走ればわかるさツーレポ by ウィズハーレー
噂の”バイク弁当”を食べに行くハーレーショートツーリング【甲府から奥秩父へ】
- 2020/12/18
●文/写真:ウィズハーレー編集部(森下光紹) ●取材協力:マイパフォーマンス
記録的に長引いた’20年の梅雨。予定を3度変更した週末日帰りツーリング
山梨の旧車ショップ「マイパフォーマンス」は、真冬以外の毎月1回はショップ主催のツーリングを行っている。普段から多くのハーレーユーザーがお店に集う賑やかな雰囲気のまま、気の合う仲間がショートツーリングするという気軽な内容だから、初心者でも参加しやすいことが特徴だ。
特に、旧車をライディングするのにまだあまり慣れていないライダーなども、経験者から様々なアドバイスが聞けるいい機会にもなるので、天気さえ良ければ必ず実施されている。
「ところが、今年はずーっと雨でね。もう3回も延期になっていたツーリングなんですよ。やっと行けますね」
いつもグループを先導するのは、マイパフォーマンスのフロントマンである本間氏。様々な年代のハーレーを乗りこなすベテランだから、頼りになる。そして、最後尾にはメカニックのスタッフも同行するという体制なのだ。
目的地は、奥秩父にある「大滝食堂」だ。ここで出される「バイク弁当」数年前から有名になり、週末はいつも大勢の客で賑わう。現在の新型コロナ禍では、満員ということにはならないだろうが、ソーシャルディスタンスを保ちながら万全の体制で営業中ということなので、行ってみることになったのだ。
甲府から秩父方面には、国道20号から140号へとアクセスするだけだ。街を外れると極端に交通量が減り、快適なツーリングができる。
甲府は盆地で灼熱だが、標高をどんどん上げていくルートだから雁坂トンネルの手前ではかなり気温が下がって快適。牧丘町にある道の駅で一度休憩を挟んで、目的地まで一気に駆け上がっていった。
昼食を食べに行くだけのショートトリップだってツーリングさ
雁坂トンネルは、1996年に開通した全長6000m超えのトンネルで、その内部は真夏でも15度程度しかない。出口に到着する頃には、くしゃみが出そうな気温なのだが、そんな体験もまたツーリングの楽しさである。
トンネルを超えると下り坂。上りの山梨側はほとんどストレートなのだが、埼玉側は曲がりくねったワインディングロードである。しかも下りなので、慎重にライディング。
しかし森深き山間部は肌に心地良い風を吹かせて、ライダーを迎えてくれる。天気が良ければ、最高のツーリングルートなのである。
そして今回の目的地・大滝食堂に到着。ガソリンタンクの形をした名物弁当も味良く、ボリュームも選べるもので、満足度は高かった。
さて、帰路も同じルート。夕方給油中に雷雨となったが、しばらく休憩していると雨も止んだ。そのおかげで気温も下がり、山を下りて甲府盆地に差しかかっても猛暑の攻撃は避けられたようだった。
「夏はやっぱり涼しい場所を目指すのが良いね。トンネルはすごく寒かったけど、天気も良くて最高だった。グループで走るのは、他の人のライディングも観察できて楽しいです。また参加しますね」
初参加のライダーも、ベテランも、盛夏のショートトリップは楽しめたようである。普段はソロで走ることが多い旧車乗り。時にはこんな穏やかなマスツーリングを楽しむのも悪くない。
※追記:上記の「大滝食堂」は、店舗移転準備のため’20年12月20日にて閉店しました。
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※この記事はハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。
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