ホンダ GB500TT/400TT:35年前のネオクラに浪漫
’83年のGB250クラブマンに続いて投入された上級版。その姿は、ノートンに代表される’60s英国レーサーをオマージュしており、現代で言うネオクラシックの先駆者と言える。心臓部はXR500RのRFVC単気筒がベース。SOHC4バルブによるハイパワーが美点で、SRと対照的に無骨なエンジンまわりやタンクが愛らしい。鉄製の前後フェンダーやサイドカバーなど金属を多用し、質感も見事だ。
GB500TT/400TT:各年式のポイント
’85年モデル GB400TT
’85年に「単気筒生命体」のキャッチコピーで登場。
’85年モデル GB400TT MkII
同年’85年にロケットカウルとシングルシートを備えたMkIIを400に追加。
’85年モデル GB500TT
GB400TTと同じく’85年にデビュー。500は生産終了まで仕様変更なし。
’87年モデル GB400TT SPECIAL EDITION
前後メッキフェンダーや立体エンブレムで質感を向上したSEを設定。
’88年モデル GB400T
’88で色変更した後、生産終了。
実例物件サンプリング〈GB500TT/400TT〉500は値上がり傾向
- 相場:57万円前後(約57~65万円)
- タマ数:極少 ※データは500
500は車体色がマルーンのみで、シングルシート仕様。再評価の機運が高まったか、相場は上昇気味だ。タマが少なく、かなり選びにくい上に、安いタマも50万円以上する。なお400に500のエンジンを載せ換えた場合もあるので注意。400も一時期よりタマが減り、極少。Mk IIは絶滅危惧種だ。
サンプル1:貴重な初期型400の場合
個体数が少ない上に乗り潰され、初期型はレア。相場は30万円前後だ。写真は外装をSEに変更済み。
サンプル2:500のMkIIカスタムの場合
MKIIは400のみだが、カウルを500に移植したカスタムもアリ。タンクパッドやダイシンマフラーも備える。。
●文:沼尾宏明 ●販売車両画像提供:グーバイク ●取材協力:グーバイクおよび各バイクショップ ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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