●取材協力:喜一工具、ワールドインポートツールズ横浜
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モトメンテナンス(MM)誌から『モトメカニック』へと生まれ変わって2号目となる2020年春号発売! 旧MM時代にも大人気企画だった「個人ガレージ」の巻頭特集や、メンテナンスに不可欠な工具にフォーカスし[…]
個性的なアイテムでユーザーの心を引きつける
ポップな色使いと握りやすい樽型グリップ、ネジに吸い付くビットで1990年代の輸入工具業界を席巻したマルチクラフトドライバー。その製造メーカーであるPBスイスツールズは、1800年代後半に設立された伝統あるブランドだ。
ドライバーや六角棒レンチやポンチ、タガネなど日常的なメンテナンスで多用するアイテムを幅広く開発するPB社は、創業以来スイス国内に拠点を置き、現在では1200種類以上の工具を製造し20カ国以上の国々へ輸出を行っている。
ベストセラーとなったビット差し替えドライバーのインサイダーや、紛失防止やサイズ識別に有効なレインボーカラーの六角棒レンチといった個性的なアイテムで、常にユーザーの心を引きつけている。
マルチアングル六角レンチ:ボールポイントじゃないのに傾けて使える斬新設計
まるで彫刻刀を入れたように六角軸の一部を僅かに削ることで、キャップボルトに対して90°から100°の角度で作業できる新発想の六角レンチ。ボールポイントのように大きく傾けることはできないが、本締めにも使えるので利用価値はとても高い。
![マルチアングル六角レンチセット[PB SWISS TOOLS]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ボールポイント側では長い軸が邪魔で、短軸でも干渉物があって使えない。10°の調整角度はほんの僅かだが、これで一気に作業が進む場面は少なくない。90°でも100°でも、シームレスでどちらでも使えるのがポイントだ。 [写真タップで拡大]
クリップクランプ:ガソリンや負圧ホースの抜き取りに最高
自動車のドアや内装のトリムパーツ、バイクやスクーターなどの外装を固定するクリップを抜くのが本来の役目。ところが二叉に分かれた先端の薄さ、テーパー具合がガソリンホースや負圧ホースを引き抜く際にベストなのだ。同様の工具はいくつものメーカーから発売されているが、PB製の使いやすさは抜群。
無反動ハンマー:跳ねない、傷つけない。エンジン整備で必須
バイクのメンテではプラスチックハンマーやゴムハンマーを多用する。それらに比べて強い打撃力を与えることができ反動が少ないのが無反動ハンマーだ。PB製ハンマーはヘッドに金属製の円盤を内蔵し、打撃時により強い力が伝わり反動を効果的に吸収する。
ラチェットドライバー:ビット内蔵なのに超薄肉のスリムグリップ
グリップに6個のビットを収納できるPBインサイダーの最新モデルは、ギアラチェットを採用。正転、逆転、固定を選べば、手首のスナップだけでスピーディなねじ回しが可能。ラチェット付きでもコンパクトなので、狭い場所でも使いやすい。
![スタッビ差替ラチェットドライバー[PB SWISS TOOLS]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
スライドタイプのホルダーにプラス(PH1/2)とマイナス(3)、ヘックス(3/4/5mm)をセット。
![スタッビ差替ラチェットドライバー[PB SWISS TOOLS]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ラチェットの操作感は軽快。
ポジドライバー:旧い英車で多用されたポジドライブビスには専用形状のドライバーを
通常のプラスビスはネジの頭に十字が掘ってあるが、その十字から45度ずれた位置にもうひと組の十字があるのが、イギリス車や組み立て家具などで使われるポジドライブ。このネジに出会ったら、ポジドライブ専用のドライバーが必要なので注意しよう。
![レインボースイスグリップドライバー[PB SWISS TOOLS]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
レインボースイスグリップドライバー[PB SWISS TOOLS]●WIT価格:(上から)8192/1-80 1360円、8192/2-100 1780円、8192/3-150 3090円 [写真タップで拡大]
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