3密回避の通勤手段

スクーター大国・台湾の通勤快速「SYM」が一挙上陸〈前編〉

長期戦の様相を呈している新型コロナウイルス。3密を避けるために小型スクーターの需要が各地で伸びている中、台湾からの魅力的なメーカーが上陸。通勤快速に最適なSYMの個性的なマシンを2回に分けて紹介する。■DRG BT

もう下駄代わりじゃない!? SYMの転身具合がスゴイ

今回の新生ラインナップのヒーローモデルになりそうな「DRG BT」。”DRG”とは”ドラゴン”であり、そのスタイリングには名前に恥じないエッジを効かせたデザインが取り入れられた。走行性能に関してはスポーツ性を大きく意識。最大42度のバンク角や、前後50:50の荷重配分など、かなりこだわった作り込みがなされており、リヤサスペンションにはセンターマウントのプリロード調整機構付きリアショックを採用している。高速道路も走れる通勤快速が欲しいけど、ちゃんと走りも楽しみたいというライダーにオススメ。

【SYM DRG BT】主要諸元 ■全長1990 全幅735 全高1130 軸距1380 シート高803(各mm) 車重132kg ■水冷4スト単気筒 158cc 14ps/8500rpm 1.5kg-m/5500rpm 変速機CVT 燃料タンク容量 7.4L ブレーキ F=ディスク R=ディスク タイヤサイズ F=120/70-13 R=130/70-13 ●カラーバリエーション:ブラック ホワイト グリーン ●価格:44万9900円 ※送料/諸費用別途

カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、グリーンの3色。

158ccという絶妙な排気量サイズ。またがった瞬間に、ライバルはPCXなのだと直感した。走り出してみれば、数値上のピークパワーこそPCXに劣るが、トルクが強烈! 発進加速のパワフル感に関してはDRG BTの方が断然力強い印象だ。

また、驚いたのはコーナリングの気持ち良さ。きちんとしなるほどよい車体剛性がタイヤのグリップ感を伝えてくれるので、コーナーでかなり気持ちよくアクセルを開けられる。しかも、これだけスポーティな走りなのに、ステップボードはセンタートンネルを廃したステップスルータイプで、跨りやすく荷物も置ける。スポーツ性、利便性においてもライバルを意識して、それを上回る機能が追加されている。

フルデジタルのメーターは縁のないボーダレスタイプ。アイドリングストップをはじめとする各種インジケーターもデジタルパネル内に収められているおかげでかなりスッキリ。

5V・2アンペアのUSB電源、コンビニフック、グローブボックスなどを装備。イグニッションはシャッター付きで、シートオープン機能やフューエルリッドオープン機能付き。

リヤのサスペンションをモノショック化し、センターマウントとしたことで、テール周りをシンプル化。ナンバーやウインカーなどはユニットスイング側に取り付けられている。当然フルLEDだ。

スクーター大国・台湾から日本再上陸したSYM。次ページでは、マキシムTL、ジョイマックスZ250、クルージム250、ジェットSを紹介する。


●文:谷田貝洋暁 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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