ホンダがインドでの発表を予告していた新しいネオクラシックマシン「Highness CB350」がオンライン発表会で初披露された。ロングストロークの空冷単気筒エンジンを搭載し、トラコンやABS、スマートフォン接続システムなど、最新の電子デバイスを備えている。
空冷350cc単気筒を搭載、ライバルはロイヤルエンフィールド、そしてJAWA(ヤワ)だ!
新開発の空冷単気筒エンジンを搭載するホンダの新ネオクラシック「ハイネスCB350(Highness CB350)」がWebキャストでライブ発表された。まだ正式なプレスリリースがアップされておらず、詳細については不明な点も多いが、ひとまず速報としてお届けしたい。
明らかになったのは、CBブランドの60年以上にもおよぶチャレンジの歴史の上に今回のCB350が開発されたこと。インドではロイヤルエンフィールドが国産バイクとして大きなシェアを持っており、ネオクラシックスタイルへの馴染みも深い。また、チェコ生まれのヤワ(JAWA)は2018年末にインドのマヒンドラ社にライセンスを与え、まだインド国内のみではあるがオリジナルマシンの生産と販売を開始。間もなく欧州への上陸を伺っている。
そんな市場へのホンダの切り札として送り込まれるのが、この「Highness CB350」というわけだ。車体にはH’ness CB350のロゴがあり、この「H」はもちろんHondaのHに引っ掛けたものでもあるだろう。
ヘッドライトはLEDで、フロントブレーキはシングルディスク+2ポットキャリパーを採用。Bluetoothによるスマートフォン接続機能を持ち、ボイスコントロールにも対応するようだ。ホンダセレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラクションコントロールシステム)およびABS,バッテリーモニターなどを備え、最新バイクらしい装備も揃っている。
インドにおいてはアライヘルメットとのコラボモデルなど、Highness CB350に合わせたギア&ウエアも展開予定。さらには、「CBが我々の答えだ」と力強く宣言したあとに、近日中の「さらなる驚き」にも言及された。また、本誌独自情報によれば国内導入の予定もある模様。これらについては引き続き情報を収集していきたい。
今回の映像中、もっとも車体がよく見えたカットがこれ。ヘッドライト下のステーのようなものは、インドならではのフロントナンバープレートホルダーだ。
まずは燃えるような輪郭に彩られたCGで登場。
現地法人スタッフおよび日本からのビデオメッセージで進行してく。
ホイールベースは1441mmとけっこう長く、キャスター&トレールの数値は安定性重視。最低地上高166mmにより、インドの道路状況でも走りやすそう。シート高の1107mmは誤りだろう。700mm台と思われるが、引き続き情報を収集予定。
スムーズなハンドリングを実現するセミダブルクレードルフレーム。エンジン周辺には十分なスペースがあり、冷却やメンテナンス性もよさげだ。
最大トルクは(おそらく)3000rpm前後で発揮。実用域で力強く扱いやすい特性だろう。
1次バランサーとメインシャフトバランサーを備えた空冷単気筒エンジンは、シリンダーを前方にオフセットするなど最新の設計思想も反映。
多段膨張式のマフラーにはキャタライザーも内蔵。インドではユーロ5相当のBS6対応となるはず。
スマートフォンとの接続模式図
カラーリングは全6色となるようだ。
HONDA Highness CB350
ROYAL ENFIELD(ロイヤルエンフィールド)、JAWA(ヤワ)あたりがライバルか
ロイヤルエンフィールドのクラシック350。2気筒のINT650やコンチネンタルGT650がフラッグシップモデルだが、空冷単気筒を搭載するこちらもしっかりアップデートされている。
チェコのブランドであるJAWA(ヤワ)は、マヒンドラ社によりインド産ネオクラシックモデルに。このモデルは水冷350ccエンジンを搭載している。欧州への進出も間近と言われ、いつか日本市場でも買える日がくるかもしれない。
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