快適な林道ツーリングをサポートしてくれる高機能な防水&撥水機能バックパック…、とひと口に言っても装備や機能など様々な特徴や違いがある。そこでゴーライド編集部が厳選した11アイテムを2回に分けて解説。前編の防水バックパック×7選に引き続き、後編ではレインカバー付き撥水バックパック×4選に加え、あると嬉しい装備やバックパックが長持ちする保管法を紹介するゾ!!
●文/写真: 小泉裕子(ゴーライド副編集長)
“あるかないか”で大きく変わる快適性と安定感
近年のバックパックには、背負い心地に関わる背面パッドをはじめ、バックパックの重心のブレを軽減する働きや荷重を分散させることで疲労を軽減する持つ各種ベルトや、バックパックと身体へのフィット感を上げるショルダースタビライザーなど、さまざまな機能を装備するものが多くなってきた。その中で、一般的に装備されるようになってきたウエスト(ヒップ)ベルト/チェストベルト/背面パッドの利点を説明する。
ウエスト(ヒップ)ベルト:荷物を腰で支える&走行中のバックパックの揺れを防ぐ
チェストベルト:バックパックを身体にぴったり固定し安定させる
背面パッド:バックパックとの接触部を快適にし、フィット感を向上させる
クシタニ K-3587バックパック
細身のシルエットながら広い開口部を持つメイン気室や大小合わせて5つのポケットを配置し、利便性に優れる。カラーの切り替えに合わせてサイドにメッシュポケットを装備するなど、デザイン性と機能性を両立した上質感あふれる外観はクシタニならでは。また調整可能なチェストベルトや腰に柔らかくフィットかつホールドするウエストベルトを備え、とくに背骨に沿って縦にフィットする背面部は秀逸。林道走行で汗をかいても快適さは不変だ。
アルパインスターズ シティハンターバックパック
普段使いでも活躍間違いなしのスタンダードなバックパック。疲労軽減クッションパッド付きで快適な背負い心地に、止水ファスナーを採用した防水ポケットを備え、夜間走行時の被視認性を向上するリフレクターを前後に装備するなど安全面も考慮されている。シンプルな外観ながら、バッグ内部は細分化され、さまざまな用途に対応する。出勤前に軽く林道をひとっ走りしたくなる身軽さと利便性を持つ。
ゴールドウイン GSM27011 X-OVERデイパック27
MA1を思わせるオレンジカラーで中身が見やすく、ガバッと荷物を出し入れできる広い間口や便利なセンターポケット、ノートPC&モバイルグッズを安心して持ち運べるクッション付きポケットなど高い利便性を持つ。両サイドのベルトでバッグサイズを調整可能なので、荷物の量に合わせてコンパクトに収納可能。また、両サイドポケットに設けられたメッシュの上蓋付きのポケットにより、激しい上下運動でもポケットに入れた物が落ちる心配がない。自然の中でテレワークをしたいオフ車乗りにオススメ。
ナンカイ BA-309デイリーユース シート&バックパック
杢調生地が目を引くスクウェアフォルムのバックパック。バックパック時には上からメイン気室にアプローチでき、横に置いた時はいわゆるシートバッグのように上面を開口できるので、用途に合わせたパッキングをすれば、必要な荷物だけを簡単に取り出せる。なお、身体へのホールド類はなくショルダーストラップのみだが、背負い心地は驚くほど快適だ。H型固定ベルトにつなぐためのバッグ前面の4つのバックルは収納可能。
保管方法をしっかり決め、バックパックと長く上手に付き合おう
林道ツーリングや長距離ツーリング旅などで使うバッグなどは、ほとんどの人がその時にしか使わず普段はしまったままということが多いだろう。「普段使いもしてるよ」という人は別として、いざ使おうと思って引っ張り出した時に、使ってもいないのに妙にヤレていたり、せっかくの防水生地が加水分解を起こしてペリペリになっていた…と切ない思いをした人は少なくないハズ。その大きな原因として、しっかりとバッグが保管できていなかった可能性が高い。さまざまな保管方法はあるが、無事に次のシーズンを迎えられるように、保管のポイントを2点だけでも押さえておこう。
直射日光を避け、湿度の少ない風通しのいい場所で保管
湿度は、バッグの素材の加水分解だけでなく、カビの繁殖も後押ししてしまう。どうしても風通しを良くできないのであれば、使い捨ての湿気取り剤や除湿パックなどを使おう。直射日光も日焼けしてしまうのでNG。
収納場所を作るのに、無理な折り曲げやギュウギュウ詰めをしない
せっかく保管場所を除湿しても、ギュウギュウ詰めで収納すると部分的に風通しが悪くなり、カビの原因になるので注意しよう。また、折り曲げると型崩れの原因になり、せっかくのいいバックパックでも背負い心地が悪くなることは確実だ。
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