BMW R18ディテール徹底解説
【元ネタは戦前の名機】1936年にデビューしたR5をオマージュ。リジッド時代を彷彿とさせる鋼管パイプの美しいフレームワークをはじめ、オープン型のシャフトドライブ機構やフィッシュテールマフラーも再現。スポークホイールをセットし、オールドBMWファンも納得の出来栄えだ。
テレスコピックフォークのインナーチューブを覆い被すカバーもR5に由来。F19/R16インチの前後タイヤは前輪のみラジアルで、ブリヂストンBATTLECRUISE H50を履く。

【1936 BMW R5】主要諸元 ■空冷4スト水平対向2気筒OHV2バルブ494cc
1923年のR32から連綿と続くボクサーツイン。1802ccは史上最大となり、R5時代のようにプッシュロッドチューブが上面に配置され、カムシャフトも2つ配備される。クラシカルな外観とは裏腹に、熱処理された高強度の鍛造クランクシャフトやコンロッド、アルミ鍛造ピストンほか内壁にニカジルメッキを施した低抵抗のシリンダーなど、最新の技術が注ぎ込まれている。
【強力な足回りでタフな走りに対応】インナーチューブ径49mmの正立フォークはSHOWA製で、調整機構は持たない。カンチレバー式のリヤショックはシート下に隠され、無段階プリロードアジャスター付き。ブレーキディスクは前後とも300mmで、フロントはダブル装備する。試乗したファーストエディションでは、ヒルスタートアシストも備わった。
【ロングライドで使える3種のモード】スロットル操作にシャープに反応し、強力なパワーをガツンと発揮する”ROCK”をはじめ、潤沢なトルクを穏やかに味わえる”ROLL”、そして”RAIN”の3つのライドモードを設定。
ファーストエディションは傾斜角に応じてLEDエレメントを点灯させるヘッドライトを採用。
ボリューム感のあるフィッシュテールマフラー。シャフトドライブはR5時代のように剥き出しだ。
リバースアシストも搭載。ニュートラル時にレバーを下げ、セルボタンを押すと後退する。
尻部を深く包み込みリラックスできるシートはセパレート式。ソロ仕様にも簡単に早変わりする。
クラシックムード漂うスチール製リヤフェンダーに、ブレーキ&尾灯一体ウインカーをセット。
BMW史上最大のボクサーツイン・R18の試乗インプレッション。次ページではハーレーダビッドソン ローライダーSと比較対決を行う。
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