●写真&文:ゴー・ライド編集部(小川浩康)
『オフロードマシン ゴー・ライド』が案内する、新米オフロード乗りからベテランまで、フラッと気軽に楽しめるフラット林道。今回はホンダADV150を駆って首都東京に残る未舗装林道へ行ってみた。さまざまな表情を持つ「東京」へ、林道でアクセスできるゾ!
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1stステージ:武蔵五日市駅周辺、横沢小机林道から勝峰山林道へ
今回の近場フラットダートツーリング、相棒として選んだのはホンダADV150だ。PCX150のサスストロークを延ばし、石畳などの荒れた路面での快適性を高めているのが特徴。以前の試乗取材で、アクセルワークだけで軽快な走りを披露するのを体感していたので、林道ツーリングでの走りを試してみたかったのだ。
さて、向かったのは東京都下の武蔵五日市駅周辺の林道。ADV150は高速道路でもクルマの流れに乗って走行でき、じつに快適。自宅から1時間ほどで「横沢小机林道」の入口に到着した。この林道、30年前の学生時代には毎週のように走りに来ていたのだが、今回は10年ぶり? 2kmほどの短いダートだが、林道を抜けた先の里山の雰囲気が抜群にいいのだ。ただし、横沢側は遊歩道も整備されていて、散策する人が増えていた。人とバイクが長く共存できるためにも、横沢側に抜けたら、小机側に引き返してほしい。
さて、路面はよく整備されていて走りやすい。ADV150も軽快に上っていけた。下りはオーバースピードにならないように、ジワっとブレーキコントロールしながらの走行になる。不意にABSがかかるのを防ぎながら走っていると、なんだかADV150はアドベンチャーマシンの乗り味に似ているなと思えてきた。
市街地や高速道路の移動は快適で、フラットな林道なら走破できる。それでいて、少し荒れたダートになると、フロントタイヤのコントロールがシビアになる。そんな感じがアドベンチャーマシンに似ているのだ。アドベンチャーマシンほど巡行速度は速くないが、車重は断然軽いので、林道やワインディングでの取り回しも楽。アクセルに対するレスポンスも悪くないので、ここまで走るとは思わなかったのが正直なところだ。
まずは横沢小机林道へ
続いて勝峰山林道へ
小机側の入口【2】に戻ったら、次は「勝峰山林道」へ向かった。ここは勝峰山周辺のトレッキングルートになっていて、山歩きする人とクルマが多いので走行には注意してほしい。
この勝峰山林道、実は初めて走った。こちらは1.7kmほどの短いピストン林道で、ダート走行をメインに考えている人には物足りない長さだろう。だが、とにかく林道終点からの眺めがいいのだ。五日市の町並みを見下ろしつつ、都心の高層ビルまで遠望できる。さっきが里山で、こっちは都市。林道から東京の両面を楽しめるのがおもしろいので、ぜひ2本セットで走ってほしい。
2ndステージ:休憩を挟みつつ大名栗林道へ向かうが…
早朝に家を出たこともあって、ひとしきり景色を堪能しても、時間はまだお昼前。ならばと、数年前までよく走りに行っていた「大名栗林道」を調査してみることにした。市街地を抜けて、いくつかの峠を越え、旅館の横を通り過ぎると、大名栗林道は残念ながらゲート封鎖されていた……。
時間はちょうどお昼。大名栗林道の手前で見つけた古民家カフェ「フクフクガーデン」まで戻り、ランチタイム。テラス席は汚れたブーツでもOKという、オフロードライダー歓迎なのもうれしい。美味しいランチを堪能した後、下道で帰路についた。ADV150と一緒の時間を少しでも長く楽しむために。
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