欲しいのは魅力的な”金田のバイク”

電動バイクが時代を変えるために必要なのは”強烈なインパクト”〈バイク新車近未来予想〉

ホンダ:デカグロムが出現?!

ホンダによる燃料電池バイクの特許図面がコチラ。顔や車体サイズはグロムのようで、中央に空冷式の燃料電池、テールに水素ボンベ、リヤアームにモーターを備える。ホンダは’04年にスクーター型の燃料電池バイクを発表したが、これは’17年の公開特許でコンパクト化が進んでいる。

スズキ:ハヤブサをEV化か

スズキもEVの特許を申請済み。ハヤブサに似たアルミツインスパーフレームの車体に、モーター&リチウムイオンバッテリーを搭載し、スポーティな走りが楽しめそう。消費電力が少なく、冷却性能に優れる遠心クラッチも特徴だ。チェーン駆動の電動スクーターも特許出願している。

ヤマハ:E01/02が市販化の流れ

Eビーノで国内2輪EVをリードしてきたヤマハが、’19東京モーターショーで2台のEVを披露。「E01」は急速充電にも対応した125cc相当(定格出力1kW以下)の都市型コミューターで、「E02」は着脱式バッテリーにより手軽に使える50㏄相当(定格出力0.6kW以下)となる。市販化は近いとの噂だ。

YAMAHA E02[コンセプト]

キムコ スーパー NEX/レボ NEX:加速はH2をも超えるとも。市販化は近い!

バッテリー交換所が拡大し、電動スクーターのシェア争いが勃発している台湾市場。20年連続で同市場販売トップのキムコは、よりEVに注力すべく動いている。そのシンボルが、’18年秋に発表した完全電動スーパースポーツのスーパーNEXだ。0-100km/hは2.9秒、0-200km/hが7.5秒、そして0-250km/hはわずか10.9秒で到達というH2もビックリの加速性能を示す。実走テストも進めているが、まずストリート向けのネイキッド版Revo NEXが’21年に発売予定。その後の登場となるだろう。ただし日本導入は未定だ。

KYMCO SUPER NEX

燃料タンクにあたる位置に開閉式の充電用差込口を配置する。

充電済みバッテリーを使用済みと交換するシステムのほか、’19年はNoodoe EV充電ステーションも発表。駐車場に設置され、キャッシュレス決済が可能だ。

ネイキッド版のRevo NEXが先行登場。車体はスーパーNEXと共通に見えるが、100km/h加速が3.9秒など、公道に合わせた適度な性能としている。

ヴァージモーターサイクルズ Verge TS:夢のハブレスも実装

モーターを後輪のリムに内蔵し、ホイールにハブがない電動バイクが登場。開発はフィンランドのバイクメーカーで、100km/h加速は4秒以下、最高速度180km/hを誇る。性能はもとより、ここまで見た目のインパクトが強烈なEVも珍しい。WEBで予約受付中で、価格は2万4990ユーロ(約288万円)だ。

VERGE TS

ホイールにハブがない!

ゼロモーターサイクルズ SR/F:速度&航続距離でMAX200キロ超!

シリコンバレーの電動バイクメーカーによるスポーツネイキッドで、自社製の高性能モーターを搭載。最高速は200km/h、最大トルクはゴールドウイングを超えた驚異の19.3kg-mを発生する。車体バランスが秀逸で、ショーワ製BPFの足まわりやトラコンなどの電脳も走りに貢献。最大航続距離は259kmと十分だ。

ZERO MOTORCYCLES SR/F


●文:沼尾宏明 ヤングマシン編集部 ●CG:白圡学 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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