その1:バブル景気に乗って個性派マシンが百花繚乱
空前の好景気に湧いた’80年代。バイクブームも頂点を迎え、’83には328万台もの販売台数を記録した(ちなみに’19年は約36万台)。潤沢な開発コストをかけ、革新的&個性派マシンが続々とリリースされた。
その2:規制前の走りは今乗ってもビンビン!
’92年に国内仕様の自主規制が強化され、250㏄は40ps、400㏄は53psが上限となった。それ以前は、250cc=45ps、400cc=59ps上限とパワフル。2ストや4気筒勢も多く、現行車より馬力が大幅に高いのだ。
その3:多くのマシンが再評価。趣味が投資にもなりうる
現代のラインナップにはない個性派多し。当時不人気だったマシンも現代は再評価が進んでいる。TDR250、CB-1などがいい例だ。イヤラシイ話だが、値上がりしそうなバイクを購入しておけば趣味が財テクにもなりうる。
売る側も独自の体制が必須
車両はもちろん、パーツも入手しにくい昨今。購入しても追加の修理費がかかったり、トラブルに見舞われたりすれば、安心して購入できない。提供するショップとしては、パーツ供給体制や保証制度など、独自のシステムづくりが必要になってくる。
後世に残すには価値付けが必要
一方で、歴史的価値がありながら、整備を放ったらかしにした車両が二束三文で流通し、そのまま乗り潰されるケースもままある。これは非常に残念な話。この特集では、’80年代バイクの現状や選び方のポイントを紹介しつつ、その価値を改めて広く知らしめ、貴重な絶版名車として大事に扱ってもらいたいとの思いが裏テーマとしてある。
ユーザーとしては、30〜40年前の個体だけに、良好なコンディションにするにはそれなりのコストがかかることをキモに銘ずるべき。そしてショップには、きちんと走る状態に仕上げてもらい、’80年代バイクの面白さを体感できる形で提供してほしい。両者が意識すれば、今後もなるべく多くのマシンを後世に残せるハズだ。いささか堅苦しい話になったが、いざ偉大なる’80sマシンの世界を覗いていこう!
いまならまだ手が届く、胸アツ’80年代の青春名車購入ガイド。次ページでは、新型コンセプトモデルの発表により値上がり必至のホンダCB750Fについて解説する。
●写真:山内潤也 ●取材協力:バイク王 レッドバロン ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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