タクティカルブーツがファッションアイテムとして注目される中、フラッグシップからそのライディング用が発売された。筒丈の長いブーツながら脱ぎ履きも簡単で、透湿防水フィルムとワイヤーレースの採用が注目ポイントだ。
[◯] ワイヤーレースが優秀。蒸れ感もかなり少ない
フラッグシップがリリースしたこの新製品。見た目はまんまタクティカルブーツだが、履いてみると想像以上に動きやすく、しかも歩行感がフワフワと心地良い。前者についてはアッパー素材のしなやかさと後部のシャーリングが、後者はクッション性に優れたインソールがいい仕事をしており、見た目とのギャップが大きい。さらに、上下2組のワイヤーレースが実に使いやすく、瞬時にリリースできるのはもちろん、上下で締め付け具合を変えられるのは大きなアドバンテージだと感じた。
【FLAGSHIP FSB-802 TACTICAL RIDING BOOTS】●サイズ:23~28cm ●色:茶 黒 ●価格:1万8480円
実際にバイクで走ってみての印象も非常にいい。つま先部分の厚みがそれなりにあるので、シフトペダルを踏み換える際に多少の慣れは必要だが、足首が柔軟に動くのですぐにマスターできるはず。アウトソールはステップに対して適度なグリップ力を発揮するだけでなく、エンジンの微振動を伝えにくいという副次的な効果も。そして何より気に入ったのは、透湿防水フィルムを挿入した防水仕様でありながら、同機能を持つ他のライディングブーツよりも蒸れ感が少なかったこと。タイミング的に雨は試せなかったが、タンとアッパーを一体化するなど防水性はかなり期待できると言っていい。
ダイヤルを回してワイヤーを締め込むSPINONシステムを採用。ダイヤルを持ち上げると瞬時にリリースされ、締め付けの微調整も容易。
アウトソールはステップやペダルとの相性を考慮したオリジナルデザイン。インソールはクッション性の高い素材を使用しており、快適な歩行を約束。
くるぶし部分にパッドを挿入することで保護性能を高める。さらに透湿防水フィルム「ヴォクサーム」によって、全天候性能を実現しているのもポイントだ。
カラーはサンドベージュのほかにブラックを用意。アッパーはどちらもナイロン+合成皮革で、つま先にはシフトガードを設ける。
[△] 特筆すべき不満なし。普段履きにもオススメ
日常的に履けるほど歩きやすくて着脱も容易。ライディングだけに使うのは正直もったいないだろう。
[こんな人におすすめ] スタイリングと機能が高次元で融合した1足
見た目はもちろん、防水性の観点からも筒丈の長いブーツを履きたい、でも脱ぎ履きが面倒で、とお悩みの人にこそお薦め。デザインは完全にタクティカルブーツなので、ミリタリー系のファッションに合わせるのもいいだろう。
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