むろん、こだわりは細部にも宿る
フルデジタルの丸型メーター。バーグラフ式の燃料計と積算計、デュアルトリップを備える。残念ながらC125のようにギヤポジションインジケーターや時計は備えていない。
ご先祖のCT110に倣い、アイコニックな丸型のヘッドライトを採用。これを頑丈なステーで支持する。外周にポジション、上段にロービーム、下段にハイビームをレイアウト。
CT110と同様のスクエアな大面積ウインカーを採用。かつてそうだったようにフロントはハンドルにマウントされる。クリアレンズにLEDバルブを組み合わせるあたりは現代的。
シート下に配置される燃料タンクは、C125の3.7Lよりも多い5.3Lに設定。シートはキーロック式で、メットホルダーを設ける。その際に使うワイヤーはツールボックスに収納。
フルカバードチェーンケースではなく、一般的なモーターサイクルと同様のチェーンカバーを採用。ドリブンスプロケットはC125の36Tから39Tへと変更(1次減速比もC125の3.363:1に対してCT125は3.350:1と異なる)。
メンテナンスの際に重宝するメインスタンドを標準装備。サイドスタンドは往年のCTとは異なり左のみとされる。タイヤはIRCのGP-5で、サイズも含めてクロスカブ110と共通。
〈参考1〉ライター・谷田貝インプレ:独自のフロントまわりでダートロードも快走!
オフロード走行では、ワダチやギャップでフロントタイヤが取られてそれを上半身で抑え込むような場面が多々あるが、トップブリッジを備えたフロントフォークを得たCT125は、そんな場面での抑え込みが格段にしやすい。この足回りのダイレクト感は、キャンプ道具積載時や二人乗りでもハンドリングのよさとして、存分に感じられるハズだ。

とにかくスタンディング時のコントロール性が良い。もはやカブというより、オフロードバイクと言っていいだろう。

【ライター:谷田貝洋暁】「無理・無茶・無謀」の“3無”を信条とするライター。最近は、なんとかCT125の水没実験を実現すべく画策中!
〈参考2〉オーナー・ミヤシーノ インプレ:キャンプに行きたくなる積載性にメロメロ
ここ数年のマイブームは林道&キャンプツーリング。荷物満載でゆっくりなペースでゆるーくバイクと自然を楽しみながら走るのが好き。そんな使用用途にぴったりのバイクがデビューしたとなると買わないわけにはいきません。自分の楽しみ方をしっかりと受け止めてくれ大満足です。早速ロングツーリングの計画を立てました。

軽量で取り回ししやすいバイクなので、狭い林道での方向転換も楽々。荷物満載時の乗り降りも楽。景色に目をやる余裕も、停まりたい時に停まれる気軽さなど、ストレスフリーなバイクです。

【オーナー:ミヤシーノ】様々な雑誌で広告を担当。CT125との蜜月関係はモトメカニックとYouTubeで連載予定。
●文:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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