環境規制の端境期にあり、世代交代の節目を迎えているバイク。ラインナップに大変動が起きるのは必定だ。そこでヤングマシン創刊48年の知恵とカンをベースに、願望&妄想も織り交ぜながら、バイク未来予想を導き出してみた。本ページではユーロ5対応から250cc軽クロスオーバーが本格化すると予想。
人気クラスに人気ジャンル。出ればヒット間違いなし!
人気車がひしめく250クラスながら、スズキVストローム250のセールスは好調。いかにもアドベンチャーモデルらしいルックスと旅向きのエンジン特性が支持の一因だ。
ホンダの「CRF250L/ラリー」は、Vストロームにやや水をあけられた格好だが、’21年型のフルチェンジで巻き返しを図る、とヤングマシンでは予想。最も期待したいのは、CRF1100Lアフリカツイン似のルックス。現行型はSTDがオーソドックスなオフ車で、ラリーはパリダカレーサーのCRF450Lを意識している。次期型ではユーロ5対応と同時にテコ入れを図り、CRFシリーズの旗艦にして大人気を博すアフリカツインを想起させる新作外装を採用してほしい。
また、アドベンチャー系を持たないヤマハもついに動き出すと予想。期待したいのは「トレーサー250」だ。YZF-R25やMT-25を生産しているインドネシアで以前から噂があり、現地メディアを中心にCG図面まで出回っている。トレーサーは現在900と700で展開されているが、CGでは700似。ベースはMT-25で、’20のモデルチェンジで獲得した倒立フォークが抜群にマッチしている。セロー250がファイナルになった今、ゼヒとも実現してほしい1台だ。
ホンダ CRF250L/ラリー:フルモデルチェンジのタイミングで”ミニ・アフリカツイン”に期待
灯火器類の認証基準が’20年6月から変更された。ヤマハ セローと同様、これに伴いCRF250シリーズはモデルチェンジとなる模様だ。CRFは欧州でも販売されており、現行型はユーロ4対応。ユーロ5が全面適用となる’20年末までに、次期型が発表されると予測できる。同系の水冷単気筒を積むレブル250が’20年でユーロ5に対応し、新たにスリッパークラッチを獲得。CRFにも同様のユニットが載る可能性が高い。次期型はアフリカツイン風の外装に加え、軽量化や新型メーターも実現すれば最高!
【ベース:’20 HONDA CRF250L/RALLY】250Lは伝統のXL/XRの後継として’12年に登場。ラリーはパリダカマシン風の外装や専用設定のサス、2眼LEDヘッドライトを持つ。
【ファミリー:HONDA CRF1100L AFRICA TWIN】CRF-Lシリーズのボスで、道を選ばぬ走破性が自慢。外観は、小型アッパーカウルと大きめのシュラウド、1レンズ+2眼LEDの顔が特徴だ。
ヤマハ トレーサー250:海外で意匠登録済み。新型トレーサー700顔
出所不明ながら、海外で意匠登録と思しきCGが出回っている。新型MT-25にトレーサー700ソックリのカウルを与えたモデルで、実に精巧。まさに「トレーサー250」だ。MT-25と真横のシルエットを重ねてみると、’20年で一新されたボディ形状をはじめ、44mmアップしたハンドルも同じ。アップライトなライポジに防風性の高そうなロングスクリーンが加わり、高速クルーズはラクチンに違いない。新CRF250とともに人気を呼びそうだ。
【ベース:YAMAHA MT-25】R25のネイキッド仕様が’20年型でφ37mm倒立フォークをゲット。全面液晶メーターやエッジの利いた外装で魅力が一層アップした。
【ファミリー:トレーサー700】MT-07ベースのクロスオーバー。’20でユーロ5に対応し、眉毛状ポジションとLEDツインプロジェクターの顔を入手。まるでR1のツアラーだ。
●文:沼尾宏明 ヤングマシン編集部 ●CG:白圡学 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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