー入力電圧だけでなく、ボタンを押すとUSB出力電圧/電流へと切り替えられる。これによりスマホなどへの充電状況も分かるほか、バッテリー電圧が11.8Vを下回るとバックライトが赤色に変わるアラート機能も盛り込まれている。

ハンドルクランプはミリバーからテーパーバーまで4種類の太さに対応しており、さらにモニター本体にはクランプの差し込み口が3か所あるので、装着場所の自由度が高い。配線についてはACC電源線に割り込ませるだけなので、慣れている人なら1時間程度で済むはずだが、不安な場合はショップに相談しよう。

【デジタル電圧計&USB電源Type-C イープラスチャージャー】●価格:5280円 ■デイトナ

【機器に優しい高性能ICで急速充電に対応】USB PD(パワーデリバリー)3.0に対応し、最大18W(5V/3A 9V/2A 12V/1.5A)まで出力可能。接続機器に合わせて最適な充電方法を算出する高性能ICを採用する。ハンドルクランプの幅は12mmだ。

これがセット内容だ。クランプはアダプターの付け替えでφ22.2/25.4/28.6/31.8mmのハンドル径に対応する。対応車種は直流12V車だ。

【バックライト付きで夜間でも読みやすい】モニターの寸法は上のとおりで、28mmという幅は一般的なテーパーハンドルのクランプ部(φ28.6mm)に限りなく近い。バックライト付きだ。

モニター裏面のハンドルクランプ差し込み口は3か所あり、装着場所や見やすさに応じてアジャストできるよう配慮。両面テープでの固定にも対応。

バッテリー電圧が11.8Vを下回るとバックライトが赤色に点灯する警告機能を搭載。さらに、電圧が約11V以下になると本体の電源とUSBの供給がオフになるバッテリー保護機能も採用。

【USB出力も表示可能】右上にある表示切り替えボタンを押すたびに、バッテリー電圧表示(11. 5~18.0V、0.1V刻み)と、USB出力表示(出力電圧:4.7~12.0V、出力電流:0.00~3.00A、0.01A刻み)が替わる。

[△] 表示が小さめなので読みにくいことも

本体がコンパクトな分だけ表示画面が小さく、老眼気味の人間にとっては若干の読みにくさを感じた。

[こんな人におすすめ] 出力電圧表示は使ってみるとかなり便利かも

メーカーから借りた広報車でスマホを充電すると、思ったより時間を要する機種もあり、もしかすると出力電圧が低かった可能性も。この製品はその出力電圧が確認できるので、今回使ってみてなるほど便利だなと思った次第。


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