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ボア径φ70mm×ストローク長90.5mmの超ロングストローク単気筒エンジン。ガスケットに対するボルトの締結位置やカバー形状など、中身だけでなくディテールへのこだわりも相当なもの。シリンダーの前傾角は2.5度とされ、厳密にバーチカルというわけではないが、本当に垂直シリンダーにするとやや後傾に見えがちということで、印象としてバーチカルになる角度に落ち着いた。冷却フィンの共振を防ぐ技術やシリンダーヘッド内に冷却のため設けられたオイル通路など技術的な見どころも多い。さらに、シリンダーヘッドの燃焼室周辺を見ると、ある可能性も浮上するのだが……。