中古車市場でも高値がつく大人気モデルとなった、ハーレーダビッドソンXL1200Xフォーティエイト。もはや入手困難、諦めるしかないのか……。ならば発想を転換して、他のスポーツスターをベースに48スタイルをつくってしまおう!!
●取材協力: HSC沼津
奥義! 格安フォーティエイトゲット術
「XL1200Xというだけで価格が高騰気味にある」と教えてくれたのは、ハーレーカスタムで名高いHSC沼津の佐々木代表取締役社長。なかでもキャストホイール化された’16年式以降が人気だという。そこで提案したいのが、’15年式までの1200Xや他のスポーツスターで現行フォーティエイト”風”を作ってしまうという奥義。
スポークホイールなら社外品でキャスト化すればいいし、1200Vのようにナローフォークならゴッソリフロントまわりを交換。1200Vならタンクはフォーティエイトと同じで、お得感もたっぷりだ。’13年登場のCAやCBリミテッドを含め、1200Cやパパサンでもエンジンやフレームといった基本構成は共通なのだから、決して難しくはない。
どこまで近づけるかにもよるが、ぜひプロに相談してみよう!!
狙い目ベースモデルはコレだ!!
奥義! ホイール交換より軽くスタイリッシュに!
スポークホイールの初期型をキャストホイールに変更するのには、ハイクオリティかつスタイリッシュなアルミ鍛造ホイール「グライド」がおすすめだ。価格/品質/デザインを重視した“カジュアルスポーツ”をコンセプトに掲げ、ハーレーオーナーに軽快な走りを提供する。豊富なサイズ設計でボルトオン設計だから、スポーツスターに限らずダイナやソフテイルにも適合する。
また、ツーリングシリーズは45ディグリーズオリジナル(28万500円)が設定され、カスタマイズの可能性が無限大に広がっている。
奥義! 社外タンク使用や12.5LタンクのままもOK
フォーティエイトユーザーでも、7.9Lでは容量が少ないからとアイアンらの12.5Lタンクに交換してしまうことがある。リーズナブルな社外品に換装してしまうのも手だ!
フォーティエイトカスタムのお手本。欲しかったスタイルとスポーツスターらしい軽快な走りが手に入る!
HSC沼津にてカスタムされたフォーティエイト、実際に乗ってみよう。
アルミ鍛造ホイールによる足まわりの軽量化は、車体を引き起こす瞬間から感じられ、走りがより軽やかになっている。ハイパープロサスペンションがしなやかに動き、ハンドリングの応答性やトラクションに優れるのも見逃せない。硬すぎず柔らかすぎないセッティングは、日本のライダーに最適な設定で提案される”ジャパンスペック”ならでは。速度域の低いストローク初期は柔らかく動いて路面の小さなギャップを吸収し、高負荷がかかるコーナリングや急ブレーキ時は奥で踏ん張って底付きを防ぐ。
バネ下が軽いのは、ベルトドライブのスプロケットをアルミ鍛造フルビレットから削り出したトランプ製に交換しているところも大きい。ブラックアルマイトが施され、さり気なく存在をアピール。軸ブレが極限までゼロに近づけられ、パワーをダイレクトに駆動輪へ伝える。
吸排気はアレンネス製ハイフローエアクリーナーと、サヴィッキースピードショップ2in1マフラーの組み合わせ。経験豊富な技術とあらゆるデバイスを知り尽くすノウハウでインジェクションチューニングが施され、低中速域からトルクが太く、高回転域もパワフルに回る。サウンドも迫力があって、じつに心地良い!
足まわりを軽量かつ強化し、エアクリーナー+マフラー+チューニングでエンジンもパワフルに。スポーティさに磨きをかけたフォーティーエイトは、よりアグレッシブにライディングできるようステップをフォワードコントロールからミッドコントロールに移した。中古車ベースで最新カスタムを施し総合力を上げたお手本と言えよう!!
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