そろそろ買うが吉。100万円レベルはまだ幸福

ヤマハRZ250:現存数豊富も相場は上昇傾向【’80年代青春名車購入ガイド】

  • 2020/8/22
ヤマハRZ250:現存数豊富も相場は上昇傾向【’80年代青春名車購入ガイド】

日本車の絶頂期だった’80年代の名車たちに“高騰”の波が押し寄せている。超プレミアマシンと化した’70年代車のような状況ではまだないものの、現実的な価格で入手できる時間的猶予はそう長くないだろう。本記事では2ストレプリカブームの祖となったヤマハRZ250の状況を中心にレポートする。

2ストレプリカの祖を車検レスでとくと味わう

環境規制で2ストロークに逆風が吹いた’70年代末期。魅力的なモデルの少ない250ccクラスの人気が低迷していた時代でもあった。そんな状況を一撃でひっくり返したのが「RZ250」だ。 

レーサーTZの市販バージョンとして誕生したRZは、ナナハンに匹敵する加速性能と、鈍重な4スト400を圧倒する139kgの軽い車体、市販オンロード車初のモノクロスサスなど、前例のない装備のオンパレード。2ストのヤマハと呼ばれ、WGPで活躍してきた同社が「最後の2ストローク」の気概を込めて放った一撃だった。 

たちまち大ブームを巻き起こし、当初は納期が半年待ちの状態。RZに続くべく、各メーカーが奮起し、後の2ストレプリカ全盛時代が花開く契機となった。また、RZで爽快な2ストの虜になったライダーも数多い。 

さらに’81年には、+10psの45psにパワーアップし、フロントダブルディスクの「RZ350」まで登場。’84年までに生産累計10万台を突破しており、現存する個体数は今なお豊富。とはいえ相場は年々上昇しており、既に重要文化財レベルだ。今後もこの傾向は続くと見られ、タマも古くなる一方。’70年代レジェンドの域に近づく前に押さえておくべきだろう。

RZ250:各年式のポイント

初期型 ’80~’82モデル:元祖RZ

’80年デビューの初代RZはパール白×赤、黒の2色。’82で350と共通ライン入りの白と黒を投入した。加速のほか、深いバンク角と安定した旋回性も絶賛された。

ヤマハ RZ250

’80~’82 YAMAHA RZ250 [写真タップで拡大]

2型 ’83モデル:新フレームにYPVSを獲得

’82年モデルではビキニカウルのRZ250Rに進化。排気デバイスのYPVSを獲得し、43psとなった。フレームを変更し、リヤはドラムブレーキからディスクブレーキへと進化した。

ヤマハ RZ250

’83 YAMAHA RZ250R [写真タップで拡大]

3型 ’84~’85モデル:別体サイレンサー

2型のデビューの翌年、’84年型ではハーフカウルとセパレートハンドル、別体サイレンサーでレプリカ度を高めたRRを追加。オプションパーツでフルカウルにもできる。

ヤマハ RZ250

’84 YAMAHA RZ250RR [写真タップで拡大]

4型 ’86モデル:フレームを変更

3型から大きく変わり、4型ではフレームやホイール、外装を変更し、7kgマイナスの136kgに。合わせてタンク、シートなどのスリム化も果たした。

ヤマハ RZ250

’86 YAMAHA RZ250R [写真タップで拡大]

最終型 ’88モデル:前後17インチに

前後輪を中空3本スポークの17インチに変更。セパレートハンドルをアルミ鍛造とし、フロントディスクをフローティング化。CDI点火も採用。

ヤマハ RZ250

’88 YAMAHA RZ250R [写真タップで拡大]

実例物件サンプリング〈RZ250〉ノーマルから350cc仕様のフルチューンまで選べる

  • 相場:110万円前後(約70~200万円)
  • タマ数:多い

最も売れたのは初期型で、現代まで生き延びた個体は多いが、プレミア相場で100万円超が普通だ。ただし登場が40年前なので、状態は本当に様々。多くは外装はキレイながら、機関などにヤレが見られるものが多い。当時流行した250ccから350cc化した車両や、ノーマルもチラホラ。200万円近く出せば、フルカスタムの現役バリバリ仕様か、美麗フルノーマルが選べる。

サンプル1:ノーマル車の場合

程度の良いノーマル車は100万円前後からスタートし、180万円程度までと価格に幅がある。車体色は初代の白×赤が最も多く、黒は少数派。

ヤマハ RZ250

■参考価格:106万7000円(当時新車価格:35万4000円) ■1980年式 ■保険:なし ■走行距離:不明 ●SHOP:バイクショップ てんとうむし(兵庫県)

サンプル2:350cc仕様の場合

350のシリンダー+ピストンなどでボアアップが可能。350㏄化すると相場が上がるが、写真の個体は比較的手頃で状態も期待できそう。

ヤマハ RZ250

■参考価格:120万8000円(当時新車価格:35万4000円)■1980年式 ■保険:なし ■走行距離:1万9830km ●SHOP:リバースオート相模原(神奈川県)

サンプル3:コンプリートカスタムの場合

フルレストア&フルカスタム仕様は人気かつ高値。写真の車両は受注生産車で、エンジンをオーバーホールし、リヤサスとスイングアームも換装する。

ヤマハ RZ250

■参考価格:180万円(当時新車価格:35万4000円)■年式:不明 ■保険:なし ■走行距離:不明 ●SHOP:HOT&COOL(愛知県)

サンプル4:後期型なら安い

’86年型(1XG)以降は初代RZの面影が薄まるせいか、相場もかなり抑えめ。とはいえ、極上車なら100万円超の値札がつく。最終型(3HM)は1XGよりさらにタマ数が少ない。後期型は細部が改良され、故障が減っているのもポイントだ。

ヤマハ RZ250

■参考価格:49万5000円(当時新車価格:39万9000円)■1986年式 ■保険:なし ■走行距離:2万9073km ●SHOP:バイクショップ てんとうむし(兵庫県)

〈次のページは…〉RZ350 実例物件サンプリング:ネイティブ350はやはり貴重な存在
固定ページ:

1

2 3