スーパーカブC100系をベースに誕生した直後から、ハンターカブシリーズが持っていた大きな特徴は、通常走行時とトレール走行時で減速比の切り替えができるメカニズムである。ここでは初期のダブルスプロケットのメカニズムを詳しく紹介していこう。
●記事提供:モーサイ編集部 ●文:神山雅道 ※本記事は旧車二輪専門誌 モーターサイクリストCLASSIC2018年4月号に掲載されているものを再編集しています。
ダブルスプロケット機構の使い方
当初、backwoods gearing(未開拓地や森林奥地用の減速比を表す)の大型スプロケットのみ装備し、使い勝手の悪さを招いたトレール50だったが、すぐにこれを改め、状況に応じ2種の減速比変更ができる機構を採用。
こうして生まれたのが、初期のハンターカブを象徴するダブルスプロケット方式だった。
今回、ダブルスプロケットの掛け替え作業を実践したのはCT200。
アメリカからの里帰り車で、一部塗り替えされているものの全体的に程度は良好。エンジンは遠心クラッチ不調のため、同系のC200用に載せ替えている。
大小2枚のスプロケットは、どのようにマウントされているのだろうか?
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