※過去の『ヤングマシン』実測テストからデータを集計(主に日本自動車研究所の高速周回路で測定)。
世紀末覇王が未だ君臨も、最新スーパースポーツが壁を超えてきた
『ヤングマシン』本誌名物の実測テストからデータを集計。歴代最高速キングには’99初代ハヤブサが輝いた。公道市販車では21年にわたって未だトップの座に君臨し続けているのだから驚異的だ。これに対抗すべく、カワサキが’00年にZX-12Rを送り込み、300km/h超ウォーズが勃発するが、’01年に欧州でストップがかかり、自主規制で300km/h速度リミッターが装着される事態に。以降その精度や最高速までの到達速度を争うバトルとなっていた。
…が、’18年頃からレース用モードで300km/h超を出せるドゥカティ パニガーレV4やBMW S1000RRが登場。歴代ランカーを押し退け、上位に顔を見せている。なお近年マシンの参考値として0→1000m到達速度も掲載した。
第1位[311.5km/h]スズキ GSX1300Rハヤブサ(’99):衝撃の猛禽が公道市販車初の快挙
カワサキ ZZ-R1100、ホンダ CBR1100XXに続き、’99年に投入された「GSX1300Rハヤブサ」が、量産公道バイクとして初めてストック状態で300km/hを突破。斬新なメカこそないが、175ps+ラムエア、空気力学を究めた有機的ボディなどの手堅い手法で大記録を達成した。’01年以降リミッターの影響もあり、未だ1位に君臨し続けている。
車両別アーカイブ:スズキ GSX1300Rハヤブサ
第2位[306.17km/h]BMW S1000RR Mパッケージ(’20):現行機でも大台突破!
’19で刷新された207psの現行型は、レースモードのせいかメーター読みで310km/h、実測でも大台を突破。シフトカム+高回転域で馬力を絞り出し、ハヤブサにあと一歩まで迫った。
車両別アーカイブ:BMW S1000RR Mパッケージ
第3位[306.00km/h]ドゥカティ パニガーレV4S(’18)
1100ccで214psを叩き出す’18年型パニガーレV4Sも大台を突破。速度による点火カットがなく、最後の300km/h機だったZX-12R以来、久々に”壁”を越えた歴史的マシンとなった。
車両ブランドアーカイブ:ドゥカティ
番外[322.85km/h]カワサキ Ninja H2R(’15):裏番長は大台さえ余裕で飛び越す
H2の究極進化形となるクローズド専用の「H2R」。’15年型は310psながら、300km/hさえ余裕でオーバーした。空力設計には、川崎重工の航空宇宙カンパニーが協力。ミラーの部分とサイドから生えたウイングが、空気抵抗を低減しながらダウンフォースを発生させる。
車両シリーズ別アーカイブ:カワサキ Ninja H2シリーズ
歴代最高速ベストテン
※過去の『ヤングマシン』実測テストからデータを集計(主に日本自動車研究所の高速周回路で測定)。
1.〈311.50km/h〉スズキ GSX1300Rハヤブサ(’99)
2.〈306.17km/h〉BMW S1000RR Mパッケージ(’20)
3.〈306.00km/h〉ドゥカティ パニガーレV4S(’18)
4.〈301.10km/h〉カワサキ Ninja ZX-12R(’00)
5.〈298.99km/h〉カワサキ ZZR1400(’11)
6.〈298.97km/h〉カワサキ Ninja H2(’18)
7.〈298.73km/h〉カワサキ Ninja ZX-14R(’18)
8.〈298.67km/h〉ホンダ CBR1000RR-R(’20)
9.〈298.00km/h〉スズキ ハヤブサ1300(’11)
10.〈291.00km/h〉ホンダ CBR1100XX(’97)
歴代0→1000m到達速度ベストテン
1.〈297.65km/h〉カワサキ Ninja H2(’18)
2.〈293.78km/h〉BMW S1000RR Mパッケージ(’20)
3.〈293.43km/h〉ホンダ CBR1000RR-R(’20)
4.〈292.14km/h〉ドゥカティ パニガーレV4S(’18)
5.〈289.80km/h*〉スズキ GSX-R1000R(’17)
6.〈286.83km/h〉BMW S1000RR(’18)
7.〈286.37km/h〉カワサキ Ninja ZX-14R(’15)
8.〈285.91km/h〉ヤマハ YZF-R1M(’17)
9.〈285.60km/h〉カワサキ Ninja ZX-10RR(’17)
10.〈283.20km/h*〉ホンダ CBR1000RR SP(’17)
*=国内仕様リミッターカット車
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