●文:ゴー・ライド編集部(小泉 裕子) ●写真:関野 温
林道とは自然を存分に楽しめるがゆえにその猛威の影響も大きく、走行の可不可は刻一刻と変わってゆく。『オフロードマシン ゴー・ライド』より、新米オフロード乗りからベテランまでフラッと気軽に楽しめるフラット林道として、関東屈指の長さをもつ御荷鉾(みかぼ)スーパー林道と、関わりのある林道の完全網羅を試みた(’20年7月3日走行)。その後編をお届けする。
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御荷鉾スーパー林道詳細マップ〈後編分#4/5〜#5/5〉
〈MAP#4/5〉前編掲載のMAP#3/5・みかぼ森林公園を超えた地点からの地図。ダートが続く。
〈MAP#5/5〉【29】からの続きだが、崩落による通行止めで進めず。【30】から御荷鉾スーパー林道の最終地点まで。
関東屈指のプラチナルート・御荷鉾スーパー林道の完全詳解、前編ではみかぼ森林公園を通る形のダートパートまでお届けしたが、ここから先、筆者は大自然の脅威を目の当たりにすることになる。なんと御荷鉾スーパー林道のダートパートのほぼ半分となる、【22】八倉峠から先の後半部分が崩落や道路舗装工事による通行止めとなっていたのだ。
みかぼ森林公園からの前半部分を走り、八倉峠に着くと「全面通行止め」の標識。全体像を探るべく反対側からアプローチしようと、国道299号沿いにある「川の駅 上野」から西に少し進み、県道45号に入り北上して御荷鉾スーパー林道に戻る。そこから八倉峠へ向かうも、御荷鉾スーパー林道展望台のすぐ先で道路修復工事のため通行止めに。すぐにきびすを返して南牧村方面に御荷鉾スーパー林道を進むも、【29】塩ノ沢峠で通行止め。
結果、大仁田ダムへ県道93号から直接行くことはできたが、大仁田ダムからは東へも西へも少し走ると通行止めに当たってしまい、後半部はほぼ全滅だということが判明した。だが、いつかは復活すると信じ、この地図を頼りにオフライダーたちが再びこの地に集うことを願う。
以下、もともと通行止めになっている区間に加えて、崩落や落石などで一時的に通行止めになっている箇所も逐一チェックを入れたので、林道ルート作成など今後の参考にしてほしい。
MAP#4/5
前編掲載のMAP#3/5・みかぼ森林公園を超えた地点からの地図。ダートが続く。
【20】【18】から約6.6kmにコーンが置かれた崩壊現場が出てくる。気をつけて通り抜けよう。
【21】分岐は左へ。右の林道七久保橋倉線は全面通行止め。
【22】(左)【18】から約11km進んだところにある分岐。本来ならば左奥の道を行くと御荷鉾本線なのだが、全面通行止めになっていた。(右)御荷鉾本線が通行止めなので、エスケープルートとして林道七久保橋倉線、林道八倉線を通り、南に下る。下ると国道299号に出れる。
【23】崩落したまま忘れ去られたかのような絶景ポイント。
【24】ここで御荷鉾通行止め。1km先から全面通行止めということで、ここでゲートが設けられていた。こちらからのアプローチはここまで。
【25】道路修復工事現場。
【27】「二輪ターミナル上野」と看板のかかる不思議な広場があり、手作りのテーブルやイスなどが置いてある。
【28】この分岐を左。右に行くと、県道45号を経て県道93号に至るので、エスケープルートとして使える。
【29】塩ノ沢峠の分岐は右。だが、崩落により全面通行止め。左に下ると国道299号に出る。
MAP#5/5
【29】からの続きだが、崩落による通行止めで進めず。【30】から御荷鉾スーパー林道の最終地点まで。
【30】地面ごと滑り落ちている崩落現場
【31】完全に崩落し、道路が埋没してしまっている。

地図【31】地点から少し進んだ場所。フラットと岩ガレが左右に入り組み、難易度の高い路面状況に。岩がむき出しになり水が流れて沢のようになっているところも。
【32】大仁田ダム。ダムカード写真を取れるのがうれしい!
【33】ここも崩落している現場。アスファルトが削れてしまっている。
【34】本来は東から下りてくるルートだが、手前から通行止めだったので反対の南牧村側からアプローチするも、ここで通行止め。
【35】南牧村側の御荷鉾スーパー林道の出口。県道93号に出る。
御荷鉾スーパー林道の周辺施設
御荷鉾林道周辺にあるガソリンスタンドやコンビニ、道の駅を紹介しよう。林道に入る前にしっかり準備をしよう。
旅の相棒は安心のツーリングセロー
自然の猛威にさらされて半年以上経つとはいえ、フラット林道ながらもそのツメ跡がくっきりと残っていた御荷鉾スーパー林道。今回調査するにあたり、初心者でも荒地への親和性を授けてくれた抜群の安心感を持つファイナルなツーリングセローのおかげで、何度かドキッとくるシーンでも危なげなくクリアすることができた。慣れると本当にピタッとハマるマシンなのでした!
【YAMAHA TOURING SEROW】主要諸元 ■全長2100 全幅805 全高1160 軸距1360 シート高830(各mm) 車重133kg ■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 249cc 20ps/7500rpm 2.1kg-m/6000rpm 変速機5段 燃料タンク容量9.3L ■タイヤサイズF=2.75-21 45P(チューブタイプ) R=120/80-18M/C 62P ●色:パープリッシュホワイトソリッド1(ホワイト/グリーン) ●価格:64万4600円 ※諸元はセロー250ファイナルエディション
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