「SUPER SOCO(スーパーソコ)」は、原付スクーターから軽二輪のロードバイクまでをラインナップする電動バイクのブランド。EVのテクノロジーとクラシック感が融合したカフェレーサースタイルの「TC MAX」は、電動バイクが持つトルクフルな走りを楽しめる1台だ。電動バイク追っかけタレント・近藤スパ太郎氏が試乗レポートする。
●文:近藤スパ太郎 ●写真:輪 ●取材協力:MSソリューションズ XEAM事業部
箱根のワインディングでTC MAXの魅力を堪能!
「スーパーソコ」はオーストラリア・Vmoto社の電動バイクブランドのひとつ。製造拠点は中国だが、スクーターもロードバイクも洗練されたデザインが人気で、ヨーロッパを中心に2000以上の販売拠点がある。日本ではXEAM(ジーム/本社・福岡県)から6車種が現在販売されている。今回、箱根のバイカーズパラダイスでジームが扱う電動バイクがレンタルで乗れると聞き、筆者は箱根に降り立ったのだ!
今回試乗した「TC MAX」は、以前紹介した原付二種・TCのハイスペックモデルで、丸いヘッドライト、ダミータンクやカフェシートなどクラシカルな雰囲気を演出するパーツはTCと同じものを採用。だが最大出力4500Wのセンターモーターを搭載するためフレーム形状が異なり、スイングアームも長く足回りも性能を向上させて、車格も少し大きくなっている。
車両を起動してスロットルを開けると、電動バイク特有の力強いトルクの味付けに少しワクワクする。だってココは箱根。周辺には楽しいルートがたくさんあるのだ。走行モードは最高速の違う1(約60km/h)、2(約80km/h)、3(約95km/h)の3つがあり、走行中に切り替えが可能だ。そのモードで走れる航続可能距離も表示されるので、これはありがたい。
箱根のワインディングを走る一般のライダーに付いて走ってみたが、楽しく一緒に走れた。いや、むしろこっちの方が加速が良く、直線で距離が縮まってしまう。ただし電動バイクにはエンジンブレーキがなく、TC MAXには回生ブレーキもないので、下りのコーナーではより的確なブレーキ操作が必要だ。
さらに良い点は、ブレーキをかけてもモーターからの動力が切断されないコト。これはスポーツ系の電動バイクに多く採用されている機能で、コーナリング中にスロットルを開けて駆動輪にトルクを与えながらブレーキをかけることも可能だ。速度が上がると、少しフロントサスペンションの物足りなさを感じるが、最高速も95km/hだし、下道メインで電動バイクの魅力を感じながら楽しく走るには十分な性能だ。
バイカーズパラダイスのレンタルにはゼロSR/Fもあったが、そちらはとてもハイスペックな電動バイク。TC MAXの方が小柄で足着きも良く、初めて電動バイクに乗るならこっちの方がEVの楽しさを気軽に体感できる。これで1時間3000円はお得。絶対に体験してみるコトをお薦めします!!
充電はバッテリーを外しても、プラグインでもOKの2WAY方式!
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