静岡県内で2店舗を運営するHSCは、2019年の冬でスタートから40年を数えた。先代から続くスポーツマインドは健在だが、ツーリングスタイルもまたユニーク。40周年イベントに同行した模様をお届けする。
●文/写真:森下光紹 ●取材協力:HSC沼津/HSC静岡
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とにかく走って楽しまなくちゃ意味がない。それがHSCのポリシーだ
HSCといえば、かつてはビューエルのチューニングで全国に名前を轟かせていたことを記憶しているライダーも多いはず。当時はレースの分野でも大活躍し、現在でもビューエルユーザーにとって駆け込み寺のような存在でもある。
そんなHSCのツーリングは、いつもなかなかユニークだ。以前は、皆で京都までひた走り、宿にバイクを置いた後はバスをレンタルして京都巡りをしたこともある。しかもバスを運転するのは、なんと現社長・佐々木綱柄氏の奥様だったというから驚きだ。
元気に走る。そして目一杯楽しむというマインドは、40年変わらぬこのショップのポリシーだ。そんなわけで、今回の40周年イベントもまた、ユニークなツーリングで幕を開けた。
実施されたのは2019年の12月14日。暖冬と言われてはいたものの、日照時間が最も短い冬場は日の出も遅い。沼津店の出発が7時という設定だったので、メンバーは真っ暗なうちに家を出るということになるのだ。それはつまり最低気温を記録する時間でもあり、集まったメンバーは口を揃えて「寒い!」と言いながら肩をすぼめていた。
目的地は焼津のさかなセンターである。国道1号線をひたすら西に向かえば到着する場所。地元で知らぬ人はいないというスポットでもあるので、地図もナビも必要ない。参加者全員、気合いを入れると、昇り始めた朝日を背中に浴びながら隊列を整えて走り出した。
交通量もまばらなバイパスを快調に走って目的地に到着。しばらくすると、静岡店を出発したメンバーが怒涛のごとくパーキングに合流した。
「こっちは10人切ってるのに、静岡店からは20台以上来たねぇ。そっちは8時出発でしょ。真冬の早朝1時間の差は、参加台数に大きく影響するんだなぁ」
なるほど確かに。とみんな笑い合う。館内に入ってからは、バラバラに分散して各自食堂にて朝食。お土産を買う人はまばらなので聞くと、「そんなの地元で買うわけないでしょ」と笑われた。
さかなセンターを後にして、全員で沼津店へと向かう。もうすっかり陽も上がって小春日和。気持ちの良い海風を感じながら、のんびりと流しながら沼津店に戻ると、パーティー会場が用意されていた。皆がツーリングしている間に、スタッフがサービスピットを片付けてテーブルや椅子を配置していたのだ。
その他、アクティブのサスペンションシミュレーターや、カスタム車両の展示コーナーやペイントコーナーなど、すべて準備していたのである。しかも、ランチはお客さんのレストランが出張サービス。みなハーレー仲間ということでもあるので、実にアットホームなパーティーとなった。
「準備しなくちゃならないから、社長はツーリングに来なかったわけだね。さすがだなぁ。朝は腰がイタイからとか言っちゃってさぁ」と、常連客が茶化す。
最後は参加者全員で集合写真を撮影してお開きとなった。朝から目一杯活動しているので、夕方の日暮れ前には全員帰路につくことができたようだ。
HSCに集うハーレー乗りはとにかく仲が良い。そして、彼らが駆る愛車は、どれもメンテンスが行き届いていて絶好調である。それはやはり優秀なお店と関わっているからだろうと、思うのだった。
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