●文:山下剛 ●写真:BMW Motorrad
BMWジャパンは、後方排気・前方吸気の312cc水冷単気筒エンジンを搭載するスモールネイキッドスポーツ『G310R』をモデルチェンジして2021年式として発売し、予約注文の受付を開始した。6月中旬ごろからの納車を予定している。
ライド・バイ・ワイヤの採用に加え、フルLED化などで大幅に質感をアップ
G310Rは普通二輪免許で乗れるネイキッドマシンで、BMWのラインアップでは「ロードスター(四輪車では2座席のオープンスポーツカーを意味する)」にカテゴライズされるスポーツバイクだ。
特徴的なのは312cc水冷単気筒エンジンで、前後荷重を理想的な配分にしつつ、燃焼ガス流路を最適化するためにシリンダーを後方へ傾斜させ、さらに前方吸気・後方排気のレイアウトとしている点だ。
34psを発生する水冷単気筒エンジンはユーロ5に対応(生産地であるインドの排ガス規制であるバーラトステージ6=BS6に相当)して環境負荷を軽減しつつ、従来型と比較して最高出力・最大トルクともにほぼ同等の数値をキープ。また、ライド・バイ・ワイヤ(電子制御スロットル)を採用した。これにより繊細なスロットルレスポンスを実現するとともに、発進時にエンジン回転数を自動的に上昇させ、エンジンストールを抑止する機能『オートマチック・アイドル・ブースト』が追加された。
駆動系ではアシスト&スリッパークラッチが採用され、クラッチ操作を軽くするとともにシフトダウン時の急激なエンジン回転上昇によるリヤタイヤのホッピングを抑制。安全性を向上させている。
灯火器類は、テール/ブレーキランプに加えてウィンカーとヘッドライトのすべての光源にLEDを採用。視認性および被視認性をより高め、夜間走行における安全性をより優れたものとした。これに伴いヘッドライト周辺のデザインも一新され、ロードスターらしさあふれるアグレッシブなルックスとなっている。
操作系ではブレーキとクラッチのレバーが4段階調節式に変更され、手指の小さな人でも適切に操作が行えるようになった。ブレーキレバーでは3段目が従来モデルと同等の握り幅に相当し、1段目はハンドルバーに6mm近づく設定となっている。
外装ではオルタネーター、クラッチ、ウォーターポンプのエンジンハウジングカバー、フットレスト、グラブバーなどがチタニウム・グレー・メタリック仕上げとなり、質感を高めている。
車体色は3パターンが用意される。黒をベースに白を配したコスミック・ブラック、白をベースに青を配したポーラー・ホワイトがスタンダードカラーとなっており、黒と白をベースとして赤をアクセントとしたライム・ストーン・メタリック/スタイル・スポーツは1万3000円高となるオプション設定としている。また、従来モデルに引き続き、ETC2.0車載器も標準装備する。
車両価格は63万7000円で、特別専用色となる『スタイルスポーツ』は65万円となっている。
BMW G310R[2021 model]
【BMW G310R[2021 model]】主要諸元■全長2025 全幅820 全高1120 軸距1380 シート高785(各mm) 車重164kg■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 312cc 34ps/9250rpm 2.85kg-m/7250rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:63万7000円~ ●色:黒×赤、黒×白、白×青 ●発売時期:2021年6月中旬以降
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